181.《ネタバレ》 感想としては素直に面白いと思えた作品でした。スパイ物として十分面白い上に、夢を盗んだり上書きしたりするシステムが絡んで上質なSFサスペンスとなっています。キャラクターの数も計画に必要な人数を最小限に絞っており、スパイ物に多いごちゃごちゃしたキャラクター描写になっていない点も良いですね。ハンス・ジマーの派手な音楽も壮大な世界観とマッチしています。最後の「結末は観客にまかせます」て感じのラストも個人的には好き。あのラストが理解できなかった人は、偉そうに言いますけど、デカルトって哲学者の「我思う、故に我あり」という概念を齧ってみたら理解し易いと思います。 気になった点は、計画に関するミスの原因がほぼ全て主人公のコブにある事でしょうか。主人公があれだけダメダメなスパイ映画も珍しい。他の人達は必死こいて頑張っているのに、なんだあの優柔不断な主人公は!でも良く考えるとノーラン映画の主人公ってみんな優柔不断ですね。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-16 08:54:44) |
180.《ネタバレ》 恐ろしく濃~い映画。一瞬でも気を抜くとワケが分からなくなります。設定がとっつきにくいのですが、それさえ許容できれば派手な映像と濃密な脚本、演技に満足できるでしょう。第二階層の無重力アクションのシーンは必見モノ!!CGを使っていないらしいです。 また、自分はこの映画2回観ましたが、2回目の方がはるかに面白かったです。とても丁寧に作られていて、伏線の張り方(初見だとストーリーを追うのに必死でおそらく気づかない伏線がいっぱい!!)などはお見事としか言いようがありません。 さらに、観終わった後にネット上での議論を見ると二度楽しめます(笑)。 あと、謙さんが渋くてカッコよかったです!英語はいかにも日本人!って感じの英語でしたが(笑) 【bolody】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-08-14 18:57:54) |
179.これは凄い映画だった!!久しぶりに見終わった後感動しました。まだ早いけど、今年NO.1は決定かな。2時間半という長丁場なのに、それを感じさせない演出。レオナルド・ディカプリオは本当にいい役者になったなぁ。最後の解釈は分かれる所だとは思いますが、私はハッピーエンドだと思っています。“夢モノ”をこれだけ上手く纏められるのは驚きです。個人的に、もう死んでいるモルが人の夢にも見境なく、まるでジェイソンの様に追いかけてくる点だけ何故そうなっているのか理解できなかったです。そこが自分の腹に落ちれば、もう満点ですね。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-07 13:26:44) |
178.《ネタバレ》 夢か現実か?良く解らなくなる映画の内容です。このような映画の脚本を描けるのが凄いと関心してしまいました。アイディアとしてはとても面白く、また続くと思われる終わり方に次回作も期待してしまいます。 仮想空間だけども現実と密着している世界でのドラマということで、イメージ的に「マトリックス」となんとなくダブりました。 ディカプリオも大人になりいい味を出してました。しかしながらやはり渡辺謙の存在感は凄いです。さすが世界の渡辺謙という風格がありました。頑張れ日本と応援したくなりました。 【レスポーラ】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2011-08-03 18:21:55) |
177.《ネタバレ》 夢の世界を定義作り、記憶を植え込んだり、盗んだりという設定は素晴らしい。深い夢ほど時間の経過が遅くなるなんて面白かったなぁ。夢の中の夢の中の夢・・・を彷徨ったら、現実が夢か分からないでしょうね。夢の世界を50年過ごしたら、現実に戻ると辛いだろうな。麻薬やアルコールでトランスした状態に慣れてしまった人が現実に戻れないのと同じようにね。ディカプリオはかっこいいっす。渡辺さんも格好よかったなぁ。 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-03 08:52:17) |
176.《ネタバレ》 この映画のおかげでノーラン作品を漁るようになりました。映画館には数回、DVDでも何回も見直しています。初見さんだと細かい部分は絶対に理解出来ないので、その時点で矛盾しているだとかツマランとか評価されてしまうのが残念ですね。難解ながら娯楽映画としても成り立っているクオリティの高さが素晴らしいと思います。まさに長年構想を練って作ったというだけあっての「アイデア」の勝利ですね~。 |
175.《ネタバレ》 まず、作品の発想がすごい。よくこんなものを映像にしようと考えたなあと感動。 次に、作品の出来がすごい。入り組んで複雑なものをわかりやすくうまく整理している。 さらに、映像がすごい。映画では表現できないであろうイメージを、映画でなければ表現できない仕方で表現しつくしている。 ラストシーン、コマが倒れる前にエンディング。つまり、あのシーンが夢か現実化は明確にしない余韻の残る終わり方。こころにくし。 こういう作品を見ると、洋画の圧倒的パワーを感じさせられます。 映画を見るというよりは、何かを体験した、という感じのほうがふさわしいかも。 【ひであき】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-07-15 19:12:00) |
174.《ネタバレ》 クリストファーノーランって堅くて温度も低く冷静な映像で、簡単に言うと『重厚』な印象になるんですがこの映画にはあっていると思います。そしてなにより、このちょっと聞いただけでは『?』なストーリーが、超わかりやすい!何度も見る必要なし(好きな方はどうぞ) わかりやすい=理解させる ではない、という事がよくわかった映画でもあります。 うん,面白かったです,フツーに。 【Pecco】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-09 01:21:04) |
173.《ネタバレ》 難しいけど、二回(字幕版&吹き替え版)見たから、一応は理解できた。夢の中の夢は夢の影響を受けるし、夢と夢の中の夢では時間に差が生まれ、夢の中の夢のそのまた夢だとさらに時間の進みが遅いという設定が一連の攻防を面白くする。またモルがおかしくなっちゃった理由もその時間の差が生かされている。そして、モルに対して罪の意識を持ち続けるコブが過去と決別し、新たな一歩を踏み出すという締めも良かった。最後のコマは不安定だったし、あの数秒後に止まったと思いたい。というか、止めて終わっても良かっただろー、監督。遊び心が憎いな~。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-20 19:38:44) |
【アフロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-20 00:40:24) |
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171.《ネタバレ》 実際、私もよく何層にもわかれてる夢をみていて本当にこんな感じの夢が多いので少し驚きました。コブとコブの奥さんとの流れが気になりました。ラストは一体どっちだったのか気になります。現実に家に帰れてたらいいけどなぁ。渡辺謙さんは雰囲気がハリウッドスターに引けを取らないあたり凄いなぁと思いました。 【civi】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-18 04:41:18) |
170.《ネタバレ》 夢の中、また夢の夢の中・・・という設定はとても興味深く、また映像も無重力?のシーンや部屋が回転しながらバトルするシーンなどはとても素晴らしかった。ただ、それ以降の一番盛り上がるべき?第三階層の雪山のシーンがあまりにも地味すぎてただでさえ長めの上映時間がさらに長く感じられてしまったのも事実で、見終わった後素直に面白かったと思えなかった。夢の中という設定をもっとうまく使えればもっと面白くなったんじゃないかなと思う。 【ほかろん】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-05-29 16:44:32) (良:1票) |
169.《ネタバレ》 せっかく夢の中なんだからもっと無茶苦茶でもよかったのに。 |
168.《ネタバレ》 ハリウッドは、夢の世界に行ってもカーチェイスやドンパチしか出来ないのか。せっかく秀逸な設定なのに、かなりガックリきた。夢の世界での攻防戦でこそ、イマジネーションを膨らませる見せ場になるはずなのに、どうも意識の世界と変わらないことやってる。意識のレベルの定型に拘束されている。最初フランスの街角で世界がポンポン炸裂していくところなんかウキウキさせられたのに、だんだんシボんでいって、雪山の夢の層なんかいたって退屈。惜しいなあ。上の層の夢に下の層の夢が影響されるなんて設定はちょいと面白く、上の層で車が回転すると下の層のホテルの廊下がグルグル回り出すなんて、ああいう発想をもっと展開してほしかった(ま、あの無重力ホテルは見どころです)。けっきょくこの何層にもなった夢の世界の冒険って、ステージを進んでいくテレビゲーム的に遊ぶ感覚なんだろうな。意識の深淵を覗くオノノキを味わう、たとえば『惑星ソラリス』や『禁断の惑星』といった名作とは、別種のジャンルと見た。でも「植え付け」ってのは突っ込めば怖いテーマになったはず。これだけは「自分の意見」だと思っていたものも、実は植え付けられたものかも知れない、って。ニュースキャスターや映画評論家の言葉に「植え付けられた」ものだけで自分の意見は出来上がってないか、という不安。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-25 10:07:24) |
167.《ネタバレ》 この監督はいつも発想が違うし、奥が深い。個人的に好きな監督であるが、それは別としても、終始目を離せないスリリングな展開と、階層的な夢の世界観の描写、そして、主人公コブを通した内面世界の葛藤をからめ、大変な秀作に仕上がっていると思う。脳内世界での物語展開という意味では、「マトリックス」等にも既視感があり、決して新しいわけではないが、他人の夢に浸入して、アイデアを盗むだけなら凡庸なストーリーに堕してしまうところ、アイデアを植え付ける、題名どおり他人の考え方の「発端」をつくってしまうという発想は見事という他ない。そもそも夢というものは現代科学でもあまり解明されておらず、その点では本作も「下の階層ほど時間が遅く進む」に代表される自由な設定をつくることができる訳で、SFとはいえ、十分に許容できるし、本作はそれを最大に活用することに成功している。物語中盤で数人が夢の世界を共有するため眠っているシーンで、そこにいた老人が「夢と現実は、本当は逆ではないと誰が言い切れるのか」という趣旨のセリフを言っているが、本作のテーマは、まさにその発想を基にしているのだろう。ラストシーンのコマは、回っているように見えるが、まさにバランスを崩しそうになっているようにも見える。まさに観客にこのテーマを投げかけ、結論を委ねたかったのではないだろうか。 【田吾作】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2011-05-13 09:46:02) (良:1票) |
166.ところどころ、「どっかで見たシーンだな」と思う部分もあるけど、とても脳が活性化させられる映画。でも謙さん、あれだけいろいろできるならインセプションじゃなくても競合を潰せるよね。 【noji】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-07 11:25:51) |
165.《ネタバレ》 劇場で鑑賞しなかった事を後悔している。 これこそ映画と言うエンターテイメントの白眉。 一言叫ばせて欲しい「で、どっちなんだ~!!!!!」 【たくわん】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-06 09:48:23) |
164.《ネタバレ》 ちょっとばかり遅れを取ってしまいましたようで、皆さんの膨大なレビューは全部読めてません。ゴメンなさい。 これは傑作だと思いますよ、素直に。夢や死生観や時間を扱った作品は、最早数え切れないぐらいにあると思います。映画だけでもそんな状況なんだから、小説やら絵画やら、ありとあらゆるジャンルの作品を並べてしまえば途方もない数になりますよね。勿論、だからと言って何でもありというわけじゃありませんが、この作品、断片的にはどこかで観たようなカットやら台詞やらが気にならないわけでもないのだけれど、トータル的には素晴らしい纏まりを見せていると思います。よくぞ破綻することなく纏め上げた。間違いなく賞賛に値します。 ストーリーとしては単純。ライバル会社を潰すために若社長を洗脳する、ってだけですからね。でも、その単純さこそが、この作品の複雑な展開を理解可能にするのに寧ろ必要な訳で、このテーマで複雑なストーリー展開を盛り込んだら、観客は置いてかれてしまって訳が解らず、それこそ「設計者」の「迷路」に入り込んでしまうというものです。だから、このくらい解りやすくてシンプルな物語でOK。それでこそ複雑な作品世界が生きるというものです。 重層化した夢の世界。そこの住人たちは、夢を見ている本人の深層心理を具現化したもの。夢だから何でもありのようでいて、夢の作者の観念世界はある意味良識の世界。だから意図しない限り、とんでもない状況になることもなく(サイコな人の夢だったら大変でしょうけれど…)、極めて現実的に事は運ぶわけですね。そして、その幾重にも折り重なった世界を自由自在に策を巡らしつつ闊歩する主人公たちのカッコ良さ。ひさびさに満足しました。 ちなみに、香港のパン兄弟の作品に「リサイクル」というホラーがあるのですが、そこに描かれている世界観、と言うか「向こうの世界」の表現の仕方と、ある意味共通しているテイストを感じました。テーマは相当違いますけどね。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-05-05 12:25:02) |
163.《ネタバレ》 夢の世界を「階層」にし、尚且つ、時間の進みが1/20になると言う設定が良かった。ディ・カプリオは渋くなったね。 【leo】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-04 23:22:11) |
162.《ネタバレ》 映像の迫力、映し方は面白かった。映画館で見たら大迫力だっただろうなぁ。ストーリーは終盤では色んな展開が多すぎて少々ついていけなくなってました。でもちょっと間違えたらホント犯罪者になりそうな主人公でしたね。奥さんはイチイチ怖い感じでした。最後はどうなったのでしょう?独楽が止まらないところを見るとあれも夢の中なのかなぁ。 【とむ】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-05-04 11:45:47) |