80.重い重い作品。ただ、「命の重さ、大切さを描いた作品」とも言い難いのではないでしょうか?DVDの特典映像で監督自身が語っているとおり、テーマはあくまでも「希望」。この救いようのないドラマの中にも、必ず一筋の希望の光が差し込んで来る。三者三様の在り方で、明日への何かを掴もうとしてもがいている姿。この素晴らしい3人の出演者たちは、そのあたりの心の葛藤を見事に演じていると思います。また、すさまじく揺れ動く心のうちを表現するには、この時間軸を歪ませた演出が不可欠だったのだと思います。ラストシーン… 決して、救いようのないものとは言えない気がします。失ったものは余りに大き過ぎるけれど。 追伸:唯一不満なのは、ショーンとナオミのシーン。そこまでしないで欲しかった… |
79.「目だけで妊娠させる」と評判(?)のデル・トロ見たさに見ました。 あんまし好きではないショーン・ペンがいても価値があるかな?って。 でもねぇ~ なんだか古谷一行を見ているような・・・ベルトの上に乗ってる 腹の肉が気になって・・・。 私は妊娠しませんでした。 ストーリーはちょっと分かりづらいところがあるけれど初めから 「分かりづらい」と思ってみていたのでそんなに違和感は無かったです。 人が死んだら21g減る・・・・本当なんでしょうかね? 【あずき】さん 7点(2005-03-18 09:45:06) |
78.私は、この時間軸バラバラ編集はやっぱり必要ないような気がした。 この内容で、このテーマでいくならもう少し別の表現方法をしてほしかったと思う。 でも、ショーンペン良かったです。やっぱすげー人だ。 それでも人生は続いていく…。 【ckeru】さん 6点(2005-03-12 12:26:39) |
77.時間軸ばらばらは全体のテーマからすると必要とは思えませんが、これがなければ確かにかなり退屈な映画になっていたように思います。内容が地味で暗いだけにこれはこれでよかったのかな。 【かじちゃんパパ】さん 6点(2005-03-12 08:38:08) |
76.未来、過去をランダムに並べたような構成になってるけど、果たして何の意味があるのか。単調なストーリーを構成によって複雑なモノに無理やり変えているだけ。人の命ってのがテーマにあるんだろう。しかし、この映画は意外に薄っぺらい。ナオミ・ワッツの表情や演技は良かったが、体を張った、ショーン・ペンとのシーンははっきり言って余計。そこまでやるか、普通。 |
75.複数の人間の、それも過去や現在の場面が入り組んで登場するので、最初のうち何が何だかよく分からなかった。(こんな複雑な構成をとって、どんな効果をねらったのだろうか。)全体的には生と死について描かれているような気もしたが、いったい何を描きたかったのか分からない映画で、ただ後味の悪さだけが残った。 【駆けてゆく雲】さん 3点(2005-02-09 22:06:27) |
74.《ネタバレ》 複雑な構成がミソのようですが、個人的に好みではないです。 重たい映画だなぁ。暗い気持ちになりました。 もう少し簡単なつくりなら良かった。ショーンペンは難しい役をこなすねぇ。 【ボビーK】さん 6点(2005-02-05 23:55:37) |
73.「わかりにくい」という感想を予備知識として見ました。 覚悟していたせいか、個人的にはこの編集はありだと思った。 もし時間軸通りに見せていたら、サスペンス的要素、スピード感 が失われたような気がします。乱雑にも感じる”過去”の挿入に よって、取り返しのつかない時間が痛いほど強調されて感じた。 生きていくうえで、取り返しのつかない間違いはしたくない、 自分はそんな選択はしない・・はずだ・・普通に生きていれば・・ でも、登場人物も悪人がいたわけじゃない。普通に生きたかったはず。 毎日ニュースで流される事件、事故もあるいは、普通に生きていたかった人 の取り返しのつかない出来事なのかと思いを馳せた。 【ウメキチ】さん 7点(2005-02-04 12:54:15) |
72.重たい。8割ぐらいの場面で画面の中で誰か泣いてた。。。 【ヒロヒロ】さん 8点(2005-01-30 23:28:24) |
71.途中、何度か出てきたセリフ「それでも人生は続いて行く・・・」が頭に残る。愛する人が死んだ時、自分の死期を知った時、誰かの命を奪った時・・・命の瞬きに触れた時に人は命の意味を考える。そして命の繋がりに何かを求める。子供を生んだり、臓器移植を受けたり、そういう具体的なこと以外でも命は必ず誰かに伝わり受け継がれていくものなのではないか。時に悲しく、時に温かく、非情にも思える命のリレーは生命体の痕跡をしたたかに残していく。「21グラム」はその数値以上に重く切ない。ザッピングされた映像はあまり洗練されていないと思う。何より序盤が非常にわかりずらい。登場人物の関係性を掴むまでの時間はこの映画にとってマイナスなのでは?単純なストーリーに変化を付けることだけがこの演出の目的のような気がしてならない。この映像でこの長さは疲れる。言いたいことはシンプルなのだからもう少し短めに作ればバランスの良い映画になったと思う。体力気力が無いと見るのはつらい映画。 【まこと】さん 5点(2005-01-30 17:51:05) |
|
70.交通事故の被害者と加害者という状況設定は、ショーン・ペン監督作品『クロッシング・ガード』を思わせる。あの映画のテーマこそ、「絶望的な立場を超えて、人と人はどうコミットし得るのか」というものだったが、そこにはっきりとした答えへの道筋が示されたとは言いがたかった。『21グラム』では、クリスティーナとジャックがそれぞれ被害者と加害者という立場となる。ここで主人公達は交通事故という外圧的な出来事によって、自らの運命を大きく狂わせて行くことになるわけだ。彼らはそれまで意識せずに(或いは意識を忘却させて)過ごしていたことであるが、ある日突然に自らのゼロ地点、道筋の全く見えてこない場所へ暴力的に貶められることになる。(クリスティーナ、ジャックともに事故前の幸福が彼らの負の過去の清算によって成り立っていたことも示唆的である)その地点において、クリスティーナとジャックは自身の関係性が完全に断絶したかの如き思いを抱くのと同時に、お互いが負の関係性によって維持されるという事態に追い込まれている。では、この物語のポールの役割とはいったい何だろうか? ポールはジャックによって死に至らされるクリスティーナの夫の心臓を受け継ぐ者である。ポールはクリスティーナを救い、そして、クリスティーナとジャックの負の関係性を関係そのものに導きながら、最後には自らの身を挺することによって、ジャックをも救うことになる。そして、クリスティーナとジャックが2人して窓辺に佇むシーンでこの物語は終わる。この物語は、言うまでもなく、クリスティーナとジャックの物語である。そして、そこに中間項として付け加えられたポールこそ、ショーン・ペンが『クロッシング・ガード』の最後に躓かざるを得なかった広義な「愛情」というタームを一身に背負った存在ではなかったか。2人の主人公がその関係性を快復する物語に失われた命を受け継いだ者として選ばれ、立ち回った存在ではなかったか。そういう意図を僕は感じたが、もしそうであったならば、これをそのままこの物語の結末と結びつけるにはやはり少し弱い。問題の真摯さを突き詰めるにしては、あまりにも都合がよく、偶発的すぎるからだ。まぁこれを可能性のひとつの道筋と捉えて僕は納得しているが。。最後にこの映画の方法論的な「時間軸のずれ」だが、このことに対するはっきりとした答えを僕は持っていない。悪しからず。 |
69.大好きなナオミ・ワッツ、うーん相変わらず綺麗ですねえ。ショーン・ペン、あの鼻につくわざとらしい演技が好きじゃないんだがこの映画では比較的さらっとしてて好感度アップ。ベニチオ・デル・トロ、年食ったブラピみたいで渋いですねえ。さてと映画、映画。あれ?メメントみたいだけど一応時間軸は正方向に流れてて途中に未来が挿入されるのかあ。今見た未来の場面が後で重要な意味があるかも知れないし、よーく覚えておくぞっと。マルホランドみたいな謎解きもあるかも知れないしなあ。うーん、よしよし、そういくのか、それで?ん?んっ??これで終わり?なんの技もないじゃん。現在と未来をごちゃ混ぜにしただけなの?まあ、このストーリーでまともに作ったら面白くも何ともないもんなあ。キャストにつられて観てしまったけど、完全にキャスト負けしてるなあ。まあ、美しいナオミ・ワッツ観れたから良しとするか。 【Tak】さん 5点(2005-01-11 02:51:33) |
68.さっきDVDで観たばかりなので10点満点。疲れた!もう、何だかよく分からん。何だかかよく分からないのだが、何かがきた。何だかよく分からないものが、観た後にどっと押し寄せてきた。ずっしりした何かが、押し寄せてきた。もう一度観て、それが何なのか知りたいが、しばらく観直す気にはなれない。 【みち】さん 10点(2005-01-11 01:24:40) |
67.《ネタバレ》 現実にもありそうな悲劇で、出てくる人物すべてに感情移入が出来るものの、映画として見ると、中途半端にリアルな分、ドラマとしてもサスペンスとしても弱くなっている。 時系列をバラバラにして謎めかしてあるのも、その脚本の弱さを目立たせなくするための「手段」でしかなく、ストーリー構成上の「必然性」がほとんど見られない。そういう観点でなら、まだ「メメント」の方が、パズルに徹していた分、意味のある脚本構成だった。 ラストもどんでん返しがあれば良いという訳ではないが、ここまで思わせぶりな展開で引っ張っておいて、最後はいまいち意味不明な自殺で尻つぼみ気味に終了されては、色々な意味ですっきりしない。解釈を見ている人にまかせているような終わり方も、単にどう収拾をつければベストなのか分からなくなった監督の苦肉の策という印象。 「悲劇により齎された命を永らえること無く、自ら命を断つことで、新たな悲劇の循環を未然に防ぐ」という物語であろう事は理解できるものの、結果的には、誰一人救われていない訳で、その「悲劇性」をやたらと強調した、バッドエンドを狙いすぎている展開が鼻につく。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-12-28 13:06:08) |
66.メメントみたいに、時間が捻じ曲がっているパズルみたいな映画だった。最近、こういった作りの映画増えてるのかな・・・。普通に作って欲しい感じがします。 【ぱんこ】さん 5点(2004-12-23 14:12:48) |
65.ひたすら重く、後半は集中力が抜けテンションが下がった。「パルプフィクション」に娯楽性をなくし、内容を重くしてそのやり方をさらに複雑にしたような映画だった。タランティーノのやり方をぱくったような映画に思えた。ナオミ・ワッツの熱演がよかった。 【Syuhei】さん 2点(2004-12-23 01:51:27) |
64.最初は混乱するが、ついていければ、その混乱が全てを語ってくれることに気づく。DVDで何度か見直さないとね。◆ベニチオ・デル・トロが自宅に戻ってきて、子ども達がまとわりつく場面が、「すごくよくできてるなあ」と感心していたら、彼自身も、来日した際、一番難しかった場面と語っていたのが印象に残る。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2004-12-21 11:25:46) |
63.今回ほど事前に映画雑誌などでチェックしなくて良かったと感じた映画はない。題名自体の”謎解き”こそ最大の核であり、最後に「そういうことか!」と分かる快感を味わえるかによって感動は違ってくると思う。時間のシャッフルについては、良い・悪い所半々といった感じで判断は難しい。事故が分かっていてその後に元気な子供を見せられるのは辛いし、その事故に向かう自動車のシーンの何とも言えない感じなどは今回の手法でないと味わえないだろう。ショーン・ペンとベニチオ・デル・トロという演技派に囲まれ、ナオミ・ワッツの演技が正に相乗効果となって際立って見えた。あれで受賞出来なかったのは残念。皆さんが言うように題名は軽いが重い映画、運転時には思い返したい。 【まさサイトー】さん 8点(2004-12-17 23:23:57) |
62.役者を知らない人がみたらこの過去と現在が入り混じった設定はわかりづらいだろうなと思う。けして一般向けではない。ただラストにむけて物語が収束していく様はとても 面白く感じた。 【とま】さん 7点(2004-12-13 00:02:19) |
61.俳優陣の熱演(特にデル・トロ)は素晴らしい。しかしこういったドラマを、時系列バラバラのサスペンス仕立てにして観客に提供する必要があるのだろうか?野心は買うが、ちょっともったいないなとも思った。 【NIN】さん 8点(2004-12-08 14:16:26) |