210.《ネタバレ》 若いアメリカの道徳感がまっすぐに作品を貫いてる。人生に必要なのは家族愛と善行。これにて全てが報われる。あまりにまっとう過ぎて青臭いけど、それでもこの種の健全さは生きていくうえでやはり必要だとは思う。天からの計らいが“二級”天使だというのが可笑しいし、自分のいない世界というアイディアも斬新。作品の残り4分の一部分がこの映画のキモ。うまいこと乗せられて、検査役人までもが献金してしまう場面ではうっかり涙ぐんでたりもする。まあ私がもしも存在しなかったとしても世の中いっこうに変わりはないだろう、と心が冷え冷えする想像はしない方が吉ですね。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-31 00:27:39) |
209.《ネタバレ》 「その発想はなかったわ」という感じ。ご説ごもっともで、秀作であることは間違いありません。とはいえ野暮ながら疑問に思ったのは、「地域にここまで愛される金融機関とは何か」ということ。「貧しい人にも住宅を」という意味では、かのサブプライムローンと変わりません。しかしバブルがはじけてリーマンその他の金融機関がバタバタ潰れたとき、地域住民が金を持ち寄って救ったという話は杳として聞きません(当然ですが)。 では、両者の違いは何なのか。お金に色はありませんから、突き詰めればそれは「金利」でしょう。おそらくベイリーの店では、地域住民の直近の幸福を追求して、できるだけ高利で借り受け、できるだけ低利で貸し付けていたものと思われます。しかしものは考えようで、もう少し利鞘を追求していれば、店の業務も拡大でき、もっと多くの人に資金提供し、もっと多くの住宅を建てられたかもしれません。それは地域住民の中長期的な幸福につながったはず。だとすれば、ポッター&ゲッコー&リーマンの「強欲は善」にも一理あるわけで…。結局、何が「正義」かはなかなかわからないということです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-20 01:39:32) |
208.《ネタバレ》 名作と言われる作品。いつかは観ないといけないなと思いながら、やっと観た映画です。最近いいことがなく、思い詰めて観たものですから、出だしの子ども向け絵本のような感じ、ああ、失敗だったかと思ったのですが、そのわかりやすい王道のストーリー、主人公が否定から肯定を持って、ラストへの上り詰める、何とも言えない幸せな希望。実際の人生で希望がなかった私も、人生は悪くないかも。と、少し元気をもらえる、昔からの童話のようなお話でした。 【min】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-01-27 21:03:39) |
207.《ネタバレ》 フランク・キャプラ監督の映画は何本か見ましたが、ひとことで言うと、どれもそこそこ。つまらないわけではありませんが、一般に言われるほど感動するわけでもない。というか、「イイ話」には間違いないのでしょうが、「イイ話」にしようとするのがありありで、つまりはあざといのです。 本作でも、たしかに自分の生まれてこなかった人生は味気ないでしょうが、8000ドルがなくなるまではそこそこ幸せに暮らしていたのだから、そう思うのはむしろ当然。それと「8000ドルなくなったから絶望」というのは、どう考えても話が別だと思います。死ぬのをあきらめても、8000ドルがないことに変わりないわけですから。それが話をすり替えるようなことをするのは、どうでしょう。あと、8000ドルがなくなってからのジョージの行動は、同情できるようなものではありません。案外普段隠している本音が出たか、というところ。私としては、「刑務所に入る覚悟」さえあれば生きてなんとか乗り切れると思うのですが、ジョージはなぜそう思わないのか。会社も家族も、助けてくれる人がいるとは思わないのでしょうか。もしかするとジョージという人は、人に親切にしながらも、他人を信用していないのかもしれません。ラスト、そんなジョージに多くの人が助ける手を差しのべてくれるというのは、ある意味皮肉です。もしかしたら、他人を信じられる人生はすばらしい、ということなのかもしれません。 このラストはご都合主義のようにも見えますが、近年災害義援金の集まる額を考えると、じゅうぶんありえる話です。「情けは人のためならず」ということですが、そこまで考える余裕のなさそうな現代人には、一見の価値はあると思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-25 21:28:40) |
206.ディケンズの名作小説を思わせる王道的ストーリーを、構成の工夫で上手く料理した作品。現代劇(ただし今となっては半世紀以上前)だが、どことなくおとぎ話的な雰囲気が漂う。面白いというよりは素敵な作品。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-09 14:09:40) |
205.この映画は、ハートウォーミングのクリスマスファンタジーだったんですねえ。 それを知っていたら、もうちょいノレて見れたかも。 クライマックスまでが結構冗長で退屈だから、「善意の金貸し」っていう職業に違和感を感じてしまい、正直ちょっと困った。 それと、「あんなキレイで優しい奥さんと、あんなカワイイ子供がいるだけで充分幸せだろ」と思ってしまったちょっと偏屈な自分もいる。 一方で、相当強引なクライマックスだけど、ちょっと感動してしまった自分もいる。 この強引さは、嫌いじゃないなあ。 【まかだ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-07-16 16:50:58) |
204.《ネタバレ》 さすばに名作と呼ばれるだけあって素晴らしい作品ですね。自分のいない世界に来てからそれを認識するのにちと時間が掛かり過ぎている気はしますが、たぶん昔の人はああいう感じになるんでしょうね。今の人達だと逆に物分かりが良すぎてあそこまで感情を出すこともないと思う。そういうギャップを感じたら楽しめないでしょう。 |
203.《ネタバレ》 取り敢えず、死にたくなったら観たらいい。 鑑賞前は重厚な社会派人間ドラマのイメージがあったが SF作品だった。それも藤子F先生の提唱する すこしふしぎのSF。後半、天使が降りてからの 怒涛のテンポアップから一気に感動作に持って行く展開は素晴らしい。 カンパが集まるオチがご都合主義と捉えられるかもしれないが 本編で語りたい部分はそこじゃなく、見返りを考えない善行と トム・ソーヤーの冒険に書かれた天使の序文がすべて。 人とのつながりを考えさせられる名作。 【翼ネコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-09 12:58:28) |
202.《ネタバレ》 CSにてクリスマスに鑑賞。 これにはおもいっきり泣きました。ヒックヒックいいながら泣きました。 ジョージのやってきたことが最後に報われる、これぞ素晴らしき哉、人生!です。 水野晴郎さん、映画って本当にいいもんですね、と心底思った。 唯一気になるのは、やっぱりちょっと長く感じるかな。 まあ、キャプラ×ジェームズ、最強コンビですね 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-04-26 01:28:37) |
201.途中までは、非常に退屈な作品。しかし、終盤には怒涛の感動が待っている。10点満点で100点を付けたい作品。毎年、クリスマス前に鑑賞しては気持ちよい涙を流しています。私にとって、断トツでNo1な映画です(^-^)v |
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200.星みたいなのが話し合ってるシーンがほほえましかった。最後の天使からの手紙こそ素晴らしき哉、人生としてまとめあげていた |
199.アイデアは面白い。メッセージ性も伝わったけど、 主人公のキャラや行動に感情移入できなかったのがすべて。 当然のことながらラストもとってつけたようで共感できなかったし、 伏線を張る時間もちと長い。 素材はいいのに、調理法が今イチといった印象だが、 ジェームズ・スチュワートはう~ん・・・。 この人は他の作品でも好戦的な役柄が多いけど、 もっと優しそうで、いかにもお人好しといった顔つきの役者さんのほうが この作品の主人公には合っていたと思う。 良質な内容の作品なのかもしれないが、映画としての完成度は決して高いとは思わない。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-15 23:57:35) |
198.《ネタバレ》 「お金は貯め込むものでなく、人の幸せに使うものだ」ということを、まざまざと教えてくれる映画だ。もう最後のシーンは涙で画面が見えなかった。 「お世話になった、こんな時だから、使ってくれ」とお金が集まってくる、「情けは人のためならず・・・」ということわざの意味がしみじみとわかる。 天使が見せてくれた「自分という人間がいなかったら・・・」というシチュエーション、立派な人物となった弟は、子どもの時、湖の事故で死んでいたのだ。そうか僕が、弟の命を救ったのだった・・・。 実は私も映画の中だるみで、初めの氷のシーンを忘れていた。弟の墓を見た時私も主人公と同じ衝撃を受けた。 自分が生まれていなかったら、多くの人が不幸になっていたかもしれない。しかしこの世の中ではまったく逆に、不幸にならなくてよかった人もいるはずだ。 しかしそれを、見た人すべてに良い方向に思わせるのが、フランク・キャプラの映画であり、私はそういう映画が大好きである。 蛇足ながら、この映画では悪役ポッターを演じるライオネル・バリモアだが、同じキャプラの映画「我が家の楽園」では、まったく逆の役割を演じている。その意味では主人公を演じるジェームズ・スチュワートよりも、素晴らしい俳優なのかもしれない。 素晴らしき哉、人生! 素晴らしき哉、キャプラ! 素晴らしき哉、映画! 【ESPERANZA】さん [地上波(字幕)] 9点(2011-03-14 23:02:43) |
197.これぞクラシック。 自分の存在も、他者に何らかの良い影響を与えていると願いたい・・・そんな風に思いました。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-03 07:02:27) |
196.《ネタバレ》 素晴らしき哉、人生!は素晴らしきかな!! 観終わった後、拍手したい気分になりました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-02 06:26:25) |
195.《ネタバレ》 天使が出てくるまでが長いと言われてますが、確かに長い。けど、冒頭で天使の存在を出さずに最後の方でいきなり川に飛び込ませる方が何となくシックリこないような気がするので、これで良かったのだと思います。映画の中盤、如何に天使の存在を忘れていられるかがポイントでしょう。 映画全体を見ると、脚本にかなり凝っている印象で、軽快過ぎるテンポやウイット含みのやりとりがやや鼻に付くというか、いかにも“作った感じ”が出すぎているのが自分の好みではないです(アメリカ映画って本当にこういうのが多い)。 途中出てきたダンスのシーンで、床が開いてプールが出てくる場面がありましたが、その後でびしょ濡れになって外を歩くシーンを撮りたかったという理由であのセットを作ったようにも感じられ、ここはちょっと過剰な演出のようにも思えます(ていうか、お金の使い方これでいいのか??)。 最後の方で天使と出会って、自分が存在しない世界を見せられるのですが、そこには薬屋の親父も犯罪者になってるし、いるはずの弟も凍った池に落ちて亡くなってる。戦死した友達もいれば、ジョージと結婚したはずのメアリーは独身のままときた。 こんな世界を見せられてジョージが何を思ったかといえば、自分自身が冷たくあしらわれ悲しくなってしまったのはもちろん、それ以上に、自分がいないことで周りにいた人をどれだけ不幸にさせてしまっているかということなのだと思います。自分を取り巻く人たちに対する思い遣りや彼らに尽くす気持ちが、元の世界に戻して欲しいと思ったのでしょう。 元の世界に戻してもらい、家に帰れば、階段の飾りは外れてるし、子供のピアノの音がうるさく感じられてしまうこともあるし、単純なスペルを繰り返し聞いてきたりする。けど本当は、こんなごく普通の日常が幸せなんだと気づかせてくれる。こんな風に思えるのってすごく羨ましい。やっぱり、今のこの世の中には天使が必要だなと思いました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-15 23:08:04) |
194.《ネタバレ》 天使たちのようにジョージを覗き見ることから始まり、薬のエピソードを挿み、ジェームズ・スチュワートのひょうきんな表情の静止画とくる…。この時点でジョージに肩入れせざるを得ない状況になってしまう導入部が上手いです。そしてその後も大人になったメアリーとの再会と華やかなダンスシーン…、4年間も待った弟が町に戻った時、その妻に弟の現況を尋ねる前に見せる一瞬の決心の横顔…(個人的にはこの瞬間が一番好きだ!)、メアリーとの繊細な距離を電話を使ってみせるシーン…、あるいは雨が降りしきるハネムーンへの出発に不吉な予感をさせる光りを照り返す傘の群れ…、すぐに取れてしまう階段のボロい装飾…と、いくつか忘れ難い素晴らしきシーンがあります。 ただ、8000ドルを失ってしまってからの過酷なシーンの連続は居心地の悪さを覚えます。様々な場所で怒鳴り散らすスチュワートの姿を見るのは辛く、しかも始めから決して不幸のまま物語が終わるはずがないと確信を持たせるのに、ここの地獄のような暗さは長過ぎると思います。もちろん、だからこそ生に歓びを見出すのであって、つまりは成功していることになるのですが・・・やはり物語に対しての尺がやや冗長だと思います。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-15 18:28:13) |
193.《ネタバレ》 ファンタジーはあまり好きではなく星が喋りだしたところで見んの止めようかなとも思いましたが、終わってみたら見て良かった。1度は見ておきたい温かみのある良質なファンタジーです。ストーリーは単純なのに、最後のみんなが助けてくれる場面は胸が熱くなります。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-02 04:09:54) |
192.途中まで少し長く感じたものの、最後は思わず号泣でした。 【*まみこ*】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-28 01:39:32) |
191.《ネタバレ》 タイムトラベルもパラレルワールドもない白黒映画のなかで、愛嬌ある落ちこぼれおっさん天使の手による『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』的暗転世界は期待外の展開でした。「自分なんかが一人いなくなったところで、誰も困らねーよ」と思ってるクチですが、人間、人と関われば自覚はなくとも少なからず何かの影響は及ぼしてるもんですよね。それが良い方向にであることを願うし、これからもそうあれる人間でありたいと思いました(悪影響もいろいろやってるんだろうなー)。にっくき敵に元気で明るい挨拶をするエンディングは一生忘れない気がします。いないものにされたのが、生きて戻ればそりゃ嬉しいよねー! そう考えると、まるで存在しないかのように無視するって行為がどれほど残酷なことか、ってことも考えちゃいました。無視するっていうイジメは、そうやって考えてみると「殺し」と等しいほど残酷ってことかもですね。んー、自分のいない世界を自分の目で見てみたい。どんな気分になるだろう? いろいろ寂しいんだろうなー。想像してみよう。 そして現実にかえったら、この映画の主人公みたく超ハッピーだ、きっと! 【だみお】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-13 18:00:17) |