17.《ネタバレ》 「事実は小説より奇なり」。結末がどうとか結局うやむやとかいうご意見がありますけど、だってそれが事実なんですからしょうがないじゃないですか。いやむしろこういうラストの方がフィンチャーらしくていい。私はこの作品を鑑賞しながら、グレイスミスがゾディアック事件にはまり、その推理を楽しんでいく過程を見ていてとても考え深い気持ちになりましたね。未解決事件にハマる人々の心理というものが、なんとなく理解できるような気がします。この作品は確かにゾディアックそのものより、ゾディアックを追う周辺の人々、記者や刑事の心理過程が主体となっているようです。けれども、あまりに小気味いいテンポと編集、あるいは心理描写の不足により、下の方も述べているように、彼らに人間味、面白味を感じません。端的にではなく、もっと深く、彼らが堕落し,執念から諦めへと落ちていく様を描いてほしかった。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-11 23:00:04) |
16.長い、長い。時間にして二時間半程度でありながら、久しぶりに映画館で我に帰ってしまいました。てっきりフィンチャー的な展開を期待したのですがね…。殺人鬼ゾディアックが引き起こす騒動に、どんどん主人公たちは呑まれのめり込んでゆきますが、観ている人は段々とフェード・アウト。残念です。しかし細かいところまで作りこまれていた様はさすがだと感じました。 【よーこ】さん [映画館(字幕)] 3点(2007-11-09 03:42:48) |
15.単調になりやすい、ノンフィクションものですが..なかなか楽しませてくれました..とても真面目に創っている、正統派作品です... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-06 12:35:25) |
14.《ネタバレ》 駄作→名作→駄作→名作・・・と続く、いわゆる「フィンチャー理論」でいくと、前作の「パニックルーム」・駄作→今作は名作なんじゃね?!と思いきや、(サスペンスを期待していただけに)かなりの期待ハズレ。 しかし、フィンチャー特有の只者ではない感は、やはり流石でした。 事件そのものよりも、事件に携わる刑事関係者・容疑者・マスコミ・観衆とも呼べるアメリカ国民・一人の漫画家。それら様々が様々に「ゾディアック事件」に巻き込まれていく、という災難の多様さと、未だ未解決であるという現実が相まっていて面白い。 「ゾディアック事件」が元ネタのダーティーハリーが作中に公開されるというのも、皮肉めいていて面白いし、音楽チョイスも時代性はキッチリ反映していたにもかかわらず、イマイチに突出していないという媚びの無さも、計算なのか天然なのかわからないがイイ感じ。 何とソコソコに楽しめたりしました。 蛇足ですが、「ER」グリーン医師役で頑張っていたアンソニー・エドワードが結構イイ役で出演しているのも、嬉しかった。ロリコン容疑者役で出演か?と一抹の不安もありましたが、吃驚するくらいにマトモな役だったので、逆に吃驚した。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-05 00:08:40) |
13.《ネタバレ》 後半、結局あの人はなんだったの?という人がちらほら出てきながら、いや、それは関係ないから前進します的なものを感じて、なんだか取り残された感じがした。 しかし第一被疑者の人が不気味で、その不気味さにはある意味うっすら感動した。 【しゃっくり】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-10-13 01:45:45) |
12.《ネタバレ》 デヴィッド・フィンチャーの隔回優良作品節は、もろくも崩れました。事件そのものより、それに振り回される登場人物たちの狂気が主題なんだろうけど、こりゃあ、一緒に行った相方が寝ちゃっても叱れませんよ。実話の衝撃性も別にないし。見て損だったとまで言わない程度に楽しみましたけどね。 【OSM】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-08-14 01:21:09) |
11.好きでした。猟奇殺人の犯人にせまるミステリである以上に、その事件に取りつかれた人たちのドラマになっているのがいいですね。家族、そして自分までもかえりみることができなくなるほど事件に呑み込まれていく執念が丁寧に描かれていて惹きこまれてしまいました。役者の配し方がうまいのでしょうか。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-25 23:39:04) |
10.《ネタバレ》 2007年度の最駄作を5年ぶり2度目の観賞。未解決凶悪連続殺人に迫る本格長編サスペンス。DVDでじっくり観ないと難しい内容ですね。捜査にはまり込んでいく挿絵漫画家の姿が痛々しくもあり滑稽にも見えました、全てを失わなくてよかった…。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-18 21:13:49) |
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9.《ネタバレ》 D・ヒィンチャー作品だけに期待しすぎてしまったみたい・・・まず長い、自分には致命的。比較作品として挙げられるのが、殺人の追憶。断然こちらのほうが面白かった。 似たような話なのになぜなんだろう。ただゾディアックに踊らされ、人生を狂わせて行くロバート・ダウニー・Jrが印象に強く残る。 【キャラハン】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-15 13:35:13) |
8.場面が変わる度に、まるで神経質になったみたいに「3日後」とか「2週間後」とか「何月何日」といった日時及び時間の経過を表す字幕が登場してくる。これだけ細切れに、しかも連続してそれを表示した映画はそう無いと思う。この映画自体を原作に忠実な"映像記録"という意味合いを持たせたかったからなのか、それは分からないが、グレイスミスがゾディアックの真相究明に本腰を入れる所あたりからは、記録としての客観性よりもグレイスミスの妄執が映画の展開を支配する。映画としては、記録としての進行に忠実だった(つまり人物の感情が先行しない)前半は、ゾディアックの殺害シーンの恐さも加わって見事な出来だと思ったが、最終的に着地するであろう一種の徒労感から一歩も踏み外せなかった後半が残念。でも、まあ面白い映画だとは思う。「殺人の追憶」の方が断然面白いけど。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-02 01:58:50) |
7.つまらないわけじゃないんだけど・・・・ 暗号が描かれたチラシを見て、犯人vs刑事達の頭脳戦を勝手に期待した私がイケナイ。 【ラファエロ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-06-29 00:19:41) |
6.《ネタバレ》 もっともっと「ゾディアックよりお前がキモイんじゃあああ!!」的展開になるのを期待したんだけど、、、原作者をそんなヤバゲなサイコパスには描けなかったかね。そっち方面に行かずとも、あんまり欲張らず、どれかに焦点をあわせればなかなかの傑作になったかもしんない。惜しいな。 【馬飼庄蔵】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-06-22 16:36:57) |
5.《ネタバレ》 とにかく長いですね。ゾディアックの影が見え隠れする序盤から中盤までは割と楽しく観賞していたのですが,ある時期を境に急にゾディアックが鳴りを潜めてからはテンポの悪い展開になり,すっかり眠くなってしまいました。実話ベースなので仕方ないとも思いましたが,それにしてもゾディアックが登場している場面としていない場面の緊迫感の差がありすぎです。しかしこういった猟奇性を闇だけでなく,昼間の場面でも湖の畔のちょっとした無機質な感じから演出したり,籠の中のリスが暴れる場面などもなるほどと思わされた気がしました。また,あまり劇中では描かれていませんが,ロバート・グレイスミスがあそこまでゾディアックにハマってしまった気持ちも何となくですがわかる気がします。補足かつ蛇足ですが,ゾディアックが意外とよく喋ることには驚きました。 【Thankyou】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-06-21 00:48:31) |
4.もやもや感ばかり、これから観る方は過度の期待はしないように・・・・・ |
3.《ネタバレ》 たしかに、フィンチャー監督のキッチリとオチを付ける作品群を見慣れた人たちにとっては、これは致命的な結末なのだけど、でも僕はこれでいいと思った。 なぜ筆跡が合わなかったのか。あの地下室での足音は何だったのか。結局ゾディアックとは誰だったのか。作中では一向に解明されず、エンドロールを見終えた我々に無限の謎を投げかける結末。しかし、そもそも映画とは想像力の賜物であるわけで、結末が曖昧なのは寧ろ歓迎すべきことではないのかなあ。 と、観てからしばらくは思っていたのだけど、やっぱり映画の中で起こった事件は映画の中で何らかの解決をしないと駄目だと思うし、これまでフィンチャー監督はそういった映画ばかり撮ってきたわけで、つまりこれは原作選びに失敗したのではないか。 【小塚】さん [映画館(吹替)] 1点(2007-06-17 21:04:33) |
2.《ネタバレ》 予告編を見てサイコサスペンス系を想像したんですが・・・騙されました。実録ものでしかも長い!後半少し盛り上がったものの、前半はテンポが悪く小さなため息と微妙に睡魔も・・・せめて最後ぐらいはとの期待も空しく、結局犯人は分からずモヤモヤした結末にがっかり。も~暗号あんまり関係ないじゃんか~!!もっと良心的な予告にしましょう。 【レッドホーク】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-06-17 01:50:05) |
1.ミステリーやサスペンス要素で娯楽性を出すでもなく(シークエンスとしては盛り込まれていますが)、ドラマ部分をクローズアップするのでもない。 この内容なら普通に記録映画として作っている方がはるかに有意義だと思う。わざわざ作り物として再現した意味は何だったのだろう。 フィンチャー監督は演出志向の強い監督で、今までの作品はどれも犯罪を扱っているので一括りにされそうだが、ジャンルで言えばどれも違っている。「パニック・ルーム」なども内容には満足出来なかったものの「演出家としての挑戦」という意欲が見えて納得出来た。今回もその見解でみれば納得なのですが、あまりにも何を見せたい内容なのかわからない。 内容への不満は、次作、初ファンタジー「ベンジャミン・バトン」で解消出来ることを祈ります。 とりあえず、濃密な映像に1点献上。 【カラバ侯爵】さん [映画館(字幕)] 1点(2007-06-16 14:08:51) |