36.《ネタバレ》 正直凡作。アカデミー作品賞という期待を込めて見ただけに、そのがっかり具合を4点のところを3点にさせていただきました。 まあ、この映画も実話を元に作られているということで、ストーリーにケチをつけてもしょうがないですが、 何が面白いの? 正直今年のアカデミー賞は他にろくな作品がなかったからこれという感じなんでしょうね。 まあ、日本映画がいま興行収入が上がってきているのは、ハリウッド映画がダメだからとしか言いようがない。 昔は、ハリウッド映画なら劇場で高い金払ってみてもいいけど、邦画はビデオでいいよねという状態だったはずが、逆転してきている。これは、単純にハリウッド映画に魅力がなくなっただけのこと。 だから、こんな映画がアカデミー賞をかっさらってしまうのだと情けなくなる。 まず、何がつまらないか。ジョージ6世は幼い頃から吃音障害に悩まされていた。とあるが、実は単なる緊張しーで、緊張してないときは普通に話せる。 で、言語矯正専門家が型破りな独自の治療法をするとあるが、とても奇抜な方法というほどでもなく、驚きもない。 で、最後に第二次大戦の開戦のスピーチをするというのがクライマックスになるのだが、民衆の前でするわけではなく、放送室でこの先生と二人だけでする。 で、成功。 なんでしょう。このがっかり感。 まあ、実話を元にしてるから、しょうがないのでしょうが、大観衆の前でスピーチで成功し、初めてハッピーエンドでは?放送室でスピーチなんて、録音でもいいわけだし、もしかしたら本当は録音だったかもしれないし。 とても、この障害が克服されたとは思えない。こんなところはクライマックスじゃないだろう。 普通の映画なら中盤の盛り上がりくらいな部分ですよ。で、いよいよ今度は国民の前でスピーチしてクライマックスという話でしょ。普通なら。 そんなわけで、そのうちBSでやると思うんで、そのときで十分な映画です。 【シネマファン55号】さん [映画館(字幕)] 3点(2011-04-14 16:30:55) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 コメディっぽいシーンも周りからは結構笑いが起こっているけどゼンゼン笑えないし、バーティの心理的葛藤もイマイチ描写が弱いし、なんか起伏のない平坦な作品だなー、地味だなー、と退屈気味になっていたところへ、終盤に差し掛かり、「王の謝罪を待つ者は長く待たねばならない」と言って、王自らがライオネルの所へやってくるシーン。・・・ここで一気にグッと来て泣けてしまった。自分にとってライオネルの存在がいかに大事であるか、王が認め表明した瞬間。あとは、ラストまで一気に見せてもらった。あのスピーチは、やっぱり感動的だった。国難にあって、自身の弱さに打克ち、国王自らが国民を鼓舞するメッセージを一語一語噛み締めて発する雄姿を、同じく現在国難に直面している我が国のリーダーにも求めてしまうのは高望みなんだろうか。こういうときに、たとえ何の裏づけもなくとも「大丈夫! 乗り越えられる! 乗り越えねばならぬ!」と、国を代表する者が言わずして誰が言う? それを、図らずも国王になったとはいえ、ジョージ6世は理解し、自覚し、自らを奮い立たせてメッセージを発したことに、国民は勇気付けられたのだ。・・・それはさておき、久しぶりに、ヘレナがまともな役で出る映画だってんで、前売り買って行く気満々だったのが、大震災で気も削がれ、ようやく最終日に滑り込んで見に行ったわけだが、やはりヘレナは非常に素晴らしい演技で存在感を示していたのが、長年の彼女のファンとしては心底嬉しかった。オスカーに久々ノミネートだったけれども受賞には至らず、残念と言えば残念だが、ヘレナには今後も彼女の良さが最大限引き出される役柄をどんどん演じてもらいたいと、本作を見て強く感じた次第。私はやっぱりヘレナが好きである。 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-11 23:47:58) |
34.《ネタバレ》 ここ何年もの間、どれもこれも私には受け付けない映画きりアカデミー賞作品賞に選ばれている。大勢の人間が殺されたり、病死したり、凄い映像だけで中身スカスカの超大作ばかりを選ぶアカデミー賞にはうんざりさられぱなしである。果たして今回は?やっとまともに受け入れられる映画に出逢った。題材そのものは最近のアカデミー賞受賞作品の中では地味である。お金もかけていないであろう!しかし、映画は金さえかければ良いというものではない。素晴らしい脚本と素晴らしい役者達の演技が凌ぎをけずれば例え地味でも素晴らしい映画は撮れるというお手本のようにこの映画は脚本もしっかりしていれば役者の演技も素晴らしい。吃音に悩まされ、好きでもないのに国王にならざるを得ないジョージ6世を演じてるコリン・ファースとそれを支える素晴らしき妻を演じているヘレナ・ボナム=カーター、更にはジョージを励まし、応援し続けるローグ(ジェフリー・ラッシュ)の三人が演説の為の練習をする場面のちょっとした笑い、国王へとなったジョージのスピーチを緊張をほぐそうと眼の前で聞きながら優しく手伝うローグの姿に感動しました。感動したと言えば私が一番感動したのは妻のジョージからの二度のプロポーズを断った理由と受け入れた理由を話す場面、政治家の妻となることよりも吃音のことに対する言葉の美しさ、吃音というものを否定しない。それ所か全て受け入れて一緒になることを選んだ事の素晴らしさ、人は色んな人に支えられながら生きている。それを見事に描ききって見せたこの映画に作品賞を与えたことが私は本当に嬉しい。これからもこういう人間の持つ素晴らしさを描く作品、大人の映画に出逢えることを期待したい。 【青観】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-04-10 14:28:35) (良:2票) |
33.コリン・ファースとジェフリー・ラッシュは本当に凄い演技でした。涙を誘うような感動劇ではないので、この二人の掛け合い漫才を楽しんでほしいです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-09 00:54:30) |
32.実在の出来事を映画化し、地味ながらも面白いって言わせることが出来るのは監督の演出と俳優陣の演技が素晴らしいっていうことなんですね。吃音に苦しむジョージ6世をを見事に演じきったコリン・ファースは称賛に値するし王になりたいと一度もなりたいとは思ったことないのに王にならなければならない、そして事あるごとにスピーチもしなければならないという現実に対する苦悩は見ていて痛いほど伝わってきました。越えられない壁も本人の心と家族や妻への愛があれば叶うんですね、ラストのスピーチは感動して涙が出そうになった。 |
31.「悪くない」程度の映画.これに抑えられるようではソーシャル・・・も大したことはないんでしょう.言ってはいけないのだが耳障りだし.もう一つ言うと,本当のアカデミー賞は「トイ・ストーリー3」であることはココの評価でも明らか.個人的にはキムタクYAMATOが2010のナンバーワン! 【マー君】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-04-05 22:54:29) |
30.《ネタバレ》 最近のアカデミー賞作品の中ではまぁまぁ良い方です。出演者の演技は素晴らしく、またクラッシックを基調とした音楽が醸し出す雰囲気も良。とり立てて悪いところも見当たらないのだが、際立って良いところもないという何とも普通の映画。“スピーチ下手の王様がスピーチ教師の下練習を重ね親交を深める”という規定の内容からほとんどはみ出ることがなく最後までストーリーが進行するため、意外性や感動を受けることも無く・・・。まぁ史実だからしょうがないんですかね。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-04-05 12:17:15) |
29.よくできた小品だけど、アメリカ人ほど英国王に思い入れないからか、アカデミー作品賞ほどのものか?という疑問は残ります。 【とと】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-05 04:43:18) |
28.期待が大きかったが、それでも7点はキープ! 地味な映画だったが役者の好演および、判りやすい展開や、ユーモラスな会話なんかもあり、飽きずに最後まで楽しめました。 スピーチするだけなのに、息が詰まるような空気。 【ぬーとん】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-03 22:32:34) |
27.どもりの演技って難しいんだと思う。 地味な作品だけど、観てよかった。 こういう映画を天皇では撮れないんだろうな。 もっと二人の治療、というか訓練のシーンが観たかったし、 最後の演説も音楽を抑えてわざともりあげないようにしてあるのかとも思ったけど、 下手にむりやり盛り上げるよりこれでよかったんだと思った。 国王万歳。 |
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26.《ネタバレ》 ここまで起伏のないストーリーを、こんなに面白く見せるのは演出の出来がすばらしいと思いました。ただ最後のスピーチは、これから戦争がはじまるんだと思うといまひとつ感動しきれなかったです… 【コダマ】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-02 13:26:11) |
25.《ネタバレ》 ごめんなさい。飛行機の中で字幕がアラビア語しかなかったので、吹き替えで見てしまいました。そのための低い点数だと思ってください。鑑賞環境に機内を加えていただければ幸いかと思います。まぁ、そんなこんなで参考にはならないと思いますが、ちょっとだけ感想を。正直見所がなかったです。ちっちゃな画面で吹き替えだったからなのは分かっているのですが、ようするに地上波で放送されればごくごく普通の作品だと感じる人が多いのではないでしょうか。きっとアカデミー賞を受賞した理由を最大限に享受できる環境で観るべき映画なんでしょう。鑑賞環境を選ばない作品こそアカデミー賞を受賞してほしいものですが。 【いっちぃ】さん [映画館(吹替)] 5点(2011-04-01 22:49:28) |
24.予定調和で刺激のない内容であることは否定できませんが、出演者の演技力やスタッフの演出力のおかげで、当時の雰囲気やジョージ6世の心情が説得力を持って描かれていると思います。地味ですが歴史ものが好きな人なら見ておいて損はないと思います。 【ぷろぐれめたる】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-30 21:42:33) |
23.《ネタバレ》 歳を重ねても役者をやり続けたかったライオネルが、最後表舞台に立つ王の後姿を覗き込む姿が大変印象的でした。彼の叶わぬ想いと、父の「王は役者」という台詞もあったとおり、王の吃音症の克服と共に自分(ライオネル)の願いを王へ投影している描写がなんとも言えません。王も友人と認め、ライオネルも陛下と認め合って本当の意味で障がいを克服するシーンも印象的でした。物語りは淡々と進みますが、思った以上に人の感情を丁寧に描ききった良作だと私は感じました。 【honeydew】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-27 22:27:54) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 この映画を日本人が楽しむのはなかなか大変ではないだろうか。 期待が大きかっただけに、これが作品賞受賞作かと寂しさを感じもする。 話は極単純だ。吃音に悩む王子が、妻の愛や言語療法士のサポートを 得て、困難を乗り越え戦時下の誇りある国王に就任するまでを描く実話 ものである。 長男である兄が人妻との恋愛で王位を返上した有名な話を絡めながら、赤裸々な 王室の内情を描いてはいるが、何か表面的で、他民族が観て特別胸を衝かれるような 真に迫るシーンは私には見受けられなかった。役者も特別上手いとは感じない。 英国人の英国人のための映画、そのような印象である。 アメリカは何時までも英国と共にあるのだなと、尊敬する兄として遇するためには アカデミーの一つや二つは御安い御用なのだなと、映画の質にこそ価値を見出すべきと 考える者には些か寂しくもなるのであった。 乱れ切った英王室を見るにつけ、我が国皇室が何時何時までも清く正しく美しくあって欲しいと畏れ多くも願わずには居られない。 |
21.激しいシーンもないに,2時間以上ずっと緊張が続く映画でした。一番のお気に入りは,ヨーク公の后。ちょっと大竹しのぶのような感じで,よかった。チャーチル役もよかった。最後にませたせりふを言った女の子が,現女王になんですね。スピーチができなくなって,固まってしまったときの聴衆役の演技にも拍手します。 |
20.悪い部分は無いと思うが、そのかわり突出した部分も無い。 お手本のような、教科書のような作品。自分にはちょっと退屈だった。 他の人に「面白かったから観に行くといいよ」とは言えない。 【虎王】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-03-20 23:28:40) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 もっとも印象に残ったのは、演説が成功したあと、「ローグ」と呼びかけた王に対しライオネルが「陛下」と応えるところ。ライオネルは医者と患者として対等な立場を保つため、王をバーティと呼んできたわけですが、うまく演説ができたためその関係が解消されたと見るべきでしょう。しかもそこに、二人の間に厳然と存在する階級を感じます。振り返ると、対等な関係にこだわっていたのはライオネルの方で、王(ヨーク公)は常に相手を平民と意識していました。王族としては当然かもしれませんが。 私は本作を見てきて、人間としての国王を描こうとしたのかと思っていたのですが、必ずしもそうとは言えないようです。たしかに吃音の悩みは王族のみのものではありませんが、それも国民の前で演説をしなければならないから。王位継承に至っては、いわずもがな。たしかに「人間としての国王」という部分もあるのですが、どうもあくまで王族であるという印象の方が残っています。ということで、やや期待はずれ感もあるのですが、バーティは吃音や王室の問題で悩んでいる時の方が魅力的で、演説が成功して国王として自信を持ち始めたとたん、魅力が薄れてしまいました。ただこの映画としては、彼をそのように描こうとしてのではないかという気がしています。だとすれば、私にとっては「成功した映画」だと言えると思います。 つまらないわけではないし、いい映画だと思います。誰かに見るべきかどうか尋ねられたら、見てもいいだろうと答えるでしょう。ただ、自分から積極的に見た方がいいと勧める気にはなりません。私としては、そういう微妙な評価になった作品です。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-17 21:50:31) |
18.吃音の英国王と言語専門家の心の交流という目の付け所は素晴らしく、アカデミー作品賞も受賞したため、期待にあふれて鑑賞したが、そこまでの感動は得られなかった。もっと面白く出来たはずの作品。当時のイギリス史をざっと理解していないと、ヨーク公と兄との確執などはちょっと唐突感があってわかりにくいかもしれない。王室という下手にいじれない題材のせいでちょっとつくりが保守的に過ぎる嫌いもある。 ただし、コリン・ファースとジェフリー・ラッシュそれにヘレナ・ボナム=カーターの競演はさすがで、主演男優賞は文句なしと思う。逆にあとの二人が受賞を逃したことが驚きだ。 会話の矯正というとどうしても「マイ・フェア・レディ」を思い出すが、やはりあの作品には及ばないと感じた。まあ、あれは主演がオードリーだから贔屓目もずいぶん入るのだけど。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-13 19:32:33) |
17.《ネタバレ》 「ある特殊な出自の人物が、徐々に人間らしさを取り戻す物語」と私には思えました。4文字語の連発シーンでは、不謹慎ながらも爆笑。『素の自分』への裏付けあってこそ、君主が務まるわけですね。コーギー可愛かったので9点。 |