53.《ネタバレ》 展開そのものは使い古されているため、どんでん返しなどを期待する映画ではない。ダークナイトのヒース・レジャーや名優ドナルド・サザーランドの演技のように、ナタリー・ポートマンの存在そのものを味わう作品と言うべき映画。 スターウォーズの頃などはアイドル的な存在にも見えたが彼女だが本作ではそこから脱却し、人間の焦りや美しさが合わせ持つ狂気や冷酷さを我々に魅せる。カメラワークなども鬼気迫るものがあり、ポートマンのファンならずとも見ておいて損はない。誰もが 聴いたことがあるであろうチャイコフスキーの白鳥の湖が、ラストシーンではより神々しく聞こえた。 【シバラク・オバマ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-12-18 21:37:25) |
52.《ネタバレ》 終盤の勢いがたまらない。人間がひとつの仕事を成し遂げる、殻をぶち破るのはこういうことなのだと痛感。現実は血は出ないでもそれ以上ことだと改めて伝えるこの映画のパワーはすばらしい。 【はんにまる】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-12-13 03:16:48) |
51.《ネタバレ》 クラシック音楽や歌舞伎、バレエ等、伝統芸能が苦手な自分には終盤まで入り込めないところもあったが、最後はさすがに圧巻のエンディング。でもそこまで入れこまなければ達成出来ない世界なの?という違和感も残る。「芸術って命がけ」という価値観は、ロック・ミュージックやポップ・カルチャーが好きな自分とって居心地の悪さが消えない。そんな自分にはリリーがとても魅力的だった。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2011-12-10 23:10:45) |
50.《ネタバレ》 陰と陽を求められたプリマの苦悩を生々しく描いていました。物語が進むにつれプレッシャーに圧されて幻覚が現れどんどん自分を追い込んでいきます。チャイコフスキーの洗練されたメロディを背景に、現実と幻覚の間で彼女が見たものはあまりに無残な最期でございました。重たい作品ですが思わず終始釘づけとなりました。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-12-08 21:26:58) |
49.《ネタバレ》 ダーレン・アロノフスキーというと「レクイエムフォードリーム」で本当に怖い世界を見せてくれましたが、この映画にもそれに近い恐怖を見せてくれました。白鳥と黒鳥を人間の色々な二面性と照らし合わせて徐々に主人公が自分自身に追い詰められていく恐怖がとてもスタイリッシュに描かれていてさすが監督上手いなーと思いました。自分を解き放つアドバイスが安易にオ●ニーとかレズプレイに向かっちゃうのが俗っぽくて少し残念でしたが、きっと競争率の高いプリマの頂点でい続けるプレッシャーというのは想像を絶するのでしょう。終盤の、黒鳥を演じるナタリー・ポートマンの凄みある舞は、それまでの展開を決定付ける意味でもとても魅力的でした。統合失調症というテーマはさほど珍しくはないですが、やはり100分もの間、緊張感を持続させる展開のシナリオは素晴らしかったと思います。でもなんとなくどんな映画か知らず、ナタリーポートマンが苦悩しながら白鳥の湖を踊る作品くらいに考えて観始めたらギャップすごそうですね(^^; |
48.女の世界で主役を張るプレッシャーって相当なものなんだろうなあ。ナタリー・ポートマンの演技、バレエは素晴らしいし、怒涛のラストはひたすらスクリーンに釘付けになる。 最後の「perfect」に凄みを感じる。 【noji】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-11-27 09:22:28) |
47.《ネタバレ》 批判的なコメントも多いが、個人的には非常に面白く見れた。人間の際どい心理のバランスと、それが浸食されていく過程がよく描けていると思う。 ■最初の方で「もしや・・・」と思って、ラストで同じ展開を見せたので恐らくこの理解でいいと思うのだが、この映画の構図は「ファイト・クラブ」と基本的に同じだと思う。ただしこの映画の場合、リリー(という人間)そのものは実在するが、そこに対する嫉妬と「自分の持っていないもの(黒鳥の要素)への憧れ」も相まって「反転した自分」の投影されたリリーもまた立ち現われていると考えていいだろう。 ■これはバーで「薬」を飲む前からそうだと考えられるのは、ニナはもとから自傷癖がある(幻影を最初から見うる)という設定が示唆している。この作品は徹底してニナの視点からしか描かれないが、映画内の描写は事実を表すというより「彼女の心においてみる世界」であることを意識してみると、この作品の見え方はだいぶ変わると思う。 ■ニナは結局、自らの肉体の破壊と引き換えに自身の精神の合一を果たし、完璧な芸術の境地へと至る。これは芥川龍之介の『地獄門』などとも比較しうる、完璧な芸術の保有する「ある種の狂気性」の体現ともいえるであろう。 ■それを考えると、ニナは監督の厳しさや母親の過剰な期待、プレッシャーに負けたというより、自らの精神を芸術の世界における完璧さに高めるために狂気の世界へ立ち入った、と見る方がいいのかもしれない。少なくともその側面も確実に混じっていると思う。 【θ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-11-27 01:30:09) |
46.《ネタバレ》 これは誰か精神科医がもしいたならば、その方のコメントが最も参考になるような気がする。自分は精神科医ではないけれど、この主人公って、統合失調症の診断がつくんじゃないかな。統合失調症というのがどういう症状か知っているかどうかでこの映画の見方は変わると思う。母親が「あなたは病気を持っているんだから」と言ってるし、幻視、幻聴、妄想、なんか揃ってるなあ。プレッシャーでそうなったんでもないし、悪魔が乗り移ったんでもないと思う。もともとそういう病気。器質的な。なる人はなっちゃうみたいな。そういう統合失調症の人は100人に一人でしたっけ?それくらいの割合でいるともいうし、1億人いれば100万人は統合失調なわけだ。だからバレリーナが統合失調ということだって普通にありえることだろう。そういった場合に、「こういうことも起こるかもね」と暗に言ってるのだろうかと、そういう見方もできる。あからさまにそれを言ってしまうと人権問題化すると思われるので、そこはミステリー、ホラータッチで逃げたのではないか。精神疾患に関する問題を扱った、いろんな意味で危険な怖い映画。 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-22 21:46:17) |
45.《ネタバレ》 みなさんの評価は高いようですが、主人公の精神がどうしてそこまで追い込まれるのか私にはよくわかりませんでした。子供のころから目指してきたものを掴んだプレッシャーに潰されたって事なんでしょうが・・・ナタリーポートマン綺麗でした。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-17 15:29:38) |
44.《ネタバレ》 プリマドンナの夢をあきらめて妊娠・出産した母の主人公に対する過度な希望と、それに応えようとする作られた良い子像。しかしその内面では反発するする悪魔が存在していた。悪魔が目覚めたとき、どうしても超えられない山の頂へと誘うが、それは自滅への始まりだった。理想的な黒鳥を演じるためにライバルを殺す悪魔の自分。そこまでやってのける主人公は黒鳥そのものだ。しかし、完璧な演技の後に清廉な白鳥を演じなければならないが、すでに自分は悪魔。ところが、殺したと思っていたライバルは死んでいなかった。「ああ良かった、私は誰も殺していない良い子だったんだわ」と、胸をなで下ろしながら迎える衝撃的な結末。悪魔と良い子の壮絶な戦いに、良い子が勝ったとしても、一時的にでも悪魔に魂を売ってしまった自分に対する贖罪がこの結末とは!しかし、身に起きた悲しみや絶望によってより完璧な白鳥を演ずることができたのだ。悲しくて、怖くて、そしてナタリーがやたら美しく迫力のある映画だった。 【ソフィーの洗濯物】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-11-13 15:01:25) |
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43.《ネタバレ》 ありがちなストーリーをまだここまで面白く映画に出来ることに驚愕しました バレエをモチーフにしてありますがバレエを見る映画では無いのでそれに文句を言うのはナンセンスです バレエを見たければバレエを見に行ってください 【マーガレット81】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-11-12 09:11:53) |
42.楽しめました。強靭な精神力がないと程度の差はあれ誰でもこうなっちゃうわな。テーマソングはクイーンのアンダープレッシャーに決定。 【すたーちゃいるど】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-11-10 08:46:13) |
41.怖い怖い怖い怖い。 これはもう完全にホラーです。 ホラーならホラーって先に言っておいてくれないと困ります。 心の準備が出来てなかったので、びびりました。 あと、痛い。 かなり痛い。 痛い演出が痛すぎる。 それから、エロい。 間違っても家族で見るような作品じゃない。 それでも、終盤の盛り上がりは異常なほどで、騙されて良かったと思います。 ホラーって知ってたら、たぶん見てなかっただろうから。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-27 17:04:56) |
40.《ネタバレ》 予想したいたよりも怖い映画だった、そして衝撃的な映画だった。 観ているこっちも何かに取り付かれそうになるプレッシャーがものすごかった。 【のははすひ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-10-02 17:01:11) |
39.《ネタバレ》 プレッシャーから現実と妄想の区別がつかなくなる主人公。たとえ一瞬でも完璧と思える踊りができたのは幸せだったのでは?完璧などブラックスワンの名前と同様、あり得ない、考えられない事である。予定どおり悲劇でジ・エンド、映画はブラックスワンではなかった。 【amicky】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-09-24 08:22:02) |
38.《ネタバレ》 人を殺したと思いこんだ後のニナの、全てが吹っ切れた「悪」の演技に圧倒された。まさに猫を噛むほどに追い詰められた鼠のイメージだ。この狂気なくして、あの黒鳥のすごみは出ない。しかし、バレエは決して個人プレーではありえない芸術なのに、徹底してニナにのみ集中していた。「一人で」勝手にもだえ苦しみ、結局は満足のいく踊りを踊って、誰ともその喜びを共有することなく「一人で」満足するヒロイン。自分だけが成長し、周囲と何ら分かち合うことがない。見ごたえがあったものの、不自然で、どこか薄っぺらさが感じられて仕方がないのは、この点だ。コミックの『ガラスの仮面』では、ライバルの2女優が火花を散らすが、それだけではなく、演劇とは何か、役とは何かを深く追求した上で表現力を培っていく過程が描かれている。この作品では、仕事の重責や仲間への嫉妬、自信喪失と、個人の事情が中心となって描かれているので、プレゼンやオーディションのからむ世界なら、何でも代用が効くのではと思ってしまった。 【tony】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-23 23:38:07) |
37.《ネタバレ》 とにかく終始ドキドキで観られる映画でしたが、観終ったあとは特に内容も無くイメージビデオを観せられた感じですね。 【より】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-09-17 23:57:05) |
36.“プレッシャー”という見えない敵に最後まで追いつめられる姿に 観てるがわまでも苦しめられた。 ラストシーンは達成感に満ち溢れた姿に救われた。 けど、こんなに観てて苦しくなる映画は初めて。 【ナラタージュ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-09-17 22:59:52) |
35.《ネタバレ》 ずいぶん下品な作品で驚きました。あと監督がドSで驚きました。追いつめられてビクビクしてるって、それって白鳥のキャラクターというよりはむしろドSな監督にいじめられてる女優って感じがしちゃったんですが……。 【kiryu】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-15 21:34:26) |
34.う~ん、物語の内容(構成)が、難解に創ってありますが..映画としての映像美、主演のナタリー・ポートマンの演技力、迫力ありましたね~ 本作が、万人に受けるかと言えば、NOでしょうが... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-13 10:40:12) |