43.やつれた表情とは対照的に目だけは異様にぎらついたエイブラハムの表情はまさにオスカーを得るにふさわしい。冒頭の神父と老人との対話のシーンでこの映画が持つ、ただならぬ力を垣間見た気がした。この映画を見ながら天才と凡庸について考えさせられた。モーツアルトの自分の作品に対する絶対的な自信。これが天才たる所以なのかも知れない。 【michell】さん 7点(2004-03-18 17:11:31) |
42.《ネタバレ》 結局、サリエリはモーツアルトを殺したのでしょうか?殺してないですね。「レクイエム」が完成したら殺すつもりだったと思うけど、完成しないままモーツアルトは死んでしまいました。もしも、サリエリの思惑どおり「レクイエム」を手にして、モーツアルトの葬式に演奏できたとしても、葬式に参列したのがわずか数人では意味がなかったですね。 【ken】さん 8点(2004-03-17 13:34:17) |
41.凡人であるということはそんなに悪いことじゃない。凡人にしかできないこともいっぱいある。そのことが認められず、サリエリはモーツァルトを憎むという道を選んでしまった。これは彼の最大の失敗だったと思う。彼はモーツァルトの最大の理解者にして最高の友人になりえたはずなのだ。憎しみは本当にろくな連鎖を生まず、関わるものをみんな不幸にしていくなぁ。 【コダマ】さん 9点(2004-03-10 20:26:20) (良:1票) |
40.いくつかの本などで、モーツァルトの個性とその不遇の生涯について読んだことがあった。それがサリエリのモーツァルト暗殺伝説とからめて描かれていておもしろかった。 役者さんたちもいい。モーツァルトの笑い声、サリエリの苦み切った顔、コンスタンツェの笑顔、とても好感が持てた。 【胴】さん 7点(2004-02-20 09:10:04) |
39.前作より重厚さと解りやすさが増した点に+1、180分という長さに-1点。奥さんとサリエリのシーンは重要です。オリジナルで何故ここをカットしたのかは議論を呼ぶと思います。製作者の主題がわかっているのでオリジナルを観た時ほどの衝撃は無かったですが、「名作は何度観ても名作だなぁ」と感心してしまいました。 【wood】さん 8点(2004-02-15 13:45:29) |
38.史実モノは苦手だなーと思いつつも、見始めたら時間を忘れた。そしてモーツァルトが大好きになった。昔は、モーツァルトが共同墓地に葬られたのは才能が評価されなかったのだろう、と思っていたのですが、どうやら社会性や処世術の無さが問題だったようで。サリエリはモーツァルトを意識しすぎるあまり自分を見失ってしまったようだけど、彼は彼、私は私と割り切ることができていたら、モーツァルトには無い人望という財産が自分にはある、と気づけたかもしれない。勿体無い。 【ラーション】さん 10点(2004-02-12 17:45:13) |
37.《ネタバレ》 もう、10回くらい見ました。兎に角、最高の映画でした。お気に入りのシーンは、仮装パーティーでモーツアルトがハープシコードでバッハ風に即興演奏するシーン。曲が綺麗だった。さかさまで弾くのもすごいけど。 【ボビーK】さん 10点(2004-02-04 22:14:23) |
36.トム・ハルス演じる世渡りは下手だけれども子供っぽくて純真そのもののモーツアルト、そしてエイブラハムが演じる俗物根性丸出しでモーツアルトの才能に嫉妬する憎らしいおっさんのサリエリ・・・オリジナル版ではその対比をネビル・マリナー指揮のモーツアルトの音楽をバックにたっぷりエンジョイしましたが、20分のフィルムが追加されただけでこうまで作品の印象が変わるとは・・・。オリジナル版を見てこちらを見ようかどうか考えている人に一つ質問・・・モーツアルトはあまり経済的に豊かではなかったのになぜ奥さんはいつでも貴婦人のような贅沢な格好をしていたのでしょうか?金持ちのお母さん(モーツアルトの姑)にあつらえてもらったのでしょうか?新バージョンをみればその答やその他いろいろなことがわかります。モーツアルトに負けないくらい純真な妻コンスタンツアが何とかして夫を助けようとする努力の姿も描かれていますし、また、モーツアルトは黒衣の男に脅されレクイエムを作曲し、本人はその完成を自分の死期と重ねていたと一般に言われ、またオリジナル版ではそれに近い筋になっていますが、新バージョンではちょっと違います。それにしても「魔笛」と「レクイエム」の二つの大作の作曲を同時に手がけるなんて・・・現在と違ってオーケストラの全てのパートを手書きするんですから体力的に完全にまいってしまいますよね。モーツアルトがなぜそんなことをしたのか、その理由も新バージョンでわかります。結論として、私はオリジナル版のほうが好きです。現実は天才に冷たかった。でも私は彼が作曲した音楽と同じく天真爛漫で無邪気なモーツアルトしか見たいと思いません。以前のバージョンには10点をつけ、新バージョンは3点減点します。 【かわまり】さん 7点(2004-01-22 05:51:50) |
35.《ネタバレ》 ディレクターズカット版は、つい最近になってDVDで鑑賞しました。追加されたのはモーツアルトが弟子を取れなかったことを暗示する場面と、コンスタンツエがサリエリに嫌がらせを受ける場面です。モーツアルトが弟子を取れなかった理由を暗示させる場面はともかく、コンスタンツエがサリエリに嫌がらせを受ける場面は、ラストにつながる非常に重要なシーケンスではないでしょうか。なぜ、ここをカットしなければならなかったのか。ヌードになるという表現の俗っぽさは気になりますが、それを踏まえてもこのシーケンスのもつ意味は大きいような気がします。商業主義を否定するつもりは全くありませんし、3時間を超える映画ともなると及び腰になるのも確かでしょう。さらに、それではどこをカットすればよいのかという質問には言葉を窮してしまうので、これぐらいにしておきますが、ちょっと驚いたというのが正直な感想です。出来れば最初からこちらを見せてほしかった。ディレクターズカット版はオリジナル版を上回る傑作だと思います。 【スロウボート】さん 9点(2004-01-17 23:13:29) |
34. 見る前は堅苦しい伝記映画かと思ってたんだけど、いや素晴らしい。最後まであっという間でした。脚本、役者、演出、技術、美術全て高い次元できれいにまとまっている。 【ロイ・ニアリー】さん 10点(2004-01-12 18:46:14) |
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33.何度も見たい映画。わかりやすいし衣装も音楽も楽しめる!やっぱりヴィーナスの乳首! 【piggy】さん 10点(2003-12-27 00:50:11) |
32.《ネタバレ》 オープニングから圧倒。見るものの心をガシッと掴むモーツアルトの音楽(25番交響曲ってヤツらしい)!そしてサリエリの叫び「私がモーツアルトを殺したんだ!!」・・・これぞ映画、これぞ名作。死にそうなモーツアルトの音楽を、ひたすら楽譜に書き留めるサリエリも圧巻。モーツアルトを陥れるためにレクイエムを作らせたサリエリだけど、あの瞬間の彼は、間違いなく音楽を愛している・・・うーん切ない。役者演出脚本撮影編集音楽とどこにも文句の付け所が無い稀有な作品。ビデオでしかみてない自分が10点つけるのもなんとなくおこがましいので、とりあえず9点。こういう作品はやっぱり劇場で観ないと勿体無い。チャンスがあれば観に行きたいな。 【ロビン】さん 9点(2003-12-23 00:35:23) |
31.モーツアルト、サリエリ二人の子供時代のシーンがあるのですが、モーツアルトはすでに音楽の才能を開花させ、サリエリは普通に子供らしく遊んでいる。うーん、あとでいかに努力しようがもう勝負はついていしまっているという残酷なシーン。神を信仰し、女にも手を出さず品行方正真面目に生きてきた男が無能な存在となり結局何も得ることができずなかったという事実が、神を信仰させることで人を救うはずの神父を沈黙させてしまう。サリエリのように自分の無能さを徹底的に認識させられたときは精神に異常をきたしてしまうのでしょう。きっと我々凡人が何とか平静を保っていられるのは自分を勘違いしているか、鈍感であるかのどちらかなんでしょうね。内容、映像、音楽、すべてにおいて傑作です。 【バチケン】さん 10点(2003-12-13 04:37:05) |
30.まずはモーツァルトってこんなファンキーなの?っていうのがプチ衝撃。そしてこの時代のクルクル巻き毛はヅラだったのか、というのでダブル衝撃。取っつき難い映画かなと思っていましたが、全然そんなことはなく、むしろ分かり易いし面白いし音楽良いし装飾素敵だしの傑作です。結構長いけど全く退屈せずに一気に見れます。音楽の才能がある人を見ると、やっぱり羨ましいです。鑑賞後にピアノ弾きたくなりました。最後にサリエリに一言。神は神が神を神にと、何かとカミカミ五月蝿い! 【VNTS】さん 9点(2003-12-09 05:12:59) |
29.モーツァルトに対するサリエリの嫉妬や畏怖の表現がメインなら、もう少し短くても良かったかなと思います。オリジナルを見ていないのですが皆さんのレビューを見る限りこっちのほうがいいみたいですね。すべてのセットに圧倒されました。素晴らしい衣装、小物の細かいものに至るまでゴージャスでため息物。ストーリーもさることながら美術に◎。 【gei】さん 8点(2003-12-06 14:12:31) |
28.どんな映画かまったく知らずに見たけどなかなか面白かったです。クラシックにまったく興味が無いのですが、(もちろんモーツァルトも)音楽がすごくいいと思いました。もっと知ってる曲を使ってほしかったなぁ。 【にぼし】さん 6点(2003-12-06 09:23:53) |
27.アマデウス鑑賞は今作がはじめて。時間も長いがスケールも大きい。あと何度か観る必要があると思った。 【ガーデンノーム】さん 7点(2003-12-01 12:14:40) |
26.長いけど、ストーリーに引き込まれて見ていて飽きなかった。作品のテーマが良くわからなかったが、天は二物を与えず、ってことだろうか。才能も名誉もない俺はどうしたらいいんだーっ!という感じ。アカデミー賞はサリエリ役の人が貰ったみたいだけど、モーツアルトの演技も甲乙つけ難いと思う。笑い声も含めて。 |
25.音楽と映像はすごいですねえ。ストーリーも子供の頃に観たときはこれが100%史実だと思ってました。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-10-28 22:20:19) |
24.自分の中のモーツァルト像が、良い意味でも悪い意味でも崩壊した。「神童」モーツァルトよりこっちの方が人間味があり、また「天才」と呼ぶに相応しい。あの傲慢さ、甲高い笑い声。重厚と軽快が同居するストーリーもまさにモーツァルトの音楽であると思う。それを彩る音楽も素晴らしかった。モーツァルトの天才に嫉妬しながらも、彼の音楽に打ち震えずにはいられないサリエリも、一種の天才だったんだろう。ところで、最後のモーツァルトの弔われ方が本当だとすれば、現在のあのでっかい墓の下にモーツァルトの遺体はあるんだろうか? 【C-14219】さん 9点(2003-10-27 20:06:18) |