35.《ネタバレ》 「理想の相手と結ばれてしまうと、そこで満足してしまって、才能を開花させ夢を叶えることができない。だから、本当に好きな人とは、一緒になることができなくて正解だったのだ」…そう思えるようになる映画です。ちょうど、初めて観たのが失恋した時で、とても癒されました。もちろん、この考えはただの自己正当化なのかもしれません。でも、どうしようもない時に、前向きに考えられるようになることは、とても大切なことだし、実際にあのタイミングで観ることができて、本当によかったと思います。さらに、この映画のもっと良いところは、ただ癒されるだけじゃなくて、「(主人公のように)夢にむかって努力することで、いつか再び、めぐり会える日がくるのかもしれない」と思えることですね。過去の辛さを薄れさせてくれるだけでなく、これから前に進むために必要な『希望』を与えてくれるんです。……そして最後に、この映画の一番素晴らしいところは、どんな苦しみも、アルフレードのように自分を愛し見守ってくれる人が、思いやってくれたからなのかもしれないと、思いなおせること。それは、恋にかぎらず、苦しい時ほど忘れてしまいがちで忘れてはいけない視点だと思います。 【IKEKO】さん 10点(2004-03-08 00:55:08) (良:1票) |
34.キスシーンで泣けるとは思わなかった・・・最高だよ。アルフレード最高の友達。 【taron】さん 9点(2004-02-29 03:00:28) (良:1票) |
33.長い方しか見てないです。 声を上げて泣いたのは、この映画が初めてかも。 【よしふみ】さん 10点(2004-02-19 23:14:33) |
32.こういうセンチな感覚って日本人ならすんなり受け入れられたのだが、欧州人にも通じるものだったのかというのが、最初の印象。この映画には悪人がひとりも出てこない。皆それぞれの小さな人生を精一杯生きている。観た後ちょっと切なくて嬉しくなる作品です。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2004-02-15 03:08:20) |
31.完全版しかみてない。おかげであまり印象がない。こういう皮肉な人もいるんですよ 【ノマド】さん 6点(2004-02-10 11:47:48) |
30.劇場公開版をみていないので、こちらオリジナル版が自分にとっての唯一になってしまいますが、すばらしい映画だと思いました。これは私小説かと思うくらい、監督の映画に対する情熱、愛情がにじみ出ていると思います。29歳でこのような作品を作るとは脅威ですね。トトとエレナに対するアルフレッドの行動は、未来に限りない選択肢が残された、未だ手に入れていないものが多い若者であるほど理解しがたく、半ば憎らしいものにも感じることでしょう。しかしアルフレッドは悟っているわけです。人生という道のりはたった一本しかない。ちょうど映画の筋書きのように。トトを愛しているからこそ、捨てるべきは何なのかを教えたかったのでしょう。その選択が、本当に正しかったのかどうかはわかりません。ただあの日の恋物語は既にトラックダウンしたものであり、二度と戻らないということを二人は確認したと思います。良くも悪くも、これが自分の歩んできた道だということを。さて最後のラブシーンですが、これも映画に対するアルフレッドのメッセージです。道徳という規律によって簡単にカットされるようなシーンでも、それぞれの作者がどんな思いであのシーンをフィルムに焼き付けたか、今のトトなら身を切るような気持ちで理解することができたでしょう。ここは我々観客も同じですね。切り落とした枝が多ければ多いほど、見ている画面とは別のラッシュが心の中で駆け巡り、悲しいけれど爽やかな涙を誘います。 【神谷玄次郎】さん 10点(2004-02-09 22:27:58) (良:3票) |
29.ラストにすべて持ってかれましたね~。見終わった後もなみなみと余韻にひたりましたよ。本当にすばらしい作品です。 【やいのやいの】さん 10点(2004-02-08 02:13:26) |
28.《ネタバレ》 初めて付き添い無しで、観にいった映画です。 完全版に関する後日談の評価ですが、私はやはり主人公の成功と恋愛に関する喪失感、そして映画館の崩壊というのがすべて揃ってこそだと思います。だからこそエレナと再会したトトが、編集されたキスシーンを見たときに、観客自体にもどっと感情を湧き出させるというか。 私はこの映画がきっかけで、ヨーロッパ映画が好きになりました。かけがえのない、出会いだと今でも思っています。 全てを手に入れたように見える主人公の、もう一つの人生への片想いの映画だと思います。 とても大好きな映画です。 |
27.長い。無駄に長い。シツコイようだが、これまた長い。 【ボバン】さん 4点(2004-02-03 00:32:59) |
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25.面白い事は面白いけど、劇場版を先に見れば良かった。トトの中年期エピソードが劇場版ではざっくりカットされているのがよく分かりました。編集って重要なんだな・・・と思ったり、「えー、トト、そりゃないよ!」と思ってへこんだりと、色々思った完全版でした。 【無雲】さん 4点(2004-02-02 00:37:59) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 非常に美しい世界観があふれた作品。懐かしい白黒映画がともす光と一瞬訪れる影(闇?)、その中で目に浮かぶ涙が光る演出。カメラワークの勝利でもあると思う。キャストがみな表情豊かで素晴らしい。特に少年時代の子。3代続く物語なので、3時間という長い時間もトトの成長段階で一区切りつくので、気分を入れ替えながら見れたのであっという間だった。彼の成長、そして時代の変遷とともに変わる街並み、人。いろんなことが同時進行しているにも関わらずいつまでも変わらないエレナへの想いを持ち続けている姿は中年期のトトの含みを持たせた演技にも分かるように、純粋で印象的。アルフレードの忠告は、少し腑に落ちない部分もあったけど、自分の映写室での孤独感を、トトには味合わせたくない、もっと広いところで自由に羽ばたいて欲しいという願いがあったんじゃないかなぁ。 |
23.なんか感動する名作と騒がれているから、1回ぐらい見なくちゃと思って借りた。 ちょっと中だるみした。 でも、見終わってから自分の恋愛感を考え直された。 まぁ、こういう恋愛もあるんだなということで。 そこそこ感動はしたけれど、賞をもらうような作品ですか? それが気になる作品だった。 ハルマゲドンもタイタニックも感動しなかった俺だから、感動の度合いが人と違うのかも? 【吉澤】さん 3点(2004-01-29 17:18:15) |
【犬】さん 7点(2004-01-24 01:10:34) |
21.↓の方と同じ感想です。長すぎ。完全版を観た自分のせいなのかな?と考え込んでしまいました。イタリアという国には憧れますが、イタリア映画は苦手という固定観念が出来上がってしまいました。 |
20.私の感性が乏しいのでしょうか?完全版を見たのがいけなかったのでしょうか?中だるみがちぃ~と辛くて、感動のラストの魅力が半減してしまいました。映画好き皆様の心の1本、共感したかった(;-;) 【るう@】さん 6点(2004-01-17 10:19:36) |
【おでんの卵】さん 10点(2004-01-17 00:03:40) (良:1票) |
18.「パラダイス座」を失って変わってしまった町の外観。昔のように、無邪気に抱けなくなってしまった彼女。外見上年をとったが、基本的に昔のまんまの人々。二度と会えなくなってしまった人。そして何より普遍だった、支えとなってくれた人たちの優しさ。 トトのように故郷を離れて戦いに出た人、出たことがある人にとっては感じるところがある映画だと思う。3時間半という(僕にとっては)長い映画だったけど、退屈だとは、ちっとも思わなかった。(この映画、「映画への限りない愛」がテーマってよく宣伝されてるけど、トトの一生を通してアルフレードという人間を解析していく映画なんじゃないのかなあ??) |
17.劇場短縮版に加えて中年トトとエレナの再会などが描かれている。この部分があることでアルフレードのトトへの父親のような思いが分かる。また好きな映画で社会的には成功したトトが、30年もの間エレナへの喪失感を抱いたまま、精神的には決して幸せとは言えない人生を生きてきたのだとわかる。少年時代、青年時代、中年時代と、映画が好きで映画と共にすごし、歩んできたトトの大河ドラマなのだと思う。あるべき部分があるわけで、この映画が素晴らしいのは変わらない。最大級に大好きです。 【キリコ】さん 10点(2004-01-13 14:33:13) (良:1票) |
16.私は完全版のほうが好きです。理由は「日米公開版」のほうに書きました。おそらく、監督が自作と認識していらっしゃるのはこちらのはずです。何らかの理由(この当時、日本やアメリカでは、長い上映時間の映画はヒットしない傾向にあったとか? 案外そんな理由だったのではなかろうかと思います)で、製作会社(配給会社?)からの要請によって、監督はあちらのヴァージョンを作らされたのでしょう。監督一人の権限がどれぐらいかは、その監督が培ってきたキャリアにもよるのではないでしょうか? 本作公開時はまだそこまで自己主張できるお立場にはなかったのではあるまいか、というのが私の個人的な予想です。問題は、映画作家を大切にしない映画業界のほうにあると思いますが、一方、映画産業という言葉もある通り、特に現代においては、映画はビッグビジネスです。監督個人の主義主張だけで作れるものではないことは、日本人の監督さんの発言などの中にもときおりうかがい知ることが出来ます。私は映画業界内部を特に知る立場にはないシロウトですが、おそらく一番権限を持っているのは、製作会社、次に製作者で、監督はナンバー3くらいなのでは? どんな業界も、お金を出す組織や、お金を動かせる立場にある人が、一番力を持っているのではないでしょうか。最初からこのヴァージョンだったら日本であれほどヒットしなかったのではないかとも思うものの、私個人はこちらで公開してほしかった、と強く思います。映画はもちろん監督だけで作るものではないけれど、トータルで考えれば、もっと監督の権限が強くなってほしいものです。 【おばちゃん】さん 7点(2004-01-11 19:16:55) |