90.かなり難解でした。これを観る前に「ダロウェイ夫人」を読もうとしたんですが、20ページくらい読んで挫折してしまいました。独特の文体でした。映画もそんな感じでした。でも、決して「わけわかんない!」と怒る気にはなりません。なんとなくおぼろげにわかる気がするんです。あと何回か観たら感じたことを言葉にできそうです。3人の女優たちの演技はやっぱり素晴らしかったので、感じたことを言葉にできたらもっと点数上がると思います。 【きょうか】さん 6点(2004-03-17 17:35:52) |
89.二コールキッドマンかっこよすぎ!!この作品でかなり好きになりました。撮り方もうまい。 【ナノーマル】さん 9点(2004-03-17 00:40:41) |
88.《ネタバレ》 すばらしい映画なのでしょうが、全く共感できずに「お金と時間を返せ」って感じです。小さい子供のいる私には、ジュリアンの行動が全く許せない!リチャードが置き去りにされて「マミィ!」って叫んでるのに、行っちゃうのかよ!「ママ、愛してるよ」と小さい子供ながらに必死に引きとめようとしているのに、妹産んだら家出かよ!(っていうか不幸せなら妊娠するなよ)それなのに息子が死んだ日に「後悔はしていない」って、あんた!!でもある意味そんなジュリアンに感情移入できない私は幸せなのかもしれません。さよなら。 【とーこ】さん 2点(2004-03-13 13:52:24) |
87.人の女優が3つの時代の女性を演じ、それぞれに悲しみと秘密を持っていてそれはその3人しかわかりあえないというところにこの3人の共通点があり、この物語の芯になっている。 難解な中に隠微な、そして暗闇からあふれ出す感情の表現が秀逸。それにしても男の人って愚かで弱くていとしくて可愛そうだ。 |
86.3人の女優の演技(+エド・ハリスもすばらしい)も、ダルドリー監督の演出も、脚本も、たぶんパーフェクトに近いと思うのですが、「技術」を見せられるようであって、「物語」にいまひとつ入っていけませんでした。なぜだろう・・・。「アタマ」で理解できた気がするのですが、「ココロ」にひびいてこないというか、いい映画のはずなのに・・・という不思議な感情を抱えて映画館を出たのを覚えています。 【ころりさん】さん 6点(2004-03-08 01:32:27) |
85.《ネタバレ》 すばらしい役者さんがいっぱい出ていたのに、すみません。私にはだめでした。最近、このサイトでいろいろとみなさんのレビューを見て、面白そうで気になった映画を選んで観ているのであまり失敗はなかったのですが、これはここで調べずに観てしまいました。「下調べなしには理解不能」の書き込み多数ですが、私はツタヤにおいてあった8ページの「めぐりあう時間たちをさらに深く楽しむために」というブックレットのようなものを読んで予習したにもかかわらず、まったく泣けず、誰の気持ちにも自分を重ねる事ができませんでした。しかし、ぼーっとしている私には、このブックレットを読まなければ「時代も土地も違う3つの話」と言う設定を理解することすら難しかったかも・・・。メリル・ストリープは、女性と住んでダブルベッドで寝ていたので「レズなんだー」と思いましたが、ジュリアン・ムーアは、あの子宮に腫瘍が出来たキティという人の事が好きだったの?だから、ショックを受けたの?よくわっからん。「男だからわからないのかも知れません」と書かれてる方もたくさんいらっしゃいますが、私は女で主婦なのに彼女たちの気持ちがよくわかりませんでした・・・。ジュリアンが作ったケーキはものすごくまずそうでした。でも、ジュリアンが見ているお料理の本にもあの色で出ていたのでびっくり!数年前、ロスのスーパーで、クッキーモンスターのケーキを見かけた事を思い出しました。(クッキーモンスターのあの青い色のクリームで、クッキーモンスター型にできている、ものすごくまずそうなケーキ。)もう一度観れば感想も変わるのかも知れませんが、二度とは観ないと思います。なにしろ、二回途中で気絶し(寝てしまった)三回目でやっと最後まで見ることが出来たのですから・・・。別にこれを理解出来ても私の人生は変わらない・・・・と思いました。ごめんなさい。 【むぎむぎ♪】さん 4点(2004-03-05 15:20:29) |
84.3人の女性を中心とした、宿命にも似た異なる時代の1日を描いた人間ドラマ。それぞれのストーリーを途切れなく、過不足無く、くどくなく描くその様は美しく、鮮やかで、また詩的だが、しかし残酷である。その映像美と残酷さのコントラストにまず、舌を巻いた。たとえ例えば同性愛が許容される時代であっても、人生は表層的な自己満足の連続に過ぎない。そのことを悟り、自分の為ではなく、生死を超えて本当に自分らしくあることを望むとき、過酷な選択が待ち受ける。ヴァージニアやローラやリチャードの選択を自己中心的であると責めるのはたやすい。しかし、この映画を見終わってカタルシスにも似た感覚を覚えるのは、彼らの選択に誰しもが心に秘める部分があるからではないか。ジュリアのようにローラを抱きしめてあげたいと思ったのは、僕だけではないはずだ。逆に言えば、静寂を覆い隠す為にパーティーを繰り返すダロウェイ夫人にも、誰もが自分自身を投影する部分があるだろう。そして、意識的であれ無意識的であれ、誰かを”殺している”のかもしれない。ストーリーや演技は言うまでもないだろうが、それを支える演出、音楽の完璧さ(確かに音楽はややでしゃばり感が否めないが、それによって醸し出されている統一感は特筆すべきだろう)。この映画の見事さには、溜め息が出た。文句なしの満点。 |
【法子】さん 5点(2004-02-19 18:34:49) |
82.ふーむむむむ・・・・劇場で見たあととてもゆううつな気持ちになって銀座の街を歩いてしまいました。けして映画が悪いのでなく、よく出来た映画だと思うのですよ。はい。伝えたいこともとても深遠だと思うのですよ。しばらくこの映画のことを気にしていたほどなのですよ。しいて言えば自分の見たくないところを画面で大写しにされたような感じがしたというか・・・。壊れていく彼女たちがとても痛々しかったです。 |
81.《ネタバレ》 どちら側の視点に立って考えるかで、感想が違ってくると思う。愛情を与える側と受け入れる側、満足してる側と不満な側。家庭を捨てたクレアは、後悔してないかもしれないけど、残された家族の気持ちを思うと腹立たしさを感じる。自殺してしまったヴァージニア。残された夫の気持ちは・・誰が良いとか悪いとかの単純な話ではないけれど、身勝手な部分が目に付いてしまって後味が良くなかった。 【よっさん】さん 6点(2004-02-06 12:03:51) |
|
80.《ネタバレ》 冒頭、ヴァージニア・ウルフの自死から映画が始まるが、このシーンがこの映画を象徴するシーンだ。なぜならこの映画は「なぜウルフは自死を選んだのか?」という問いのダルドリー監督流の「答え」だから。ウルフが入水自殺する直前の「走馬灯の絵」であるといってもいい。この映画が難解にみえるのは、3人とも全然別人&別の時空に生きている存在であるかのようにみせて、現実に存在するのはヴァージニア・ウルフ1人だけ、あとの2人は実はウルフの想像中の人物であるという凝った脚本になっているからだ。同時に目覚める朝・花・卵・レズビアン・つきまとう死のイメージ・場面転換の連続性はが3人が同一人物であることの暗示である。他にもそう思う根拠は沢山あるが、とりあえずウルフの姉が言った「ヴァージニアは、複数の人生を生きているから幸せ」というセリフが、この映画の骨格をズバリと表現しているのではないか。この映画は要するに「ウルフの自叙伝+ダロウェイ夫人"現代版"」という構成であり、ウルフは「ダロウェイ夫人」を"書く"ことで時空を越えた"3人分の時"を生き、人生に満足したからこそ死を選んだ、というのがウルフの死に対する監督の解釈だろう。"The Hours"という原題も、"めぐりあう時間たち"という邦題も、そう考えてみれば実に見事なタイトルだと思う。傑作。 |
79.先天性か後天性か、情緒不安定な女性達の不可解な行動物語。やはり人の幸せとはその人の素養である心の内によるものが大きい。最初の2人はおかしいが、メリルストリープ演じる役の人は、まあ普通に近いのではないか。この人だけ誰かの役に立つ事を幸せに感じている。構成の面白さや女優さんたちの熱演、きれいなピアノ伴奏で一応飽きないで見られましたが、もういちど見たいとは思わない。この作品を見た後、超B級アクション映画を見たらバランスとれてスキッとした。 【チューン】さん 6点(2004-02-04 10:31:07) (笑:1票) |
78.深い映画でした。また見ると思います。見るたびに共感したりぐさっときたりする場面が変わるだろうなと思います。選択というのは難しいし、自分の人生をどこまで貫き通すかというのも難しいと思います。たった1日の話なのに、頭の中でどんどん考えは広がっていって、素晴らしいと思いました。 【無雲】さん 9点(2004-02-02 00:01:55) |
77.集中して観ないと理解できないと思いました。もう1回観て理解しようと思う自分と、もう観なくていいやという自分がいます・・・。難しい映画は映画館で集中して観ないとダメですね。 【neozeon】さん 4点(2004-02-01 22:48:42) |
76.この作品が描き出すテーマは人間にとって物凄く深遠であり、同時に極めて身近なものである。それはすなわち「欲望」、人間として本質的なそれである。多くの人間、いやすべての人間が欲望を消化するために生き、欲望を抑えながら生きている。ほとんどの場合、欲望を抑えて生きている人が多いのが現状かもしれない。この映画で描かれる3人の女性像、彼女たちの生き様は欲望に対する狂おしいまでの自分自身の解放によるものだったと言える。欲望のままに生きることができればどんなに幸福だろうと、多くの人は思う。しかし、欲望に対し自分を解放することは、これほどまでに苦しく、エネルギーが必要だということを今作は訴えかけてくる。時間軸の異なる3人の女性のある一日の人生をひとつの時間枠に捉えることに成功した脚本が見事の一言に尽きる。 【鉄腕麗人】さん 10点(2004-01-30 21:50:48) |
【k】さん 7点(2004-01-30 11:13:54) |
【愛人/ラモス】さん 8点(2004-01-20 10:20:20) |
73.女性にとって(男性もそうだろう)何が幸せなのだろうか?他人からみて「幸せそうね!」と思われている事が、自分にとって幸せなものとは限らない。バージニア、ローラ、クラリッサが、それぞれに違った道を歩んでゆく。「幸せは自分で見つけていくものなんだ!」と、久々に考えさせられた映画でした。 【SAMO】さん 8点(2004-01-18 11:55:44) |
72.何の予備知識も無く観たんですが、全く意味不明でした。時間が経つのがとても長く感じた映画です。 【たま】さん 2点(2004-01-16 06:11:46) |
71.観れば観るほど理解も共感も感動も増す、と思わせてくれるこの錯覚かもしれない快感よ。全出演者の素晴らしい演技を拝めますね。ニコール(ヴァージニア)夫妻の苦悩する様は胸が痛かった。が、演技するのに一番難しかったのは、セリフの少ないジュリアン・ムーアだったんちゃいますか? ニコールのオスカーも、メリルの思わず引き込まれるような熱演(乱演?)も、認めた上で、しみじみと思います。普通はジョンCに100%肩持つとこですが・・私もオンナの端くれでしてジュリアンもちょとわかるわよ、です。 エドとメリルのシーンには涙してしまった、ウ~、、。ジュリアンとエドのノミネート止まりが惜しいくらいです。 千円リピーター割引に納得の 息詰まる難解ムードの劇場内・・・クレア・デーンズ登場で、正直なところホッと・・彼女は清涼剤のような感じ良さでした。★しかし、ミランダ・リチャードソン(静かな思いやり溢れるこのひとの演技が、私は最も好きでした)の役名が「バネッサ」だったため、緊張した雰囲気の中で、ガクッと一瞬コケル場面がありました、偶然だから仕方ないけど、、松浦さんは字幕作成時、笑わなかったのだろか? 劇場では???一瞬唖然となりました。 【かーすけ】さん 9点(2004-01-10 20:41:25) |