50.登場人物が全員悪人!ってフレーズにひかれて鑑賞。久々の北野監督作品の鑑賞でしたが、楽しめました。 あれだけ豪華なキャストがやりたい放題ですから! わたしはフツーのカタギですが アホな上司についたら下のモンはツライなー、なんてしみじみ身に染みた作品でもありました。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-16 00:35:37) |
【マリモ125cc】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-01-11 15:12:31) |
48.《ネタバレ》 普通に楽しめた。やくざ社会の階層や、縄張りの奪い合い、義理人情と裏切り、警察とのなれ合いなど、我々が普通に想像できる世界観の中でストーリーはどんどん進んでゆくからわかりやすい。この映画の見所はそれよりも、味のある役者達の演技ぶり、そしてこちらに痛みが伝わるかようなバイオレンスシーンに尽きるだろう。特に三浦正和の若頭ぶりが魅力的だった。爽やかなイメージを覆し、大組織のナンバー2にふさわしい苦み走ったその表情は特筆ものだ。また椎名演じる水野の殺され方は印象に残る。普通あそこまで手の込んだ殺し方をする必要はないだろう。しかし本作での様々な暴力もやくざ同士の中で完結しており、全く無関係な一般人が巻き込まれてはいない。まさに「暴力のおいしさ」に魂を奪われたヤクザやその取り巻きが、終わりのない「殺しのらせん」に巻き込まれていく姿を描いたものだ。だから我々一般人が娯楽として観ていられるのかもしれない。現実のヤクザがこれほどまでに「殺しのらせん」に徹し切れたらそれはそれですごいことだが…、と思わせる映画だった。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-05 17:26:08) |
47.《ネタバレ》 最初の横移動ロングショットから、車体の俯瞰ショットでタイトルバックまでの流れはなかなかの秀逸。箸やらカッターやら歯医者さんのウィ~ンやらで色々と工夫を凝らした残虐なシーンが印象的であるが、こういった印象的残酷シーンというのはマフィア映画の作りとして一つの定則となっており、武はそれを自分流にやってみたかったということなのだろう。その昔、ダイ・ハードを「暴力が全然痛くない。暴力は痛さが伝わらないといけない」といって批判していたのを思い出す。その言葉通り、どれも痛さが伝ってくる。そして題名通り、誰もが極悪非道なわけだが、そんなストーリーであってもきちんと笑える要素もあったりして、このへんがいわば武らしさなのかも。笑いと暴力は紙一重という彼の考えがよく現れている。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-03 21:50:15) |
46.《ネタバレ》 うーん、たけしの眼に力がなかったですね。大友組の組長は椎名桔平に任せ、役者・ビートたけしは村瀬組の組長くらいにおさまり、早々に格好悪く退場するくらいの潔さがあってもよいのではなかったのではないでしょうか。北野監督は、もはや自分自身、この手のものには飽きてしまっている、という印象です。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-12-29 19:49:23) |
45.《ネタバレ》 1作目からすべて監督作品を観ているが、またヤクザ映画かと正直少しウンザリしてしまう。監督は「俺の映画は痛さがある」とよく言っているが、一番生理的に目を背けたくなるところを逃げているような気がする。リアルティを感じない。 それは死への恐怖があまり描かれていないからだと思う。例えば今まで平気で人を惨殺していた人間が立場が逆になった時、そこから逃げまとうところを、コメディアンのセンスで滑稽に面白おかしくなおかつ恐ろしく撮ることができると思う。まだヤクザになりたてのペイペイが人が死ぬところを見てビビリまくるところもあってほしかった。 死への恐怖があって初めて本当の痛さを感じるのだと思う。 それから、たけしが自分の部下に逃げるように言うが、そこは最後自分が危なくなったら部下を裏切ってほしかった、それでも逃げられなくなり仕方なく警察に逃げ込む方が面白いと思う。 コピーに「全員悪人」とあるのにそれでは、「一人少しいい人」となってしまう。 【こねこねこ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-29 13:37:58) (良:1票)(笑:2票) |
44.《ネタバレ》 冒頭のボッタクリバーに引っかかるサラリーマンが秀逸。すべての発端は彼から始まったのだ。このやり取りがリアルなおかげで次に仕掛ける罠に私は完全に引っかかってしまった。痛い映画という表現が良く使われるが、この映画はそれが主ではない。殺しの部分をリストラやいじめに置き換えると社会のあちこちの縮図に見えてしまう。学校や職場やクラブやPTAなど集団社会で少なからず起こりうる展開だ。北野作品初出演の豪華な俳優陣の細かい芝居も見ごたえアリ。見る人によってそれぞれの役作りが楽しめる。特に北村総一朗に頭をはたかれた後の三浦友和の表情と顔色の悪さが好きだ。頭をはたかれるシーンは2度あるが、2回目の表情が感慨深い。1回目のカチンときた表情が見事に消えているのだ。これはその後の展開を示唆する重要な表情だ。さらに顔色メイクも素晴らしい。明らかに酒で肝臓を患っている土気色。よほどの酒量を示す割に三浦の飲酒シーンがほとんどない。北村総一郎の前では従順な態度。それはあくまで表向きであるということ表しているのだ。三浦友和一人ピックアップしてもネタは尽きない。それにしても、この映画は観るたびにいろいろな発見がある作品。北野武監督に限らず、何度でも楽しめる作品は久々だ。はやくDVDでチェックしたい。 【やしき】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-27 11:13:04) (良:2票) |
43.う~ん..期待してたのに..残念..物語部分が浅く、無理矢理で、面白くない..オチも子供だましレベル..殺人や残虐シーンは、他では見れない捻ったものが多かったが..そこくらいかな..見所は... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-12-17 12:32:38) |
42.北野武はやくざ映画を創らせるとやはり巧い。やくざ映画と言えば抗争中心のストーリーになるのは仕方なく、あとは監督と役者によってどれだけ引き込めるか?が勝負なのだが、充分楽しめる。やくざ映画のプロだと感心。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-09 16:19:22) |
41.《ネタバレ》 本作は劇場でも観たが、メイキングが観たくてDVD【スペシャルエディション】を購入した。メイキングを観ると改めてこの映画のすごさが分かる。俳優陣が「北野監督は演技について多くを語らない」と言って戸惑いをみせていたが、その通りだった(笑)。メイキングはほんの一部だとは思うが、ホント監督の俳優への指導はあっさりしてる。そして早い。失礼だが、「まぁ、いっか」みたいな感じ。それにして、それぞれのキャラクターにあれだけの個性を持たせるのだから恐れ入る。俳優の力はその通りだが、北野監督の感性と信頼がなし得たものだろう。椎名桔平、加瀬亮、三浦友和などそれぞれの俳優が新たな魅力をみせているが、自分は特にも北村総一朗を押したい。メイキングを観ると、スタンバイ中は穏やかでニコニコとしたいつもの笑顔を見せている北村だが、カメラが回りだすと笑顔が消え一気に恐怖の会長に変わる。あの鋭い目。歩き方や構え方。プロの役者とはこのことかと鳥肌がたった。どこかの署長役とは全く別人。暴力描写の部分が大きく話題になっている本作だが、ストーリーも十分面白い。ヤクザの世界を描いているとはいえ、「結局自分のことしか考えていない」「都合が悪くなれば人に任せて知らんぷり」「やばくなったら逃げる」といったプロットや登場人物たちは現代社会へのメタファーだ。上司を思い出して腹がたった。エンターテイメントに徹したという監督の意気込みは見事に成功したと思う。ただ、おしいと思う点は…あのエンディングのスローモーション。あそこはスコセッシばりの不意打ちで、ズバン!ズバン!と畳み掛けるようにやってほしかった。そして、小日向演じる片岡刑事の相棒。あの相棒が最後片岡を裏切ると思っていたが…読みが外れた…。。ラスト近くのカフェのシーンで、大友と片岡の会話を意味深に見つめるアップがあったから…。とにかく、みんな悪い奴らだった。メイキングの話ばかりですいません。 【テンパーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-08 00:10:27) (良:2票) |
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40.点数が高いので期待しすぎました。かなりつまらん映画でした。なんか全てが中途半端。邦画はろくな映画がない。 【doctor T】さん [DVD(邦画)] 1点(2010-12-05 14:50:26) |
39.こういった映画はなかなか観る機会がないのですが、かなり楽しめました。 とにかくいい役者が揃っていて、特に加瀬亮が個人的にかなり良かった。 また、たけしがあまり前に出なかったことで、他の役者がより際立ったのも好感持てました。 続編も決定してるということなので楽しみです! 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-04 16:26:06) |
38.たけしの映画はセンスがある。それを楽しみに観た。他に何も期待せずに観たので、充分楽しめた。でも非道いシーンを撮りまくって、満足したら、タランティーノのように「キルビル」の後に「イングロリアバスターズ」のような本当に面白い作品を撮ったりするように、バイオレンス以外にも挑戦して欲しい。「ゴッドファーザー」のラストのようなシーンだけで映画一本撮ってしまうことが許される、日本では数少ない映画監督と思うので、バイオレンスは隠し味で、戦争ものとか刑事モノでも撮ってくれるといいなぁと思う。 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-12-03 16:42:23) |
37.《ネタバレ》 北野映画を映画館で見たのは初めてでしたが、素直におもしろかったです。 エンターテインメントとしては、十分に成功しているのではないでしょうか。 約2時間テンポ良く展開し、まったく飽きることがありませんでした。 タイトルバックに象徴されるように、車が効果的に使われていました。 逃げるなら目立たない大衆車(プリウスとか)を使えばいいのに、 どうしても黒のイカにも!という目立つ車を使っちゃうんですね。 ヤクザな世界から抜け切れない性(さが)というか。 また、指を詰めるシーンが何度かありましたが、結局どれもなんの解決にもならなかったのが笑えます。昔はそれでなんとかなったのかもしれませんが、今は時代が違う。解決するには金か、もしくは文字通り自腹を切れ!ということでしょうか。 暴力描写に目が奪われがちですが、細部まで練られた良い脚本だと思います。 【風神】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-11-13 01:08:48) |
36.《ネタバレ》 一言。面白かったぜバカ野郎この野郎。 |
35.《ネタバレ》 「バカヤロウ」という言葉にこれほどの幅があるとは!出てくる主要キャスト全てが一度は「バカヤロウ」。あの小日向さんですら、「バカヤロウ」。場面ごとに意味の違う「バカヤロウ」が鑑賞中に完全に耳にこびりつきました。 テーマそのものは「ヤクザ同士の権力争い」。以上です。それだけ聞くと取り立てて特筆するような特徴はない映画なのですが、中身が凄い!!こんなに痛々しい映画は久しぶりに観ました。観るだけで「痛い!」って思う映画と言う点では『SAW』シリーズと通ずるものがありますね。カッターナイフで指を切ったり、耳に菜箸突っ込まれたり、そういう映像を見てるとなぜか自分も同じ場所がうずきながら、顔をしかめてしまいます。痛いわ・・・。 しかし現代のヤクザを描いていることからも、世界観もどこかモダンなヤクザ映画。「ショバ代」なんて単語この映画ではほとんど聞かなかった気がします。その代わりにカジノを経営したり流暢に英語を話すヤクザが印象的でした。ヤクザも近代化してるんだな。そういう視点で見ると、最後大友組が一人残らず殲滅されたのも、彼らみたいなヤクザはもう古いという時代の変遷を象徴してるのでしょうか。でももしヤクザに「格好良さ」を求めるなら、大友組みたいなのが一番支持を受けるんでしょうけどね。 【TANTO】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-10-01 14:04:29) (良:1票) |
34.その男、等と比較するとどうしても浅い。終わった後のズンとしたものがない。たけしは天才だと思うけど、それも限界に近付いてきているのか…。もっと深くて、もっとイカれた映画希望。日本人でそれができる人は数少ないですから。 【成迩】さん [映画館(邦画)] 4点(2010-08-31 00:03:05) |
33.映画は芸術である前に娯楽であるべき。と世界のたけしのメッセージだろうか。とにかく楽しんだ。スクリーンにくぎ付けになった。知らない間に終わっていたという印象。どうしても馬鹿野郎!が聞きたくて2回見てしまった。そして2回目もまた笑った。 【りょーた】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-08-18 16:15:22) |
32.outrage=非道行為 それ以上でもそれ以下でも無い映画。初期たけし映画好きの人にはたまらないでしょう。個人的にはたけしはもちろん、椎名桔平、三浦友知が良かったです。この映画を見て自分は改めてバイオレンス映画が好きなのだと思い知りました。10点だよバカヤロー! 【ありんこ】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-08-17 02:20:08) |
31.北野監督によれば今回はエンターテインメントを狙った映画ということであるが、カンヌでは無冠に終わった。タランティーノならまだしもティムバートンが審査委員長では妙に納得したりする。しかし、この全編暴力で敷き詰められた本作品はやはり北野映画であり所謂「エンターテインメント」とも「キタノブルー」とも違う肌触りを持っている。北村総一郎と金子信夫、石橋蓮司と小池朝雄がラップしてしまう程に往年の名作である「仁義なき戦い」を借景にしていると勘繰ってしまうが、これは一種のオマージュであるだろうし三池崇史にも通じる暴力描写の滑稽さも娯楽映画への志向性と言えなくもない。ある意味救いの無い結末にカタルシスの無いニヒリズムを感ずるが呆然となりながらもやはりおもしろい映画であり、傑作だと思います。 【以蔵】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-07-19 10:44:32) |