18.世界観葉しっかり描かれているのかもしれないが、まとまりのあるストーリーを期待してしまうとがっかりしてしまう。終盤だけでなく結構長まわしのシーンが多い印象で、それは見ごたえがあったが、映画としての完成度に寄与しているかと考えるとどうなんだろうと疑問になる。 【HK】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-05-03 20:38:40) |
17.《ネタバレ》 【2024年1月追記】子供を持つようになった今、この映画に対する印象はだいぶ変わりました。赤ちゃんの泣き声一つで周りの雰囲気が一変します。エンドロール冒頭で聞こえる子供たちのはしゃぎ声、これも代えがたい貴重なものです。 【当初投稿】物語自体もおもしろいけど、やはりカメラワークが秀逸である。妻が銃弾に倒れるシーンもすごいが自分が好きなのは妻が仲間に殺されたことを知り、主人公たちが夜明けの中に車でアジトから逃げるシーン、逃げる主人公たちを追う敵たちが遠くから迫ってくる遠近感の表現の仕方が絶妙でした。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-23 12:40:56) |
16.《ネタバレ》 画像やアイデアは良いと思った。 でも全編?のオンパレードで勝手に想像というのは作品としていかがなものでしょうか。 どうも宗教やジョン・レノン、平和という部分をパロッているような気がする。 シリアスに作っている風で実はこれはかなりコメディーじゃないかと私は思います。 なので説明不足に作っているのはこれに重要な意味を観た人が付けるように仕込まれていると私は解釈します。 私たちの日常にある偏見や差別や殺戮。どれも人間性の一部であり、赤ちゃんの誕生というものが珍しいものになったらそれを偏見や差別を乗り越えて共感できる。 つまりそこまで行かないと人類というレベルで考えられず共感し合えないのは愚かだという皮肉なのでは?と見てて思いました。 シニカルな作品として珍しいと思いました。しかし、やっぱりこれはコメディーだよ。 それか、大人の寓話と言うべきか。 政府や誰か一部の人の洗脳を受けて社会が流れてしまうのは危険な事。 この作品に重い意味を付け過ぎるのも私は危険だと思いますよ。 【森のpoohさん】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-23 01:53:35) |
15.人類の滅亡が、子供が生まれなくなることによって生じるという、この映画の最大の強みが最後まで映画全体を牽引し、見事な感動SF巨編に仕上がったと思う。SF巨編といっても、アルマゲドンなどのようにお粗末な作り方がされていないのは、やはり秀逸な長回しのカメラワークによるところが大きいような気がする。確かに、長回しを多用し、リアルタイムに主人公の視点を追うという試みには、物語の細部において消化不良というか説明不足な点が多々出現する。しかし、その部分が脆弱になっていないのは、カメラの息づかいに主人公と我々観客の息づかいが呼応して生まれる、ある種の臨場感によるところが大きいと思う。そうした臨場感によって我々は状況がよく飲み込めないにもかかわらず、いきなり戦場に放り出された主人公に思わず自分を重ね合わせてしまう。つまるところ、この映画の秀逸なカメラワークにはマイナス面を払拭し、SF的な世界へと我々を引き込む力があり、それに加えてセットなどの美術面でのこだわりがより一層この映画の世界観の構築に強度をもたらしているのである。また、この映画の設定のシンプルさと意外性は、全人類に問題を突きつけるとともに、新しい命の尊さを実感させると言う効果を発揮している。よって、テーマ的には非常に奥が深いものの、それが前述したように、カメラワークと伴い、スピーディにリアルに、そして実にSF的に描かれている。とにかく、物語設定と技術面において非常に高度な次元での融合が成し遂げられている恐るべき映画である。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-22 05:28:05) |
14.話は説明不足な所があったり、オチが弱かったりするが、それを補うほどの世界観とカメラワークだった。 通して見るとエンターテイメントとしては成立してないといえるが メッセージ性と制作の丁寧さは10点じゃないか。作家的には10点。エンタメ的には7点て感じ。 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-04-20 02:35:08) |
13.それがなければ生きる意味そのものがなくなるほど大切なものであっても、どこにでも数多く存在するものは、その大切さが忘れられがちになる。人の子も、金銭の多寡で序列をつける価値観で見ては、全く大した物でないが、子供こそ、よりよく生きようとするために必要な「希望」や「勇気」を与える、何物にも代えられない大きな価値があり、社会の崩壊を防いでいる。その忘れられがちな価値を、子供が生まれなくなった近未来という設定でクローズアップして、激しく感動させる映画にまとめ上げた。その一点に焦点が当たっており、総てが実にリアルなため引き込まれ、道徳的なテーマにも関わらず全く説教臭くなく、わざとらしくなく、映画として素晴らしく面白い。 大勢が子供のために自分の命を喜んで犠牲にしていくこと、緊迫感のある戦場で、命がけで戦う兵士達の総ての行動を止めさせるところで大きな感動を呼び、ラストの静かな終わり方も、この大きな感動を淡々と収束させて微かな希望で終わる。これだけ良質の感動を与えてくれる映画はなかなかない。 【マンフロント】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-04-20 01:44:49) |
12.《ネタバレ》 色んな意味で答えは出てない疑問の残る作品。なのになぜか不満は残らない。圧倒的な戦闘シーンの迫力と赤ちゃんの静かな登場。なんで涙がでたんだろ 【レッドホーク】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-16 19:32:24) |
11.風呂敷を広げすぎたなって感じ。 世界観や雰囲気は確かに素晴らしい。 が、物語はあってないようなもの、 ただ巻き込まれているだけ。ひたすら逃げるだけ。 終わり方も中途半端。何が言いたいのか分からない映画。 【ふくちゃん】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-04-09 21:58:30) |
10.ストーリはあまり面白くありませんでした。しかし戦闘シーンなどは見入ってしまいました。もう少しひねりがあれば良かったのですが。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-07 16:36:33) |
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9.《ネタバレ》 この映画のディティールに対するこだわりはすごい。2027年の絶望の世界を構築するために画面の隅々まで細心の注意が払われ労力を惜しまずに手が入っており、CGIも出しゃばらず効果的に使われている。そして挑戦的な長尺カットが観るものを20年後の絶望の世界へ放り込む。スクリーンの外、エンドロールの向こう側の世界への想像力をかき立てられる。あの後、世界はどうなるのだろうか。キーと、愛娘ディランの運命は。観終わった後もそんなことばかり考えてしまう。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 10点(2007-03-30 19:44:34) |
8.めちゃくちゃ泣いてしまいました。28日後・・・を思わせる世紀末感というか、リアリティも素晴らしい。しかし何より、もしあなたが生後間もない子供がいるとしたら、または子供の生まれた頃の感動を昨日のように思い出せるとしたら、この映画はまったく架空の話と感じることなく、子供の存在の描き方に共感し、身を震わせることでしょう。 【GO】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-03-25 23:55:30) |
7.《ネタバレ》 なぜ人間に子供ができなくなったのか、世界が破滅に向かった理由は何なのか、結局最後まで結論は分からずじまいだが、クライマックスには感動させられた。未来に一筋の望みを残す、あのエンディングもなかなか。‥‥‥なにより素晴らしいのは、映像と物語のリアルなこと。主人公テオドアが赤ん坊を追って銃撃戦の中ビルへと向かう、話題のあの超ロングカットも、よく演じきったものだと感心する。薄汚れた町中、イギリスの街中を走る輪タク(?)、ボロボロのポスター、現代と全く変わらない軍隊装備、難民の群れ等々。車も宙に浮いている訳でもなく、現実味のある近未来の世界観の表現が、物語に強烈な説得性を持たせていると思う。根拠もないのに、人類文明があらゆる意味で飽和しきった現在、近い将来に本当にこんな世界が訪れる気がする。‥‥‥そのリアルな世界観のお陰で、全てのナゾが解き明かされたわけでは全然ないのに、女性が子供を産むという行為の偉大さ、素晴らしさが痛感できる映画。我々男性がどんなに頑張ったって、女性のこの出産という行為の偉大さに及ぶことはできるまい。 【six-coin】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-25 21:05:32) |
6.《ネタバレ》 まず、音でびっくり。始めの爆破シーンでケツが浮きました。あと、じいさんの家で「禅の音楽」が鳴り出した時にもです。 ウーハーの音で床が揺れました。dtsでの再生に注意です。初めの音のセットアップで注意書きが出るのも納得です。 子どもが生まれない理由もわからなければ、人類はどうなるのかもわからない。 なのに、雰囲気で見せる。赤ん坊の泣き声は、水戸黄門の印籠のようでした。 【きいろくま】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-03-24 23:17:40) |
5.《ネタバレ》 いやはやもはや感服いたしました。怒涛の展開でジュリアンが死んだのはビックリしましたけどこんなに早く死んでいいものかと考える隙もないぐらいどんどんと進むので面白かった。後半の戦争部分は長回しが効果的。音響が凄くて映画館で観て正解でした。2006年に観た映画で1番の出来かも。ストーリーは普通ですが映像の勝ちです。これは参った。 |
4.《ネタバレ》 この映画は「子供が生まれない」という設定は大事でも「何故子供が生まれないのか?ヒューマンプロジェクトとは何か?」と言う部分は余り重要ではないのかもしれません。 その辺りに突っ込みをいれず目に入ってくるものだけを見ていたら赤ん坊の泣き声を聞いた兵士達が射撃を止めるシーンで普通に感動しました。 レンタルが開始されたらもう一度見てみようと思います。 【AIRS】さん [映画館(吹替)] 8点(2006-12-27 16:04:03) |
3.ストーリーは少々もの足りませんが、映像はすごい!映画は脚本と演出だけで全てが決まってしまうのではなく、撮影技術やセットのすごさも出来に関わっています。この映画の場合は圧倒的に後者が優れています。映画をたくさん見ている人にも、この映像には驚きを与えてくれると思いますよ。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-12-15 21:02:01) |
2.《ネタバレ》 なかなかの力作だった。長回しもそうだが、とにかく窓を使いたいらしく、窓の奥では暴徒が暴れていたり(暴れるから暴徒か・・・)、陰謀が進行していたりと、空間における奥行きのみならず世界観の厚みも効果的に表されていた。ただ、見せすぎである。この監督が好きなタルコフスキーも、とにかく見せるのが好きだ。見せることはそんなに重要か。フレーム内に何でもかんでも入れてしまう姿勢はどうかと思う。確かに冒頭のワンカットにせよ、ラストの銃撃戦にせよ、まあ驚きはするけれども、厳密さに欠けている(プロットを描いた画面に過ぎない)と思った。キーがお腹を出すシーン、マイケル・ケインが最期に妻と話すシーン等の見せ場も同様。しかしこの映画は音が良いと思った。画面の外から聞こえる祈りの声や移民たちが喋る字幕に映らない言葉、ラストの赤ん坊の泣き声なんかも素晴らしい。森の中の風のざわめき、鳥の鳴き声、またこの時代からすれば古い時代の音楽であるロックも。総合的には話の面白さもあり、十分に楽しめた。真っ直ぐな映画だと思う(ジュリアン・ムーアのあっけなさには苦笑だったが)。ところでこの終末観、特に最後で船が出る辺り黒沢清の「回路」が頭をよぎったが、この映画の予算で「回路」を作り直したら、「トゥモローワールド」100本分の価値が・・・なんていっても仕方ないか。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-04 00:21:54) |
1.《ネタバレ》 いま何かと揶揄される60~70年代の思潮を覆っていた素朴な平和主義。だが、本当にそれは破棄されるべき考え方だったのだろうか。テロは否定するが、だからといってブッシュのやり方でいいのか。その答えは出ていない。この映画は、臆面もなく70年代前後の思潮を前面に出す。音楽からしてそうだ。主人公は決して銃を手にしない。ただ、未来への唯一の希望である赤子を守って、殺伐とした戦闘の中をひたすら逃げる。トモロー号がどんな組織によるものか分からなくとも、少なくともまっとうな組織ではないと判明しない限り、希望を託してバトンを手渡すだけだ。ジュリアン、元看護婦、言葉の通じない女の3人の女性がリレーをするようにバトン渡しの手伝いをしていく。ありきたりかもしれないが、このしっかりしたストーリーの構造と重厚な画面に感服した。 【解放軍2003】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-11-22 01:05:29) |