15.「パラダイス座」を失って変わってしまった町の外観。昔のように、無邪気に抱けなくなってしまった彼女。外見上年をとったが、基本的に昔のまんまの人々。二度と会えなくなってしまった人。そして何より普遍だった、支えとなってくれた人たちの優しさ。 トトのように故郷を離れて戦いに出た人、出たことがある人にとっては感じるところがある映画だと思う。3時間半という(僕にとっては)長い映画だったけど、退屈だとは、ちっとも思わなかった。(この映画、「映画への限りない愛」がテーマってよく宣伝されてるけど、トトの一生を通してアルフレードという人間を解析していく映画なんじゃないのかなあ??) |
14.あの子役が素晴らしすぎる。私にとっては子供時代が最高潮で、その後の展開も良いのだが、あまりにも終わり方が悲しすぎた。老人に結局再会せずにいたことや、失恋を引きずっている態度に、他人の人生とはいえ、子供時代を見せられているだけに何とかならなかったのかと思う。映画の歴史や音楽が最高にマッチした傑作であることは間違い無い。 【まさサイトー】さん 9点(2004-01-03 03:58:21) |
13.時間は決して逆戻りしないしけど、思い出は美しい。人間のはかない人生を3時間で表現していますね~。 【 バース】さん 9点(2004-01-01 01:04:37) |
12.《ネタバレ》 非常に美しい世界観があふれた作品。懐かしい白黒映画がともす光と一瞬訪れる影(闇?)、その中で目に浮かぶ涙が光る演出。カメラワークの勝利でもあると思う。キャストがみな表情豊かで素晴らしい。特に少年時代の子。3代続く物語なので、3時間という長い時間もトトの成長段階で一区切りつくので、気分を入れ替えながら見れたのであっという間だった。彼の成長、そして時代の変遷とともに変わる街並み、人。いろんなことが同時進行しているにも関わらずいつまでも変わらないエレナへの想いを持ち続けている姿は中年期のトトの含みを持たせた演技にも分かるように、純粋で印象的。アルフレードの忠告は、少し腑に落ちない部分もあったけど、自分の映写室での孤独感を、トトには味合わせたくない、もっと広いところで自由に羽ばたいて欲しいという願いがあったんじゃないかなぁ。 |
11.完全版しか見ていませんが、皆さんのレビューを見て、どの部分が劇場公開版との差異か大体分かりました。トトが故郷に帰ってきてからラストまでの展開が大幅追加部分なんですね。完全版しか見ていないため劇場公開版と比較しているわけではない私にも、確かにこの追加部分は非常に長く感じました。大体このテの現在(序章)→過去の追想シーン(本章)→現在(終章)という構成の映画というものは、序章と終章は短いものです。だけどこの映画の場合は、時が現在に戻ってからのボリュームがかなりあって、本章と比べても同じくらいの比重があったような気がします。で、この追加部分が、純粋に映画へのノスタルジックな愛情を描いた美しい作品を、世俗的な作品に変えてしまった、というような意見を書かれている方々の気持ちも何となくうなづけます。初恋は美しい想い出のままにしておいてほしかったとか、或いはいい年した中年男女のラブシーン自体が、絵的にあまり美しくない(失敬…)というのもありますしね。ですけど、個人的には、この部分が無かったら現在の状況を説明する謎解きの部分が抜け落ちることになるのではないかと思います。自分が望む展開か否かは別としても、事実として「そういうことだったのか」と納得しましたからね。まあ、そんなわけで追加部分の賛否はさておき、作品としては個人的に可もなく不可もなくという程度でした。昔の映画に全く造詣の無い私にとっては、この作品の中で取り上げられている映画も全然知らないし、映画を楽しんでいる観客のリアクションとか、この映画の演出自体、何となくわざとらしすぎて少々鼻についた感もあります。 |
10.こういうセンチな感覚って日本人ならすんなり受け入れられたのだが、欧州人にも通じるものだったのかというのが、最初の印象。この映画には悪人がひとりも出てこない。皆それぞれの小さな人生を精一杯生きている。観た後ちょっと切なくて嬉しくなる作品です。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 15:50:38) |
9.わからない、わたしにはちぃ~っとも、わからない。 【桃子】さん 1点(2003-12-04 17:45:21) |
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8.全体を通して流れるノスタルジックで切ない雰囲気がとても良い。モリコーネの音楽も素晴らしい。ラストシーンは格好いいけど、あんまり感情移入はできなかったな・・・ やっぱり美しい恋のままで終わらせないと。 |
7.《ネタバレ》 完全版しか見ていませんが、劇場公開版を見てもそう評価が変わるとは思えないので。そんなに多くの人が感動する話なのでしょうか?う~ん、不思議。 女性を選ぶこともトトの自由なんじゃないかと思う。あれじゃあアルフレードがトトの恋路を邪魔して完全に断ち切っちゃったようで気分が悪い。ラストもやられた!って思ったけど、さすがに感動して泣くところまではいきませんでした。 確かにノスタルジックでちょっといい話だとは思うけれど。 【るいるい】さん 5点(2003-11-18 16:29:00) |
6.《ネタバレ》 <完全版のみの評価> 一般的には名作との誉れ高い今作も、感動させる事が目的で作られたようなあからさまな脚本には個人的にどうしても馴染めなかった。 時の流れの無常さ、その中で生きる人々の成長や挫折、男女の恋愛と別れ、郷愁と哀感etc.etc...。どれも映画や小説などでよく使われる普遍的なドラマの羅列でしかなく、その「泣かせるためにお膳立てされた感動の押し売り」がどうしても鼻につく(心の拠りどころである映画館が火事になったり、わざわざアルフレードを失明させたり…。こういう「人の不幸=乗り越えるべき試練=感動」、というような三段論法が押しつけがましく感じてしまう)。恋愛ドラマも、トトの一目惚れというだけで、ろくに心通わすイベントも無いのでは、後々の感動にも説得力が足りない。 少年時代、青年時代、そして、映画監督として成功を収めたサルヴァトーレの壮年時代という三部構成のせいでストーリー展開に統一感が無く、あまり必要があるとは思われないシーンがダラダラと続いて退屈。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2003-11-16 16:19:54) |
【STYX21】さん 10点(2003-11-13 21:16:48) |
4.完全版しかみてない。おかげであまり印象がない。こういう皮肉な人もいるんですよ 【ノマド】さん 6点(2003-11-02 02:58:30) |
3.私は完全版のほうが好きです。理由は「日米公開版」のほうに書きました。おそらく、監督が自作と認識していらっしゃるのはこちらのはずです。何らかの理由(この当時、日本やアメリカでは、長い上映時間の映画はヒットしない傾向にあったとか? 案外そんな理由だったのではなかろうかと思います)で、製作会社(配給会社?)からの要請によって、監督はあちらのヴァージョンを作らされたのでしょう。監督一人の権限がどれぐらいかは、その監督が培ってきたキャリアにもよるのではないでしょうか? 本作公開時はまだそこまで自己主張できるお立場にはなかったのではあるまいか、というのが私の個人的な予想です。問題は、映画作家を大切にしない映画業界のほうにあると思いますが、一方、映画産業という言葉もある通り、特に現代においては、映画はビッグビジネスです。監督個人の主義主張だけで作れるものではないことは、日本人の監督さんの発言などの中にもときおりうかがい知ることが出来ます。私は映画業界内部を特に知る立場にはないシロウトですが、おそらく一番権限を持っているのは、製作会社、次に製作者で、監督はナンバー3くらいなのでは? どんな業界も、お金を出す組織や、お金を動かせる立場にある人が、一番力を持っているのではないでしょうか。最初からこのヴァージョンだったら日本であれほどヒットしなかったのではないかとも思うものの、私個人はこちらで公開してほしかった、と強く思います。映画はもちろん監督だけで作るものではないけれど、トータルで考えれば、もっと監督の権限が強くなってほしいものです。 【おばちゃん】さん 7点(2003-11-01 21:45:37) |
2.完全版は正直言うと、編集がうまいこといってない気がするんだよなぁ。モリコーネの音楽が流れて泣かせどころなのに、突然パッと変えちゃって、流れがぶったぎられてるような、、、、。てことで、完全版は1点マイナスにします。 【あろえりーな】さん 9点(2003-11-01 21:21:02) |
1.やっぱりここでも評価高いですな。「完全版」を見た感想です。面白くありません、というかどこで感動できるんだろう?と考えてしまいました。アルフレードがトトにこの町を出て行けと促すのも納得いかない。結局トトと彼女の中を引き裂いたのもアルフレードでしょ。ということでアルフレードが嫌いになってしまいました。ラストシーンもあ、そう、だから?というのが正直な感想です。また、全体的に長いし、起伏が無さすぎました。この手のストーリーでだらだらされても退屈なだけ。ただし「通常版」は別の作品という評価もあるそうですので、あくまで「完全版」に限定しての評価とさせて頂きます。音楽と映像は良かったです。 【斬 鉄剣】さん 1点(2003-02-12 20:37:40) |