4.私も松本零士の映像化作品ではこれが一番と思います。「ヤマト」シリーズは,一作か二作で止めときゃ良かったし,個人的に期待していた「わが青春のアルカディア」も今二つだった。ストーリーの一貫性や無理のない各登場人物の絡みも良い。ただ,こうした松本作品の功罪は,アニメーション技術(特に映像美)の飛躍的な進歩と,それまで子どものもの,と思われていたアニメに色恋沙汰を持ち込むことでアニメ人口の拡大に多大に貢献すると共に,異常な感情移入を作中の登場人物に行う所謂二次元コンプレックス(通称アニメオタク?)を大量に生み出したことにある,などと思ってしまった。(そういう私もハーロックが好きでした。アルカディア号のプラモも作ったし,メッサーシュミットもハーロック仕様にした)