169.現在の視点から見れば陳腐なシーンも多々あるわけだけれど、パニック映画の最高峰であることに間違いはない。何故だかよくわからんが、パニック映画って必ず恋愛がメインに絡むきらいがあるんだが、この作品はそういったものが(全くではないが)なく、船からの脱出という一点に集中して鑑賞することが出来た。登場人物たちのキャラクター設定や人物同士の衝突などもしっかり描かれており、極限状態に晒された人々の心理描写を怠っていない、「当たり前のこと」がしっかりと出来ている名作である。 【ドラりん】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-13 14:54:58) |
168.リメイク→オリジナルの順番で見た。リメイクのレビューでオリジナルの方が評価が高かったので。 確かにオリジナルの方が、単なるパニック映画映画と言うだけでなく、人間描写がしっかりしており面白い。型破りな牧師には驚いたが・・・ ただ一つ言っておくと、製作陣はTsunamiをよくわかっていないなw 津波は海岸近くで波高が高くなるが、外洋(ある程度水深がある海)では船に対する影響は小さいのですよ。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-22 18:56:40) (良:1票) |
167.《ネタバレ》 蒸気の扱い方が軽すぎたり、不満もなくはないが、全体にはかなり良く出来ているパニック映画。ジーン・ハックマンの強引なまでのリーダーシップに説得力があるし、やはり人間ドラマがしっかりしています。牧師に着いて行かなかった人たちもそうですが、途中で逆方向に向かう別の生き残り組みに出会うところが良いですね。あんな状況でどちらが本当に正しいかなんて判らないのだという現実を再び思い出させてくれます。終盤、バタバタと人が死ぬのは現実的とも言えるが、逆に慌てて多くを殺しただけのように見えてしまわなくもない。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-18 19:30:40) |
166.特撮は、いまとなってはどうでもよいが、すばらしい話。 ハックマンの最後のシーン”力尽きて落ちたのではない。自ら手を離したのだ。”というどなたかの書き込みを読んで、”エッ”とビックリしました。あのシーンは衝撃的です。自分がもしあの立場だったら。と思うと、激情にかられてしまいます。ダメだ!どんな言葉もない!生命とはすばらしい!あたりまえだが、すべての人間はいま、そうでなくとも、結局は死ぬ運命だ。地獄の苦しみを味わうか、楽に逝けるか。それはわからぬ。いつだって、どこだって、神は、運命は、(現実)容赦なく、厳然と、確固たるもので、生命の前に立ちはだかっている!そこへ、全身全霊をかけ、真っ向から挑み、もがき苦しみ、人間の生命を終えて逝く神父、ハックマン!!!!!! もう感動死確実!!! 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-06-24 23:44:51) |
165.《ネタバレ》 リアルな作品だった。非情な現実を見せているだけに、なかなかスリルもあった。 まあ、私的には牧師の説得にまったく耳を傾けなかった人たちが目の前で流されていったシーンに不謹慎にも「様あねえな…」とちょっと優越感を感じた。 装飾も請ってたし、サクサクと物語りも進んでいったので、なかなか楽しめました。でも、最後牧師が死んでしまうのは、微妙…まあ仕方ないが。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-02 11:14:06) |
164.パニック系が好きになったきっかけの1本。昔、親にテレビで見させてもらって以来、DVDを購入しての再視聴ですが、この映画を見ると「映画にはCGっていらないんじゃないのか?」と疑問になってくる程、ストーリー、キャラクターがしっかりしている気がします。 【きままな狐】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-20 12:44:53) |
163.この手の映画に深みを与えるのは、小賢しい、鬱陶しい人間ドラマにあると思う。そこが機能するとこうなる。 |
162.あまりに評価が高いのでずっと見たいと思っていて、ようやく実現しました。 確かに1970年代初期でこの作品は凄いのかもしれませんが、あまり古い映画を知らない私にはその部分は推測でしか相対評価できないので、純粋に2007年に私が見ての評価です。 飽きずに最後まで観ることはできましたし、ハラハラドキドキもしたんですが正直この点数。 ちょっと評価高すぎる気も・・・。 【アップルマーク】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-02-26 09:39:56) |
161.《ネタバレ》 こんなに泣ける映画はない。これはパニック映画ではなく完全な人間ドラマ。人のために自分を犠牲にする、自分の命をかけて他の人を救う、これほどの愛は他にありません。ベルおばさんと、最後のバルブのシーンはティッシュがいくらあっても足りない。 音楽もいい。 【Michael.K】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-19 00:31:28) |
160.《ネタバレ》 昔見た時の点数で10点です。当時主役が死ぬということも結構ショックでした。 【pokobun】さん [DVD(吹替)] 10点(2007-01-07 20:28:40) |
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159.《ネタバレ》 むかーし深夜放送していたのを見ました。その後ビデオやDVDでも何度か見ましたが、豪華客船がひっくり返るシチュエーションといい、主人公達の背景や人間模様といい、非常に練られている映画らしい映画と思います。古臭さは仕方ないですが、それを補って余りあるシナリオと美術と名優陣に9点を。技術で映像を美しくしたり、様々な要素を詰め込むだけが良い映画ではないことを教えてくれる作品。 【なな9】さん [地上波(吹替)] 9点(2007-01-02 23:33:46) |
158.少々ジーン・ハックマンの行動にやり過ぎ感を感じつつも、最後までハラハラドキドキしっぱなしの見事な二時間でした。緊張感も迫力もドラマの密度も、某大ヒット沈没恋愛映画とは比較にならないぐらい凄い。脱出グループもわりかし人数が多めなのに誰一人として影の薄い奴がおらず、それゆえ一人また一人とメンバーが欠けていくたびにグッと胸に込み上げてくるものがある。たとえパニック連続のジェットコースタームービーでも心を打つ群像劇は十分描けることを証明した名作。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-28 13:16:49) |
157.《ネタバレ》 ご本家はこんなすんばらしい作品だったとは。 古い映画らしくテンポがゆっくりしているところが、昨今の映画ズレしたガサツな私などには「なにをモタモタやっとるんじゃ!早く逃げろよ!」とハッパをかけたくなる場面が多かったですが。まあ、それを差し引いてもすばらしい出来です。貫禄勝ち。 問題の転覆場面も大迫力で、新しい映画にも全く引けを取っていないし、私程度の観客はこのぐらいで充分満足だ。やっぱり映画は技術なんかじゃない!こりゃあ、劇場で見たかったなあ。とめずらしく思うのだった。 ジーン・ハックマン。このすんばらしい神業のようなセリフまわしの妙よ。そう、役者さんとは早口でもあくまで割舌良く、ほれぼれするしゃべりができる人のことなのですね。この人を見ていると、「ああー、私はいま、プロ中のプロの演技を鑑賞しているのだ」とありがたーい気持ちにすらなってくる。 これはやっぱりすごく宗教色の濃い映画でしたね。のっけから、カソリックの神父とプロテスタントの牧師のつばぜり合い。デッキにはユダヤ人の夫婦がなごんでいるし。パニック映画だというのに、最初から宗教前面押し。そして驚愕のラスト。プロテスタントの名(異を唱える人々)のとおり、牧師は運命に「抗い」、他人の意見に異を唱え、道を切り開く。そしてまた彼は、牧師でありながら「苦しい時こそ神頼みをせず」「自力で闘う」という独自の思想を持っている人物である。彼は〝己の思想〟に殉じたのである。実は殉教ではないのだ。…という意味では本当は著しく革新的なストーリーなんである。 ツリーの上から溺れる愚かな民を見下ろすスコットは、箱舟に避難したノアのようにも思え、己に従う人々を率いて道なき道を進むスコットの姿は、エクソダスのモーゼをも彷彿とさせる。が、しかしノアもモーゼもただ「神様がそういったから」言うとおりにしたというのみである。「ポセイドン」のスコットの行動はすべて彼の「内なる神」から出たもので、その「内なる神」とは「自力で闘う」という思想なのであった。 最後には自己犠牲までして「自力で闘う」を全うしていくスコットという人間が、「牧師」であるということ、この設定には深ーい意味がこめられていると感じます。もしかして、神父→牧師→自力という「進化」の過程といいたいのか。 なんにしても、映画史に残る傑作であります。ジーン・ハックマンは超グレイト。大拍手。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-10-20 22:42:54) (良:2票) |
156.《ネタバレ》 神に祈るな。自分に頼れ。スコット牧師(ジーン・ハックマン)はそう説きます。彼についてきたものだけが助かるという筋書きに、露骨な作為性を感じる向きもあるでしょう。しかし私はそう思いません。情報が遮断されており、誰も正確な判断を下せない状況で、スコットも大部分を憶測に頼っています。途中で乗客を連れ、船頭へ向かう医師が登場しますが、彼はスコットと反対側へ向かっているだけで、「目的地の逆側が沈んでいるに違いない」という憶測に関しては同じなのです。従って、スコット一行は助かるべくして助かったわけではありません。おそらく船内では多くの人が、それぞれの判断に基づいて、それぞれのリーダーに従っていたでしょう。それを自業自得と断罪できるでしょうか。この物語の作者は、スコットに絶対的な正義を与えなかった。彼に従わなかった者を、単に愚かで、情けない人たちには描かなかった。先輩の牧師はスコットにこう言います。「君は強者の味方だ。私はこの人たちをおいていけない」この視座があるだけで、『ポセイドン・アドベンチャー』は救われます。私はそれを評価したい。 【円盤人】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-10-12 22:13:46) (良:3票) |
155.何年か前になにも予備知識もなく、偶然TVで古い映画だなぁと思いつつ何気なく見てたんですけど、どんどん引き込まれていって単純に面白かったです。1972年の作品なんですね。びっくり。 【狼さん。】さん [地上波(吹替)] 10点(2006-09-17 05:25:53) |
154.莫大な資金をつぎ込んだパニック映画といえば、ハリウッドの代名詞の一つ!多くののパニック映画を見てきましたが、この作品はその中でも人間ドラマとアクションがとてもいい具合にミックスしていると思います。 【maemae】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-13 19:30:39) |
153.《ネタバレ》 まるで人生教訓のような映画です。 特に私は、レッド・バトンズの台詞が好きです。「一人でも生きていかねばいけない、悲しみはいずれ時間が解決してくれる」「あきらめて泣くだけなのか!勇気を出しなさい。」のように、役柄が独身のさみしい中年だけに妙に説得力があります。この人が陰のリーダーのような気がします。私がくじけそうになるとよくこの映画を見ます。 この映画を見ると勇気づけられ、自分が一歩成長したかのように思えます。 まさに時代を重ねるごとに成長していく「人間の中の映画」だと思います。 【金田一耕助】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-07-08 08:26:31) |
152.《ネタバレ》 海洋パニック作品の超大作と謳われているだけはありました!!自分の生まれるずっと前の作品なのに、全然古臭さを感じないんですもん。あれがCG無しでジオラマなどを用いて作ったなんて…。確かに転覆シーンで人々が落下するシーンなどはどうしても不自然だな…カメラアングルおかしいな、とは思いました。そこは1点減点しちゃしました。でも、パニックムービーだからと言って、ただ人々がおろおろするだけじゃない。主要脱出メンバーの10人のこと。全員はっきりと覚えています。それだけ強い脱出する人間達の境遇、想いが伝わってきて、1人また1人と消えていくたびに胸が痛くなりました。サバイバル映画って、メンバーがどんどん減っていくのがお決まりですが、割とチョイ死に役っているじゃないですか?この映画にはチョイ死に役なんて少なくとも10人の中にはいなかった。必ず何かしらの役割を持って消えていく。最後に脱出する時、炎に飲まれたリンダのことを思った(自分的にはそう読み取れました)ロゴ刑事のホロリと流した涙が印象的でした。この映画が今でも強く愛され、パニックムービーのお手本と言われる理由は、観ればきっと分かると思います!! 【尤紀ё】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-06-12 01:37:09) |
151.《ネタバレ》 下は海、上は船底と挟まれた閉塞感、迫り来る水との時間勝負、まさに出口のない息苦しさ全開です。神の御技のように人間に襲いかかる自然力を前にして一瞬に命を奪われてしまう恐さ。それに対して型破りの我の強い牧師が立ち向かって行くというのが面白い。最後には自らを犠牲にして地獄絵図と化した船内から一行を地上へと送り出す。極限状態の人間ドラマも秀逸。それから逆さまのトイレも秀逸。これぞ傑作パニック映画の代名詞! 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-11 10:46:14) |
150.《ネタバレ》 少々不謹慎ですが・・・ 一緒に脱出しようとした中で女性が4人いて、2人は若い美しい女性、残りはおばちゃん、そんで、結局おばちゃん2人は死んじゃうんですけど、これって意図的でしょうか?見てる側はそれでも良いんですけど、途中でおばちゃんのパンツ姿見せられて“おぇ”っと船酔い気分です。 脱出する最初の頃、スーザン(一番若い女性)に“長いものは脱げ”とスコット牧師が言ったら、あっさりスカートを脱いだので“おー”と思ったら下に短パン履いてんじゃん、おまけに、『モーニングアフター』歌ってた女性も短パンだし、おばちゃんの下着じゃなくて若い子の下着姿が見たかったなぁー! 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-07 15:36:21) |