26.最後の空港のシーンなど、ギリギリ感を出すためカットバックで見せていくやり方はサスペンスとしては非常にオーソドックスな演出で、ちょっとご都合主義すぎるかなあという気もしなくはなかった。 でも、そこに「事実に基づいている」のを強調気味に押し出しているのと、未だに今も昔も変わらないアメリカと中東の関係を描き出しているというところがミソ。これが単なるフィクションで政治情勢もなければある意味アクション映画として典型的すぎるくらい。 「そんなことがあったんだ」という思いが常に頭の片隅にあるから、「エー、マジー!」感が出るわけで、そのバランスがとても上手かったことがこの映画の成功につながったのだと思う。 【とと】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-21 01:02:25) |
25.派手なアクションシーンもなく、特別な能力を持つ者も誰一人登場しない。最初から最後まで地味な映像、地味な音楽が続きます。なのに飽きません。緊張しっぱなしです。特にラストの空港でのシークエンスは、早く!早く!って声に出さずにはいられませんでした。ベンアフレックは役者としてはそんなに好きではありませんでしたが、監督としては第二のイーストウッドを感じさせてくれたので、今後の活躍に期待を持てました。 |
24.《ネタバレ》 結末はわかっていても楽しめます。ハリウッド関係のかるい笑いもいれておもしろい。 ただ、実話に基づくと言っても下記のサイトの本人のお話など見ると全然違うようですね。 最後の空港脱出の所など何事もなく淡々と通り抜けたようです。 無事に脱出したことは事実ですがその過程は大半がフィクションです。それを全部本当の話のように言うのはまずいと思います。 https://www.cia.gov/library/center-for-the-study-of-intelligence/csi-publications/csi-studies/studies/winter99-00/art1.html 【mtx】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-17 17:11:40) |
23.6人をカナダ大使館から飛行機が離陸するまでは、助かるとわかっていてもハラハラして目が離せませんでした。主人公があんまり印象に残らなかった。まあ秘密裡に動いてる人だから存在感がありすぎてもこまるけど、、 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-17 16:07:15) |
22.《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画としてのみせ方、そして、次から次に極限のトラブルがまっていてそれをクリアしていく、サスペンス的なみせかたも、相当な映画だと思った。こういう映画は大国のプロパガンダ臭さが嫌なんだが、これはそんなこともなく素直に観ることができたのは、素直に賞賛したい。去年観ておくべき映画だった。 【min】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-03-16 20:43:45) |
21.映画館で観たほうが良かったか。家ででDVDだと何かと気が散って集中できなかったのが残念。好きなタイプの映画です。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-03-16 00:06:31) |
20.はらはらさせられるサスペンスの表面の下に今でも存在するイラン・シーア派イスラム政権対する疑念・・・つまり公務員としてビザ発給などの業務に勤しむ罪のない人々を裁判などでその可否を公に対して問うこともなく四百日以上も監禁してしまうような社会、そういった極端な行動に出る民衆をコントロールできない政府は果たして国際社会で他国と対等に扱われるべき近代的な意味での法治国家なのかという疑問が起こるのをどうすることもできなかった。アメリカCIAの工作はカナダ大使館に身を寄せた6人の大使館員を救出するための緊急措置として取られたものだが、偽のカナダ旅券の発行をカナダ政府に要請するという通常ならば非合法な手段を取ることによってこのような非合法事態が起きた際の対策の在り方を明確に示唆している。アカデミー賞にノミネートされた音響・美術などが優れた他作品を抑えてある意味で地味なこの作品が作品賞に輝いた理由がわかるような気がする。 【かわまり】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2013-03-13 01:41:26) |
19.車窓を流れていく、クレーンに吊るされた見せしめの死体。 夜の路側で炎上している車両。 マイクロバスの窓を叩いて威嚇してくる、デモ行進の市民。 それらはベン・アフレックの無言の視線を介して捉えられることで強調され、 同化を促し、不穏と緊張を巧妙に増幅する。 つながらない電話のシーンをさりげなく布石として配置しておき、 クライマックスに反復を仕掛ける手練。 人物の忙しない動きをスムーズに追いかけていく移動撮影もまた、 映画に緩急のリズムをもたらし、最終盤の盛大な横移動で テンションをマックスに高めていくよう、運動感の構成もよく出来ている。 細々した映画ネタが色目使いに見えなくもないが、あくまで適度におさめる品の良さがいい。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2013-03-09 23:57:52) |
18.おもしろかったです。 ドキュメンタリースタイルの映画が好みだけに、どストライクの映画です。 ニューズウイーク誌を読んで、当時のアメリカやカーターの無能ぶりにイライラしたのを覚えています。 しかしながら、あの時のイランでこんなサイドストーリーが展開していたとは知りませんでした。 わざとらしい演出が多少鼻につきますが、よくできています。 でも、カナダ大使の英断をもっと賞賛すべきだと思いますし、イラン兵士のへなちょこぶりは可哀想なくらいです。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-08 21:21:06) |
17.《ネタバレ》 「アメリカを過度に正当化した作品」等の批判も有ると聞くが、敢えてその様な政治的背景を抜きにして観賞。素直に面白かった。冷戦時の難しい状況下で行われた人質奪還劇をハリウッドへの風刺も絡めて小気味良く描いている。ただ、果たして本作がアカデミー賞に相応しいか?は人によって意見が分かれるだろう。個人的には「グッド・ウィル・ハンティング」から紆余曲折を経てキャリアの頂点に上り詰めたベン・アフレックにおめでとうと言いたい。40代を迎えてこれから更に渋みを増す事だろうし、監督だけでは無くて演技でも是非頑張ってもらいたいものだ。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-04 10:19:53) |
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16.受け入れを拒否できない、大国にすり寄って生きるカナダの哀しさが気の毒になった。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-03-03 14:44:38) |
15.《ネタバレ》 観たのは2ヶ月以上前ですがレビューさせていただきます。 冒頭での説明のお陰で事件の内容がすんなり入ってきました。事件に関して事前に知っていたのは、人質が全員助かるということでしたが、検査を通過し、飛行機に乗り込んでなを、不安で手汗が止まりませんでした。イラン領空を通過し彼らが抱き合い、他の乗客は不思議そうな表情でしたがどこか微笑ましく、助かったんだなという実感がここでやっと湧いてきました。実話ものの場合既に結果が出ている場合が多いですが「127時間」のダニー・ボイル監督同様に、見えている結果までの運び方が上手いと、ここまで観客をドキドキさせられるものなんだと改めて感じました。「ザ・タウン」を見てベンアフレックのファンになり正直めちゃくちゃ期待していましたがいい意味で裏切られました。キング原作作監督も決まっているようなので、今後の活動にも期待大です。 【走馬灯】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-02-13 18:14:48) |
14.ここでの評価が高かったので期待しすぎたかも。 ドキュメンタリー番組みたいに淡々と事実を見てる気がした。 実際過激派はこの6人をそこまで執拗に追いかけようとは思ってなかったんじゃないかな。 人質は山ほどいたわけだし。 映画でもそんなに追い詰められてない感じがした。 良かったのは役者がそっくりな所くらいかな。 【Dry-man】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-02-09 13:30:13) |
【Balrog】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-02-06 01:39:53) |
12.《ネタバレ》 手に汗握る展開。臨場感溢れる画面。文句なくの傑作である。また、事実をベースとした映画として、その事件映像を忠実に再現する拘りが素晴らしい。(それが最後に分かるのも心憎い演出である) イラン革命の後、イスラム法学校の学生らがテヘランのアメリカ大使館を占拠する。外交官や警護の海兵隊、その家族等52人のアメリカ人が人質に捕られるが、占拠前に6人が大使館から脱出する。CIAは、架空のSF映画『アルゴ』のロケハンをイランに設定し、人質を撮影スタッフと偽って、彼らの救出を図ろうとする。そんな奇想天外な作戦が実際にあったとは。。。 イランの子供達がシュレッダーでちりぢりになった大使館員の肖像写真を繋ぎあわせていく様子も、ニュース映像そのものであれば、今でこそ冷静に、エンターテイメントとして面白く観られる。結局、全員無事に国外脱出できたことが、この映画をエンターテイメントとして成り立たせている重要な要素だろう。イランアメリカ大使館人質事件そのものやその政治的背景を題材として扱えば、なかなかそうはいかない。 ところでアルゴって何? "Ah, go fuck yourself!!" それ誰が言ったっけ? "Marx" "Groucho said that?" 最高です。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 10点(2013-01-29 20:08:49) |
11.地元では上映されなかった作品ですが、帰省先で観る機会を得ました。実話の映画化ということにびっくりします。鑑賞翌日、アルジェリアのイスラム過激派のテロで邦人の犠牲が確認されました。見応えのある作品でしたが、面白いと云う意識は吹っ飛びました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-25 11:41:31) |
10.見せ方が上手いんでしょうね。緊迫感が半端なかった。 【Yoshi】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-12-29 23:22:23) |
9.《ネタバレ》 映画会社を設立したり架空の記者会見を行ったりと細部に拘る反面、入国者と出国者の照合に対して全くの無策であったり、中止命令の中強引に作戦を開始したりとあまりにも無謀な点がいちいち気になる。まぁ、事実であるのだから仕方ないと云えば仕方ないのだが・・・。一方演出の非凡さは充分に感じ取れた。イラン・イスラム革命についての知識は全くなかったが、その緊張感・絶望感がひしひしと感じられた。この監督の他の作品も観てみようとは思った。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-12-23 12:50:30) |
8.《ネタバレ》 こちらで評判を知り観てきました。上映終了間際で遠くの劇場まで行ってきました。緊張感がうまく演出されてて目が離せませんでした。【追記】2度目を観たくなるかと聞かれたらそうでもないね。 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-12-15 15:15:43) |
7.脚色はあるのでしょうが実話モノ特有の地味さやつまらなさはなく単純にエンターテインメントしていて面白い。仰天ニュースとかでやりそうな話をそのまま映画にした感じ。 【ケ66軍曹】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-28 01:27:25) |