87.チャップリンの才能を集結した映画。ラストの演説シーンは間違いなく映画史に残る名シーン。あの当時によくここまでの映画をつくったし、よく公開したと思う。間違いなく10点満点の映画。まだ見てない人は、ぜひ見てもらいたい。 【ポンクー】さん 10点(2004-06-02 02:39:34) |
86.《ネタバレ》 僕の中で間違いなくチャップリンの最高傑作だと思う。笑えるシーンもあるし、考えさせられるシーンもあるし、とにかく完成度は高いとしか言えない。凄すぎ!それにラストの恋人ハンナとの再会する感動的なシーンも素晴らしすぎて文句がつけれません!20世紀の歴史に残る名シーンといっても過言ではないはずです(涙)。 【映画自体】床屋から間違えられて独裁者になったチャップリンはいい意味で堂々としていました。ラストの演説(詳しくは『心に残る名台詞』を見ていただければ分かります)を聞いて、ヒトラーの独裁していた頃が「いかに酷くて、多くのユダヤ人の人に生きるという自由を奪ったのか」を知りました。だからヒトラーのような独裁者はもう2度と現れないで欲しいと思いました。あと、どうでもいいですがチャップリンとヒトラーは同じ年の生まれなのは偶然?この事実に運命的なものを感じるのは僕だけでしょうか? 【点数】白黒なのにチャップリンは美しく輝いていました。間違いなくこういう名作は今後、10年・・・100年経っても生まれないと思います。よって躊躇なく10点をつけたいと思います。 合格! 【ピルグリム】さん 10点(2004-06-01 09:50:25) (良:1票) |
85.一部にあるギャグのためだけのギャグが「なくもがな・・・。」の感がありますが、問題意識と主義主張をコメディーの形に纏め上げたことはやはり天才のなせる技だと思うのでコメディーに私がつける最高点を献上します。現代の世界ではカストロ版(アントニオ・バンデラス主演)や金成一版(渡辺謙主演・・・ただしバットマンで悪役のイメージが定着することが前提)の同様の作品が絶対に必要だと思います。北朝鮮版に関して、さしもの勉強家の渡辺謙にもハングル語は難しいかもしれないので帰国した拉致被害者の方に吹き替えを頼むことにするといいと思います。(この作品中と同じでメチャクチャのほうがベターかも・・・。)でも、今でも北朝鮮にいらっしゃる拉致された方々はいわば非自己責任で捕われた人質のようなものなので、全員が無事に帰って来られるまでやはり北朝鮮版は作れないでしょう。人民が飢えているのに自分の父親の墓に巨額の費用をかけて、そして独裁者本人の暗殺を狙って失敗したという噂さえある昨今の原爆並メガトン級の爆発事故・・・ブラック・ユ-モアの極地だと思うのですが、「名誉毀損」の訴えなんか起こされたら映画会社はたまったものではありませんからね。この作品を見たヒトラーは激怒しただけで「名誉毀損」の訴えは起こさなかったのでしょうか・・・?公人だという自覚があったので起こさなかったのだと思います。「名誉毀損」の件に関しては作品冒頭に但し書きがあるので見逃した方と作品未見の方のために改めて拙訳を「小ネタ」に入れておきます。平たく要約すれば「テメエのことを言ってんだよ!テメエは悪いやつなんだ。わかってんだろうな!(チャップリン談)」ということになります。 【かわまり】さん 8点(2004-04-30 23:19:40) |
84.この映画は大学の授業で見たのですが、チャップリンに対してそれまで特別な感情も抱いてなかったのが、この映画を見て考えが変わりました。彼は時代をも変えようとした偉大な人だったのですね。感動しました。 【あしたかこ】さん 10点(2004-04-04 15:32:04) |
83.映画は時として映画の枠組みを超え、誰かしらの人生に大きな影響を与える。この映画が自分の人生に大きな影響を与えたように。 【永遠】さん 10点(2004-04-04 07:41:12) (良:2票) |
82.《ネタバレ》 この映画を初めて観た時は、とても辛かったのを覚えています。体調ではなく、故淀川長治先生の本の中で「チャップリンが命をかけた映画」という内容のものがあって、観るべきか、果して観たとしても冷静でいられるものだろうかと。非常に悩み苦しんだ思い出が「辛い」ものとして残っているんですね。しかし、再見すると、中学生に観た頃とは違って、誤解を承知で言うなら清々しいものが自分に残ったのです。あのパントマイムで人を笑わせ、泣かせ、感動を与えてきたチャップリンがどうしても伝えなければならないことを、ラストの演説でしゃべります。これでもかというくらいにしゃべります。あのチャップリンが。初見の時はこのシーンが長く、重く、戦争批判の最たるものとしか映らなくて辛かったのです。しかし今では、いや、チャップリンは希望を持っている。このメッセージを託すべき人間になんら失望もしていないし、人をあきらめたわけじゃない。人を信じているからこそ、伝えようとしているんだ、と理解できて。うれしかったです。戦争はいけないことだ、と台詞に込めるのではなく、人が人として生きていける世界をつくろうみたいな、そんな素敵なメッセージに聞こえてくるのです。やはり偉大な人です。 【映画小僧】さん 10点(2004-03-25 17:47:01) (良:2票) |
81.一見喜劇映画ながら実はナチス統治下の社会を強烈に風刺してるってのが凄いです。特にラストの(映画史に名を残すといっても過言ではない)名演説シーン。これがもし今だったら、と考えると、ただ奇麗事を並べてるだけに思えますが。この時代(1940年)というように考えると、これは映画という枠を超えチャップリンが心の丈をぶつけた全身全霊の言葉だということは想像に難くないでしょう。今も尚衰える事を知らぬ、底知れぬパワーをもった作品です。 |
80.あの時代において当時の独裁者をこれだけ風刺した根性はすごいと思います。ただあの大演説が必要だったのか?疑問を感じます。気持ちは解かるけど、あなたは神にでもなりたいの?って気になります。他者の幸福や愛って誰でも自由に使える言葉ですからね。全人類が幸福や愛を神に祈るとその時点で戦争が始まりますからね。この映画が無声であるならばまだよかったが、声に出して言いたかったことが自分の主張を押し付けるような演説とは。 【亜流派 十五郎】さん 1点(2004-03-19 10:40:38) |
79.《ネタバレ》 断言するが、これはコメディではない。あえていえばニュース映画。彼はなぜ、6分間ものベタな長演説をぶったのか?笑いの作り手として世界最高峰にあった彼が、あの長演説が観客に野暮ったく聞こえることをわかってなかったはずがない。また彼は、あの演説を披露したところでヒトラーを止められないことも百も承知であった。ではなぜあの6分間のシーンをわざわざ撮ったのか?きっと「練達のコメディアンがコメディアンの文法を使わず、真面目なことを正面玄関から言わなければならないようになったときは、事態は取り返しのつかない深刻な段階まで進んでしまっている」ということをニュース映像として後世に残しておきたかったのだと思う。すなわち、練達のコメディアンがコメディアンらしく振舞える段階はまだ望みがあるが、そうできなくなってしまったときは、悲劇的な結末が待っているだけ、ということがこの映画のメッセージなのだ。今、日本のコメディアンは、まだまだ充分コメディアンしていられるように私には感じられる。ただ、彼らが、チャップリンほどの「練達な」コメディアンかどうかについてはあまり自信がもてない。そこが怖いところではある。 【南浦和で笑う三波】さん 10点(2004-03-03 03:27:58) (良:3票) |
78.この映画が1940年に作られたことが全て。 当時の一般大衆にとって、どれだけ救いになったかに思いをはせて。 【j-ice】さん 9点(2004-02-29 05:17:50) |
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77.当時の独裁者たち、ヒトラーやムッソリーニの姿がそっくりに再現されていて笑えた。高校で本物の写真を見た時、笑いがこみ上げてきた。しかし、公開された当時はまさに独裁者たちの時代であって、笑い事ではなかったんだろうな。 |
76.政治のことなんて詳しいことは全然知らないから全部真に受けてはいけないとは思ってもこの映画は凄いとしか思えない。(ビデオ) 【zero828】さん 10点(2004-02-22 00:00:17) |
75.レビューするのにこんなにも悩んだのは初めてです・・・。チャップリン独特のしぐさや表情で見せる愛や平和への素晴らしい優しさが本当に大好きです。しかしこの作品でチャップリンが見せる演技は、平和や愛を飛び越えナチスに対する怒りを強く感じました。当時の時代背景を考える間違いなくこの作品は永遠に語り継がれるべき傑作です。ラストの有名な演説はもう床屋でもなくヒンケルでもなく映画から飛び出したチャップリンそのものだったと思います。ただその演説があまりには映画から飛びぬけていたため、その演説に至るまでにチャップリンが見せていた床屋でのパントマイムやハンナとの愛などが私の中で繋がらずなんとも言えない複雑な気分でした。作品の価値として「10点」、作品の内容の評価としては「7点」で総合で「8点」しました。「8点」とレビューしたもののこの傑作にこの点でいいのか今も悩んでます・・・。 |
74.最初の演説と最後の演説の対照性がよく、特にあとの演説は勇敢で正義と愛に溢れており、たいへんよろしい。映画とは、それがノン・フィクションにしろ、架空の物語、に過ぎません(ニュース映画を除く)。そして、映画監督や脚本家は、その架空の物語を使って自分の言いたい事を伝えるものです。しかし、この映画では、役は演じているもののチャップリン自身が自分の言いたい事をあの演説で述べてしまっています。しかも、この言葉は、映画が残っている限り永遠に後世に残ります。チャップリンが、映画史の初期の段階で、単なる娯楽以上の、こんな作品を残せたのは、彼自身にとっても人類全般にとっても、とても幸福な出来事のように思えます。 |
73.あのあまりにも有名なラストシーンがこの映画のすべてだと思います。あのシーンを盛り上げるための中盤が多少ダラけてしまっているのがちょいと気にかかりますが、やっぱりあのラストには感動しました。ちなみに私がこの映画を見たのはイラク戦争が勃発したばかりの頃だったので、チャップリンの平和に対する願いに心から共感を覚え、感動しました。平和に対する願いはいつの時代の人も一緒だと改めて感じました。 【未歩】さん 7点(2004-02-15 21:58:09) |
72.ため息出ます。演説のシーンは評判どおりでした。他の蹂躙を宣告する演説と、他の幸福を願う演説。ラスト、涙を拭いて天を仰ぐハンナの表情。素晴らしかったです(ちなみに。ヒトラーとジョン・レノンとチャップリンの三人の声は、人を煽動する力を持っているそうです)。 |
71.床屋でのブラームス髭剃りに尽きるでしょう。このあたりからチャップリンは映画作家というよりは思想家に近くなっていく。ラストシーンは評価に加えず。 【藤村】さん 7点(2004-02-13 12:28:27) |
70.《ネタバレ》 最後の演説が圧巻なのは今さら言うまでもないこと。痛烈な独裁者批判も見事。演説の中でくり返される下品な言葉(ドイツ語風な英語が所々聞こえる)、「フランスもフィンランドもロシアも俺のものだ」と言わんばかりの部分もある。ガ-ビッチに持ち上げられて本当に舞い上がってしまう有名な地球儀の踊り。品のない笑い。独裁者の幼稚な狂気を巧妙すぎるほどに描き出している。そして、ヒンケルと間違えられた床屋。彼は何もしていない、ただおどおどしているだけ。それで独裁者が勤まってしまうのだ。世界を我が手におさめんとする人間の卑小さが、ひたすら伝わってきた。 【アイカワ】さん 10点(2004-02-08 12:47:46) |
69.改めてコメディアンの原点の動きに脱帽。でも今の感覚で素直に見ると「わはは~!」と笑うよりは「ほほう」と感心してしまう。笑いとしての古典の宿命。 【チューン】さん 6点(2004-02-05 12:14:54) |
68.どうなんでしょう?僕には良く分かりませんでした。戦争を体験してないからでしょうかね |