24.《ネタバレ》 <2月17日>去年10月の終わりから上映されていて、私は今年2月に入って観賞することができました。すごいロングランです。
英国オスカー作品賞と監督賞を取ったらしいです。
事実に基づいた作品らしいです。
時代はカーター政権(1979年)。この事実が発表されたのがクリントン政権の時代だというのですから、長い年月です。
製作者たちはすぐにでも映画化したかったことでしょう。
イランに封じ込められた人質を映画製作者たちと偽って脱出を試みようとするアイデアがテレビで放送されていた「最後の猿の惑星」というのは面白いです。
アメリカ大使館が襲われた時にシュレッダーにかけられた写真の破片を子供たちがパズルのように復旧させ、イラン側も人質を割り出そうとしているところは観ていてドキドキしました。
ですが、よくある「事実に基づいた~」という冒頭の宣伝は私には、もうどうでもいいんです。
事実かどうか、そんなことはどうであれ、私にとって映画とは娯楽が第一なんです。
この映画もそれがわかっているはず。
どういうわけか移動シーンだけでストーンズナンバーを流したりと、ちょっとチグハグしているんです。
フィクションでもいいんです。それだったら「24」のほうが全然ドキドキする映画なんじゃないかと思ってしまいました。
どうも心には残りそうにありません。
→<2月25日>アカデミー作品賞に選ばれてからの付け加え 。
→どうしてこんな作品が選ばれたのか考えました。
もう一つ有力候補だったのが「リンカーン」。
そう、アカデミー受賞はアメリカ人のためにあるからです。
この「アルゴ」はアメリカ万歳がテーマなんです。
もし、このレビューを拝読されている方が日本国籍でしたら感動なんかするはずがありません。
本作は相手側イランのことなんか何一つ正当な描写はしてないと思います。
シュレッダーにかけられた写真を複製している子供の気持ちになってください。
可愛そうなイラン人の立場を考えれば、この救出作戦がいかにクソかわかるはず。
今、新宿の映画館では一番大きなスクリーンで観ることができます。
どれだけ観客が入っているかネットで調べてみました。
ガラガラです。
私は初めて観賞した時は7点をつけましたが、まだ未見の人に切に「いろんな人に警告したい映画」として2点の評価に変えます。
レンタルで十分ですよ。