54.黒澤氏亡き後、いまや日本が誇れる監督ってのはもう武しか残ってないように思える。沖縄の自然、生と死、日常と非日常、正常と狂気が見事なコントラストを織り成している。台詞が少なめながら、それ以上に演技が語っている。血生臭い表現がそれほどないにも拘らず、狂気が画面からひしひしと伝わってくる。それらが示しているテーマは「生」そして「死」。そして、我々は、村川という男の「人生」というソナチネ(小ソナタ)を聴くのである…。 【クリムゾン・キング】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-08-24 14:33:59) |
【はざま職人】さん 7点(2004-07-21 05:13:23) |
52.なんか独特な作品で惹かれました。でもやはりダラダラ感は否めないかな。そこが良いのだろうけど、個人的にはちょっとキビシイかな。だけど邦画もまだまだ捨てたもんじゃない、と思わせてくれた作品でもあるし、北野監督は何かすごいものを撮ってくれそうな予感を感じ取れただけでも見てよかったと思います。北野監督の映画これからも見てみようと思います。【追記】と言ってるうちに"BROTHER"を見ました。点数は同じにしてますが、どちらかと言えば"ソナチネ"のほうが好きです。"BROTHER"は7の下、"ソナチネ"は7の上ですかね。 【A.O.D】さん 7点(2004-07-18 07:26:34) |
51.《ネタバレ》 贅肉をそぎ落としたことで、北野の弱点であった脚本、構成の弱さが、見事に克服されています。間の取り方は、天才的です。終盤の銃撃戦で圧倒的な強さを見せつける村川には違和感があるのですが、村上の最期、そして村上の根の深い「疲れ」を見せるのに、必要な強さでもあります。リアリティに目をつむってでも、見せるべきものを見せる。この頃の北野映画の特徴であるように思います。 |
【タコス】さん 7点(2004-03-25 19:54:15) |
49.拳銃で無邪気に遊んでるのが凄い。その上「危ないじゃないですかぁ」で済んでるのも凄い。「BROTHER」を先に見ていたので、どうしても銃撃戦は「BROTHER」のほうが迫力があったと思う。けど、エレベーターのシーンは良かった。マクティアナン監督はコレを見たのかな?気になる~。 【ゆうろう】さん 8点(2004-03-13 22:41:43) |
48.このだらだら生きているチンピラが好きだ。独特の「間」が心地良い。でも好みじゃない。なんとなく寂しくなるから。 【ぷりんぐるしゅ】さん 4点(2004-03-05 22:00:47) |
47.死がそこらへんに満ち溢れてるとんでもない映画。棒立ちで撃ち合う姿に「死?んなもん知ったこっちゃねえな。」という男の美学を感じたのは僕だけでしょうか?突然の爆発に絶句し、花火の撃ち合いにゃ爆笑し、ラストの表情にゃ驚愕…ほんと、やられっぱなしでしたわ。すごいんだけど…少しわからんとこもあるんでこの点数。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-02-27 09:49:01) |
46.《ネタバレ》 「村川さん!やめてくださいよ!」に尽きる!(爆笑) 【和魂洋才】さん 9点(2004-01-26 12:43:49) |
45.ただ下品なだけ.. 「その男、凶暴につき」 の時のような良さが、まるでない... 【コナンが一番】さん 1点(2004-01-23 12:25:44) |
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44.北野映画の中ではこれが一番好き。沖繩での和やかな雰囲気と顔色一つ変えない銃撃戦や凄まじい暴力シーンの 対比が絶妙。北野武の死生観が出てる映画。 【新井】さん 10点(2004-01-20 18:07:06) |
43.何かものすごく特別なことが起こっているわけではないのに、観客を惹きつけ続ける要素が全編にまんべんなくちりばめられていて面白かった。あと、北野監督の「バカへの愛」の描写が楽しい。ヤクザって言ったって、移動するにはみんなでマイクロバスのって、アイス食べたり、ラムネ飲んだり、しょうもない会話をしたりする。 【クリロ】さん 9点(2004-01-13 23:19:48) |
42.《ネタバレ》 これを観て、監督のバイク事故は、少なからず自殺を意識していたのではないか、と思ってしまった。疲れて、淋しくて、それでも弱音を吐く事の出来ない弱い男が、沖縄で幼稚な楽しい時を過ごす。「あんまり死ぬのが怖くなるとな、死にたくなっちゃうんだよ」と言う台詞に監督の気持ちが集約されている。死ぬのが怖いと思える幸福な気持ちのまま死にたい、と。女を残して自殺、なんて男の一方的なエゴであるが、エゴのない愛など薄っぺらなものだろう。心の中の深い部分でぐるぐると渦巻く心理的葛藤を、美しい画で描き出した名作。 【アイカワ】さん 9点(2003-12-31 10:35:55) |
41.格好良いね、北野。惚れた。凄く純粋なヤクザ達…なんていうか、スゴイ哀愁。真っ直ぐで単純で、カッコつけて生きてるのよ。馬鹿な男って格好良いと思いました。なんで私は女に生まれたんだろうねー。格好良いよ、男。あんなラストあり?っていう…切ない。 でも最初っから全部があのラストに向って進んでた気がします。今思い返してみれば、確かにあそこにしか行き着けなかった。色が凄く綺麗でした。 【M・M】さん 8点(2003-12-28 01:34:49) |
40.《ネタバレ》 勝村政信と寺島進が無邪気に遊ぶ姿がたまらなくおかしい。 その二人と武が三人で遊ぶ姿をうらやましそうに見ている 大杉漣もおもしろい。 美しい沖縄の自然と無邪気に遊ぶヤクザ達。 そんな映像がしばらく続き、物語は一気に血と硝煙の世界へと 突入する。最後まで飽きることなく観れる。 【T1】さん 10点(2003-12-28 00:28:05) |
39.「HANA-BI」と「その男、凶暴につき」を先に見ていたので、こういう映画ばかり見せられてもなあ、と思った。 |
38.うーん。「HANA-BI」を先に見てしまっていたからなのか、この点止まりになってしまいました。ただ、沖縄に渡る前、クレーンで敵を吊ってしまうシーン直前、あっさりとした「どうします?」「やっちゃうか」というやりとりに北野映画のキモを感じました。あとテーマ曲はこれがいちばんいいと思います。 【まつもとしんや】さん 5点(2003-12-10 17:53:03) |
37.北野映画におけるヤクザ描写は今作において確立されたと思う。独特の凶暴性と哀愁、ユーモアを含んだヤクザの面々はある意味、北野武監督の最大の売りであることは間違いない。特に今作における大杉漣のキャラクターはそれを代表するものであり、狂気と哀愁に溢れている。映画監督北野武の名を知らしめた紛れもなく傑作。 【鉄腕麗人】さん 8点(2003-12-05 23:06:04) |
36.たけしに映像センスがあるのは認めるが、狙いすぎだし、自分に酔っているように見える。 【STYX21】さん 4点(2003-12-03 00:09:00) |
35.死神と踊るやくざたち。如実に表れた北野監督の死生観。死が生を内包しているのか、生が死を内包しているのか、お互いが属しあっているのか、何とも言えず限りなく同じ所にある生と死。監督に自分の自殺願望を見せ付けられているような、所詮超えられないものがあるんだよ、と言われているような映画。超えられる人と超えられない人がいる、という比喩の「ソナチネ」。タイトルの由来を知った時、心が妙に騒いだ。私はバイエルを終えてしばらくしてやめた。ソナチネには届いていない。 【ひのと】さん 8点(2003-12-02 22:41:24) |