32.パトレイバーを劇場に見に行った者としては当時相当に辛かった覚えがあります。だってパトレイバーじゃなかったもの。でも投げかけられたテーマと映像はいつまでも頭にこびりついていて9.11の事実に妙に納得したものでした。今評価すると9点です。20年後はまたわかりませんが。 【ぽぽ.net】さん 9点(2003-06-22 03:11:30) |
31.評価が高かったので借りて見たのですが、正直言って期待はずれでした。平和、平和と叫んでいれば平和が実現できるような幼稚な考え方を基準とすれば戦争はいつでも起きうるというリアリスト的な考え方は確かに説得力があるとは思いますが、それで全てではない。柘植みたいな考え方の何が問題で、どうすればいいのかというところが示されていない。後藤や南雲の方も、自分たちの住んでいる町を守るとか、自分の警察官としての使命で止めようとしている以上に何か「思想」があるのでしょうか。結局、東京に住んでいる人そしてしのぶへの「共感」や「同情」で柘植を止めようとしているだけで、彼の「思想」(と呼ぶに値するかは別として)に対して何も反論するようなビジョンを示していない。柘植は自分がやったことを反省しているかというとおそらくそうじゃないでしょう。最初から最後まで確信犯でしょう。彼の心が揺らいだとしたら、それは町への共感、人への共感でしかない。思想的に未熟な日本の現状を如実に表しています。東京で実践がおきたらどうなるかを実写版で迫力満点でシミュレートするだけの映画だったら6点か7点つけられたかも。思想的なものを期待しただけに期待はずれでした。 【もってぃ】さん 4点(2003-06-22 00:15:54) |
30.クオリティの高さについては文句のつけようがない。でもやっぱり『パトレイバー』の映画を見るつもりだった人に対して誠実でなかったのも事実。また、映像に凝るのもいいけど、もう少しエンターテインメントして欲しかった。ラストの南雲さんと柘植のシーンが実は一番不満なんだけど。さんざん引っ張っておいてそりゃないよって感じ。後藤さんの最後の台詞を言わせるためだけに、ああいう形にしたんじゃないかと邪推したくなった。 【イージス】さん 7点(2003-06-05 01:49:23) |
29.パトレイバーを全く知らないで、日比谷の映画館で暇つぶしに観て以来、何度かレンタルしてきて観ている。漫画は少し読んでみたし、テレビアニメも何本か観たが全くレベルの違う別物だったので途中で投げた。この映画だけが特別に良くできているのだ。リアルな東京の下町の映像。日本でしかあり得ない風景を、ここまで描いているアニメーションも珍しいのではないだろうか。そして日本の防衛の危うさについては、9・11以降なので背筋が凍るような思いがする。思いがするだけで、何もしない自分。それが日本という国・・・・・・そんなふうに思った。本当に日本に有事が起きたとき、この映画を観たことがある人は、たぶん後藤隊長の叫び声を思い出すだろう。 【ルクレツィアの娘】さん 9点(2003-06-03 22:11:45) (良:2票) |
28.文句無しの大傑作。日本のSF映画の最高傑作ではないだろうか。日本の首都でいかにして戦争が勃発するかというシミュレーションを、説得力十分に描ききった監督の手腕に脱帽するのみ。さらに机上の戦争に満足せず、戦争論までしっかりと表現することで物語に重みも増している。映画に重厚さを求める人は満足出来るだろう。しかもファンを意識してか、特車二課のメンツを物語のバランスを崩さないギリギリのラインで露出させるところも心憎い。(トレーラーやテレビスポットが安っぽいアニメ映画を連想させる作りになっていたのがつくづく無念…) 【二重奏】さん 10点(2003-05-27 14:17:10) |
27.日本で戦争を語らせたら押井監督の右に出る人はそうはいないだろう。この作品はその中でも最たるものでシナリオ、人物描写、構成どれをとっても傑物。アニメであってアニメでない、入念な入れ込みが物語に現実味を帯びさせている。現代に警鐘を鳴らす問題作。 【ひよっこ】さん 10点(2003-05-24 23:12:49) |
26.いやあ。参ったですよこれには。内容が濃いんだ。印象に残るシーンや台詞も多いし。一番好きかなあ。 【のびた】さん 9点(2003-05-15 14:06:30) |
25.この映画の一番の策士は、冠に「パトレイバー」をつけた押井守であろう。 【april】さん 6点(2003-05-06 16:06:42) |
24.日本は本当に平和で安全な国だろうか。「平和」「戦争反対」を呪文のように唱えているだけ、TVで嬉々として最新兵器の威力を語り、勝手な戦略を予想し、同じ口で戦禍の悲惨を訴える…全ての時代に人間社会が普遍的に行い続けている「戦争」をブラウン菅の向こうに閉じ込め、目を背けているだけだということにすら気が付いていないのではないか。本作で提示された「戦争」という特殊な状況だけでなく、社会のあらゆる場面において「見えているけど見ていない」「知っているけど分ろうとしない」ことが当たり前になっているのではないか。柘植や荒川や後藤たち登場人物によるドラマ、押井監督と伊藤和典氏が観客の前に抉り出したものの重さは実に悪辣である。しかしこのことから目を背けてはならないのだと思う。エンターテインメントとして成立しながら観客の感性にドス黒いしこりを残す本作はやはり傑作と言うべきであろう。 【ぶくぶく】さん 10点(2003-05-04 12:45:49) (良:1票) |
23.台詞がよかったなぁ、最後の台詞よかった・・・ 【ハマハマ】さん 7点(2003-04-14 01:17:55) |
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22.内容が難しかったけど、考えさせられる作品でした。ただ、後藤さんや南雲さんがどうなったか映してほしかったなぁ。 【ロック】さん 8点(2003-04-04 18:51:11) |
21.脚本、シチュエーションが最高ですね。ベイブリッジから戒厳までの流れは、何度見ても見事としか言い様のない面白さです。 【extl】さん 10点(2003-03-31 15:08:24) |
20.はじめてみたパトレイバーがこれ。今まで見たアニメで一番面白い!! 【納豆】さん 10点(2003-03-04 23:07:39) |
19.スクランブルのシーンと荒川と後藤の戦争論、渋い!それと、私は雪が降ると、劇中の雪の国会前等のシーンが頭をよぎって、冬になると毎年観たくなります。 【アルフォンス】さん 10点(2003-03-03 22:58:20) |
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17.不祥事(不倫)の代償として、しのぶさんは埋立地に島流し。柘植は東南アジアのジャングルにPKO赴任の末の悲劇なんですなあ。 【まーらいおん】さん 10点(2003-02-08 17:50:21) |
16.今更なんですが何度も見直せる映画って言うのは非常に少ないのですよね 練りに練られた脚本と場面設定 一見実写で撮れそうな人物の表情も良く見れば決して現実では有り得ない、つまりアニメーションでなければ作り得ないと言う事を作り手が熟知して作った作品だと思います。不満は無い訳では有りません、ほどんど特車二課の面々は今回付け足し程度しか登場せず、しかもバッチシステムのウィルスプログラムの場面などは観客になんの予備知識も無く投げ付けた様な感じが有ります。この辺は何とかならなかったのかな?とも思いました。また内容の重さから言ってもこれは10代の子供向けと言うよりは完全に大人向けのつまりパトレイバーとはあくまで別体でも作り得たフルオリジナルム-ビーと言っても良いのでは無いでしょうか?TVオンエアや漫画しか見た事の無い人はこのパトレイバーに相当面食らった事でしょうね。ともあれこの映画の封切りが20年前なら果たして映倫通っていたかどうか。。。そのぐらいにきわどくしかもこれだけの内容を2時間という枠へ見事に納め切った押井、伊藤コンビの最高傑作である事は間違い無いでしょう。 【一般人】さん 10点(2003-02-03 02:29:05) (良:1票) |
15.今までつまみ食いでパトレイバーを楽しんでいたのですが、これは本当に面白かったです。加えて南雲ファンの自分は相当はまっちゃいましたね。レイバーの戦闘シーンが少ないですけど、私は戦闘ヘリの都市破壊シーンで満足しちゃいました。 |
14.日本を舞台にした仮想市街地戦。第2小隊は突入だけに専念する当たり(上の命令無視だったけど)現実のような役割分担がされてて面白いかな。自衛隊が街中に展開してるときの風景がとっても楽しい。 【あずーり】さん 7点(2003-01-15 00:52:10) |
13. 飛行能力や変形→合体、必殺技といったロボットアニメのある意味現実離れした性能を持たない、それがパトレイバーの魅力であります。本作の国内大規模テロに対しても、圧倒的な戦力としてではなく任務をこなす一つの手段して描かれています。前作のよりシリアスになり、面白みには欠けます。特車二課の活躍をもっと見たかったです。そして、米国同時多発テロが起こった今見直すべき作品の一つだと思います。 【モンキードン】さん 6点(2002-11-24 10:00:47) |