71.1つの出来事を切っ掛けに連鎖的にいくつもの悲劇が巻き起こる。 それぞれの物語で言葉や国籍、風習の違いが描かれていて、バベルの名に相応しい内容となっている。 とは言うものの、日本の描写にはやや違和感を感じずにはいられない。 やっぱり外国人から見ると日本の女子高生はあんな感じなんだろうか。 もしかしたら、モロッコやメキシコの描写も現地の人から言わせれば滑稽なのかも知れないんだけどね。 物語としては、モロッコの悲劇度がやたら高い。 あまりにも皮肉が効き過ぎていて、メキシコや日本とのバランスが取れていない。 せめて最後は飛び降りてて欲しかったという感じ。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-11-20 22:43:37) |
70.《ネタバレ》 どの話も一つ一つとしては良かったのだろうが、こうしていくつもを関連付けてならべてどんぶりにするのは無理がある。よくわかんが初めてライフルを撃つ少年が的確に的を得る射撃ができるのかとか歯医者での菊池の行為とか、納得できず高評価にむすびつけられない。でも娯楽映画として平均点はクリアしている 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-11-10 16:42:42) |
69.チエコに不快感。 なんとかチエコの感情を理解しようと努めたが、全編、体を通してのコミニュケーションに走りすぎ。心の隙間をカラダで埋めようとしすぎ。 聾唖者はセックスしないと通じ合うことは無理なのか? この監督の手法は「21g」で完結しているし、いつまでも同じやり方で似た雰囲気の映画ばっかり撮らずに違うことをやって欲しい。もう半分飽きた。 日本人の描き方にも違和感を感じないでもないが、きっとリアルモロッコ人も「おれたちこんなじゃねえ」ってのがありそう(家族相手に自慰しちゃうとか) 唯一評価できるのはチエコが刑事に書いた手紙の内容を観客にまったく公開しなかったこと。何が書かれてあっても陳腐だし、説得力ナシ。 聾唖者がキレイな存在とは思わないが、過剰に汚く描くのも問題だと思う。 スカートの中を見せれば男が喜ぶという図式は男を馬鹿にしていると思うが、そういった文法でしか男を理解できない悲しい女というのも、同時に馬鹿にしていると思う。 他国ではあまり直接的なセックス表現がなかったが、なんで日本ではこうセックスのてんこ盛りなんだろ?わかりやすいエロ天国といえば日本なのか? 【コウ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-11-10 13:41:20) |
68.《ネタバレ》 東京をもっとちゃんと撮れ。良く描けとは言わんが 【NIN】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-10 07:28:38) |
67.悪くはないと思う..世界情勢を知らない人には衝撃的だし、知っている人は再認識させられる..菊地凛子演じるチエコは微妙かな..行動が極端すぎて理解出来ない..映画として、娯楽作品ではない本作ですが、色々と考えさせられる点で言えば、良作.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-06 12:28:36) |
66.《ネタバレ》 やはり元になる旧約聖書の「バベルの塔」が頭に入っていないと、理解できない映画。 元はひとつの言語を話し、一緒に暮らしていた人類が神に挑戦した末に、言語を分けられバラバラの文化・生活を地上でおくる様になる。 しかし人々の持つ「共通の部分」がよく描かれていると思います。神が分けた文化・言語の壁によって「伝えたいが、伝わらない」が「元の部分は同じであるはずなのに・・」というもどかしさが全般を通じて伝わる作品。 盲学校の女子高生は同じ国の中で、自分が属する聾唖文化と大多数を占める健常文化との壁の前でもがき、 家族同然のメキシコ人シッターは、国境・国籍・就労・主従・貧富の差の前に苦しむ。 しかし同文化のはずの観光バスの同乗者たちに見捨てられるアメリカ人夫妻が見つける別文化の中の「同じ部分」。 「現代社会に汚染されていない」とファンタジーを持って観光される砂漠の家族の中にもある「家族の秘密」。 ワクワクして観る娯楽映画ではないけれど、観る価値のある映画。 【グレース】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-06 08:19:01) (良:2票) |
65.《ネタバレ》 期待はずれ。 国を超えたつながりってこんなものか、特に日本の部分。 この作品じゃアカデミー賞もノミネートで止まるのも仕方ない。 とにかく期待はずれ。 【超甘味王】さん [DVD(字幕)] 2点(2007-11-04 18:34:26) |
64.《ネタバレ》 最初から「これ伏線になってるから」みたいな感じの演出。でもほとんど関係なかった。一本の銃が起こした悲劇って感じでいいんでしょうか?自分にはよく分からなかった。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-11-03 15:34:00) |
63.《ネタバレ》 難解な映画でした。羊飼いの少年が発射した銃弾をきっかけにモロッコ、日本、メキシコ・アメリカでそれぞれドラマが進行していくのですが、それぞれのドラマのつながりが弱いため、3つのドラマを同時進行的に描く必然性が良くわかりませんでした。タイトルのバベルの持つ意味(言葉を分けられたことによる人間の混乱でしょうか?)とストーリーの内容もつながらず、私にとっては消化不良を起こしそうな映画でした。菊池凛子さんは体を張った演技をしていましたが、ノーパンになったり、医者や刑事に対する行動などは理解不能です。また、高校生の役は無理があるような・・・。でもアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたことは同じ日本人として喜ばしいことだと思います。 【ポテト】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-10-20 18:05:01) |
62.日本での公開より前に鑑賞。この手の作品は、キャスティングや特定の役者を目当てに鑑賞するとガックリくるのでは?前年公開されたクラッシュと似た展開(一見複数のエピソードが一つに帰結する)だが私的にはかなり良かった。かなり切ない気持ちになった。日本の描写に若干(?)の無理(だからと言って物語全体をスポイルしているわけではない)があるのでマイナス1点。 【SITH LORD】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2007-10-06 14:56:38) |
|
61.《ネタバレ》 おんや?おかしいな、評価が低い、、、。間違いなく傑作だと思いますよ。確かに後味は悪いですけどね。これは「絶望から希望を見いだす」っていうタイプの作品ですから。皆さん言うように、日本を舞台にした話が他とつながりが弱い。その点は確かにそうですけど、しかし最も印象深く、「映画的」だったのは日本での話だと思います。あれはほとんど台詞がない、画と音と雰囲気と表情。膨大な台詞が当たり前の今の映画群の中で、ああいう原点的な作品を見ると結構新鮮に感じたりしますね。言葉、人種、宗教、身体、個人と集団、個人と国家、いろんな対立軸を持ってしてスケール大きく描いてますけど、でもこの作品に出てくる一人一人は、ほんとにごく普通の人たち、誰一人悪い人は出てこない。皆が「誤解」によって孤独と不幸を味わっていく。「バベル」という障壁は、実を言うと外的な要因ではなくて、一人一人が心の中に作っている壁の事なんですね。それはつまり逆に言えば、立場も環境も信念も違うけど、実はみんな同じ人間、みんなつながっているんだということです。ですからバラバラの孤独を描く事でみんな実はつながっているんだということを表す、「絶望から希望を見いだす」作品なんですね。 【あろえりーな】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-18 00:44:43) |
60.《ネタバレ》 鑑賞直後は、左程、感動も余韻もなかったんですけど、しばらくしてからコクが出てくる感じでした。僕にとっては、「バグダットカフェ」もそんなところがありましたし。で、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が気になって、「21g」と「アモーレス・ペロス」のDVDを見ましたが、なるほどなるほど。アモーレスが一番良かったけど、「バベル」の評価も上がりました。 【OSM】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-08-14 22:27:57) |
59.《ネタバレ》 良かれと思う行為が些細なズレから、摩擦や衝突を生む。摩擦や衝突を回避するための人のみに許された言葉という能力でさえ、摩擦や衝突のきっかけにもなりうる。救いをどこに求めるべきか考えさせられる作品。 【フッと猿死体】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-08-04 01:33:48) |
58.《ネタバレ》 重苦しい作品で、奥深い作品なんだろうけど、いまいち伝わってこなかった。並行してるそれぞれのエピソードは面白いのだが、その繋がりが弱かった気がする。特に、日本のシーンは必要だったのか?疑問。結局、最後まで「?」で終わってしまった。 【コスッタルイ】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-30 17:13:46) |
57.言葉が通じない。言葉が話せない。神によって言葉をたがえられた人間と神のいたずらによって言葉を失った人間。 言葉を話さないが人を殺す為に作られたアメリカ製の銃によって4つの物語が進行して繋がって行く。 私は、アメリカの銃社会をこれほど強烈に皮肉った作品を他に知らない。 【ありあ】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-07-24 17:52:57) |
56.奥深いいい映画なんだろうけど、あまり好きになれない。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-22 10:52:55) |
55.《ネタバレ》 まずシネスコサイズでないのに大きく失望した。いまどきアカデミー賞を狙うような大作でビスタサイズはないでしょう。せっかくプレミアスクリーンで観たのに始まった瞬間にガッカリした。内容についてはこのような映画は好き嫌いが分かれるでしょう。菊池稟子の役作りは少々やりすぎ。演技はすごいけどシーンのリアリティに欠けるかな。 【CHIROUくん】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-05 20:44:03) |
54.魂揺さぶられる映画でした。一発の銃弾から紡ぎ出される世界各地の物語を時間と場所を巧みに組み合わせ構成した脚本は見事と言うほかありません。 この物語は特殊なようでいて、実はこの世界の営みを象徴しているように感じました。 この世は不条理と人は嘆くけれども、それは愚かで浅はかな人間同士の出会いやすれ違い、偶然の連鎖が絡み合って絡み合ったその集大成、その混沌は自らが生み出したものなのだということを。 それでも世界はまわり、人々はその中で生きていく。そんなわずかな希望の光をのこして物語は終わります。 それを見つめる監督の目線は冷めているようで暖かい。この点は「21グラム」と同じ空気を感じました。 本作では菊池凛子のアカデミーノミネートが話題になりましたが、彼女だけでなく、どのキャストも素晴らしい存在感でした。 彼らが俳優であり、キャメラの前で演技しているのだと言うことをしばし忘れました。 誰もがスクリーンの向こうの世界で生々しく生きていました。 特にメキシコ人家政婦、アメリア役のアドリアナ・バラッザは素晴らしい。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-07-04 09:18:27) (良:2票) |
53.疲労感と共に“ものすごい映画を見てしまった”と鑑賞後は思いました。ただスクリーンの前に数時間いただけですが、映画を見るという作業だけなのに、ものすごく疲れました。ハラハラするし、痛いし、微笑ましかったりもするし、陽気にもなるし、でも最後の方はやっぱり終始心がチクチク痛くて痛くて、見終わった後も数日間ずっと余韻が残っていて。でもそれがなんだかだんだん心地よくなってきて、私は人間臭いこの映画大好きです。文化がまったく違う3つの場面で繰り広げられるドラマは本当に良く描かれているなと思いました。登場人物の奥に隠されたものをこの短時間で描くというのはすごいテクですよ。他の作品も見ましたが、この監督は天才なんじゃないですかね。音楽も編集も全部良かった。ひとりで見て良かった。はー、疲れた。 【未歩】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-04 08:14:48) (良:2票) |
52.《ネタバレ》 たった一発の銃弾から始まる悲劇、テロへの異常な反応を見せるモロッコ、一般人がライフル持ってること自体が異常な日本、不法入国に過剰な反応を見せるメキシコ。モロッコ、日本、メキシコ、他国を通して透けて見える米国の異常さこそがこの映画でしょうか。一つ一つの点が繋がり線にはなるのだが、これがさらに円となればもっと深みが増し面白かったのではないでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-06-18 20:56:21) |