19.何かピンと来なかったなぁ。ストーリーは非常に単純な海洋冒険活劇だと思うんですけど、本作には娯楽映画の構成要素が完全に欠落しています。そのくせ、艦長の苦悩や乗組員の人物設定、いくらでも弄り様のある少年仕官の物語等について話も膨らんでいかない。全ての素材を唯ぶち込んだだけで、生煮えの状態で出された煮物の様です。もっと単純なヒーローモノでも良かったと思います。ところで、舞台設定をいつの時代にしようとも、悲惨なリアリズムが戦闘シーン演出の定番と化してしまったのが「プライベート・ライアン」のもたらした功罪ですね。という訳で、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-03-12 16:49:51) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 予告編を見て見ようと決めた作品、んーなんだか期待し過ぎたというか。最近の映画配給会社の予告編作りは上手だなぁと思わされた、まさにいいとこ取りの予告だったような気がする。決して悪い作品ではないと思うのですが、なにかいまいち感が抜けないです。戦闘シーンも苦悩する船長もなかなか見ごたえはあると思うんだけど、どれもどれも中途半端な印象が残る。子供たちを前面に打ち出した予告の割りにはそうでもないし、フランス軍とのあれだけの攻防戦をしておいて結局戦争がどうなったのか、もうちょっと改善できたところがあったのではないだろうかと思います。 【AXL侍】さん 6点(2004-03-12 01:54:41) |
17.どうも観てる最中「バウンティ/愛と反乱の航海」と比較しながら見てしまったので、物語性に欠ける感じがした。かといって戦闘シーンが盛りだくさんな訳でもないので、作品が全体的に中途半端で消化不良している。脇役陣も片腕の少年がちょっといいぐらいで、全体的に皆影が薄い。ラッセルクロウに噛み付く輩が一人や二人いてもよさそうだが、最後まで絶対権力者のままだし。映画館で見れば音響効果で船内気分が多少味わえるかな?という程度。 |
16.《ネタバレ》 う~む…。血湧き肉躍る冒険活劇として見れば及第点なんでしょうけど…。私の歳だと、自分の息子みたいな年端も行かない小さな子供や、まだひげも生えないようなほっぺの赤い男の子が次々に傷つき、死んでいく映像は痛ましくて見ていられない。別の方のレビューによると「当時は常識だった」のかもしれませんが。船の底の方でともに闘う水兵も年輩の男性から少年までの雑多な構成で、幹部候補生の少年はともかく、力仕事の水兵までも子供を入れる何か政策的必要性があるものかどうか。仮に歴史的事実なら、それほど英国の戦争は劣勢に追い込まれ、悲惨な闘いを強いられたということなんでしょう。普通の人なら感じるはずの、そうした戦争への悲しみのようなものはあまり描かれず、ひたすら「国家への忠誠」だの「熱き友情」だのの台詞ばかりでは、よくあるハリウッド製のどこそこ国万歳の「国威掲揚お馬鹿映画」のような印象を受けてしまう。ただ、そこは時代背景とか白兵戦を含む戦闘シーンの素晴らしい迫力、ラッセル・クロウの少年らを父親か兄のように見つめる優しさ、親友の船医へ見せる友情でうまくカバーして、「お馬鹿映画」の臭みをうまく消しているような気がします。でも、大人しか乗っていないように(?)見えるフランス軍と、あんな子供を闘わせ、死なせる英軍の闘いぶりに、心は多少躍らせても、どこかで痛ましさや悲しさが残る。やはり子供に人殺しをさせてはいけません。どんな時代でも、子供は遊んで、勉強するのが仕事であってほしいものです。 【しまうま】さん 6点(2004-03-07 03:47:40) |
15.《ネタバレ》 重くて暗い話がストーリー性がある、とか思われるかもしれないが、これは久々に本格的な海洋ロマンだったよ。群像劇としても一級だし、もちろん戦闘シーンも大迫力。 ガラパゴスに上陸できると思ってたら艦長の方針変更で望み断たれる医師が可笑しくも哀れ。準備万端できちんと着替えているのが哀れさを増す。そこへ片手切断された少年が差し出すコガネムシ、この暖かさ。結局ガラパゴスに上陸した後の動物達のほのぼの。こういうシーンを盛り込みながら緊張感あふれる戦闘シーン、という緩急が素晴らしい。ナポレオンだなんだといいながら敵を1隻の船に限定している事でストーリーを引き締まったものにしているのも上手い。 ラッセル・クロウも文句なしに格好いいし、指導者としての葛藤、決断がこの映画の大きなテーマとなっている。それぞれの登場人物も葛藤に悩む。こういうテーマはP・ウィアーの得意とするところ。 後は船内のきしむ音などリアルに再現した音響も素晴らしかった。傑作です。 【GO】さん 9点(2004-03-06 22:47:42) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 「約束だから、島の動物を調べさせて欲しい」という医師に対しての艦長の態度が、ちょっと腹立たしかった。全体としては、面白い話だと思う。医師役のポール・ベタニー、個人的にいい演技をしていると思った。 【若】さん 7点(2004-03-06 09:46:20) |
13.砲撃戦や嵐のシーンは大迫力で、文句なく凄いです。その他にも荒っぽいエピソード多数。いっそガラパゴス関係は削除して全編これ戦争活劇にまとめたほうがよかったのではないか。なんか無駄が多くて散漫な印象。クロウ艦長のめっぽう強い桃太郎侍ぶりにはちょっと萎えた。 【青い車】さん 7点(2004-03-05 21:06:08) |
12.あれ?ちょっとちょっと、皆さん何言ってるんですか!ただのアクション映画だとか、戦闘シーンだけとか、ドラマ性がないとか、何言ってるんですか!この映画の愛すべきキャラクター達が織りなす人間ドラマがちゃんと描かれているじゃないですか!むしろそっちが主でしょうに!プンプン。まぁいいや、人それぞれだし、、、、。やっぱりピーター・ウィアーは素晴らしいストーリーテラーですよ。頼りがいのあるジャック・オブリー船長、でも彼の心の葛藤がすごくいいよね。大嵐の中でさ、縄を切って仲間一人を見捨てちゃうとこ、すごくこうじーんとくるよね。リーダーはたいへんなのよね。それとスティーブン医師。彼もいいよね。ガラパゴス諸島で調査する姿、すごくいいよね。あの人が運悪く銃で撃たれたとき、撃った人に「おいてめぇ何やっとんじゃこりぁぁぁぁ!!」て心の中で叫んじゃったよ。そしてなんと言ってもブレイクニー君。腕切断してもあの前向きさ、そしてやさしさがさ、いいよね。このキャラにほんと親しみまで湧いてきちゃったよ。この映画、アメリカではいまいちヒットしなかったみたいだし、アカデミー賞も結局とれなかったけど、たぶん原因の一つとして見てて痛いシーンてのがあるんだよね。こういうのってアメリカのお客さん好きじゃないから。アカデミー会員も保守的だし。でも本当に忠実に描こうとしたら、こういうのはちゃんと描かないといかんのよね。だからこそピーター・ウィアーさんはそんじょそこらの並監督は違うんだよね。ほんと、いつもノミネートばっかりで終わってるけど、絶対、いつかはオスカー差し上げて下さいよ。貰うに値する人なんだから。 【あろえりーな】さん 7点(2004-03-05 20:04:05) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 少年兵ってのはお笑いで、良い家柄の子弟だけがノーブルオブリージを果たすために士官候補生として志願して参加しているのです。逆に水兵たちは徴兵(と言っても無宿人狩りみたいなもの)で集められて奴隷同様にこき使われる階級社会であることは海軍も陸軍も同じだったのです。でもロシアとかよりましなのは一応はお仕着せの衣類と食糧だけは供給されていたことで、まさにそれだからこそ反乱は滅多に起きなかったようです。まあ、軍艦では皆が一心同体の運命共同体ですから良い艦長に恵まれることが長生きの秘訣で自然に結束が生まれるのだし、経験と権威がないからと水兵になめられる士官の存在は全員の命運を左右することになるので自然淘汰を待つのでしょうね。このあたりは昔の教育制度の残酷なところで、小さいころから厳しく教育し、不適格者は落伍させ、運の悪いものは戦死することで強い精神力と強運を備えた指揮官が残れば良しとするシステムです。でも片腕を失って友のBodyBagも結べないようなのが敵艦に切り込みに行くのはいい根性です。帆船時代の軍艦は被害を受けても戦闘が終われば乗船している船大工が元通りに修復するし、弾丸は爆発しない(破裂する砲弾は自分を火災で沈める危険があるので使えなかった)ので被害は主に破損の船材での負傷だとか、いろいろルールが現代とは違っているので興味があります。 【たいほう】さん 7点(2004-03-05 16:52:48) |
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10.単純に面白いっていうのは、こういう映画だったんだということを、再確認させてもらいました。俳優の演技も出すぎることなく、こちらのイマジネーションを掻き立てられる素晴らしい演技でした。またハリウッドのような大作ではあまり感じられない、「痛覚」の表現が際立っていて、観ているこっちまで痛かった。 敵艦の乗員や内部を最後まで映さないんですが、アレは実にいい手法ですね。不気味さが一層盛り上がるし、まるでスピルバーグの「激突」、のトラック運転手を思い出しましたよ~。 ところでナポレオンがいることから、1800年代だと思われるのですが、ガラパゴスで大喜びしたり、大航海時代さながらなのは、史実通りなんでしょうか?? |
9.宣伝の少年たちは少年兵ではなく士官候補生でした。あの当時の戦闘艦には将来の艦長や提督を目指して10代前半の子供が乗り込むの常識的な話です。決して人員不足が理由ではありません。とまあ、これは配給会社の罪であり、映画には何の罪もありゃしない。というわけで、この映画、ハセガワ文庫のフォーンブロアーやボライソーシリーズのような話の展開。小説が好きな私には小説でイメージしていた映像を観れたという1点だけで嬉しいと感じます。それに、艦長がもっとも自由に行動できるフリゲート艦艦長であるところも分かってくれている!と好感触です。また、艦長のジャックが食事の際にネルソンとの思い出を語るシーンがありますが、ネルソン提督が戦死したのは1805年の10月21日。映画の時代設定が1805年ですのでネルソンの生死はかなり微妙です。もっとも死ぬ前から半ば伝説化していたネルソンですから、食事の際の世間話で出てきたとしても、納得はします。(「戦死したネルソン」との話が会話の中に無かったと仮定してですけれど)しかし!ボロボロのネルソンの戦闘伝記があるのにはかなり冷めます。(ちなみに現実には1813年に最初のネルソンの伝記が書かれています…)おまけに、エジプトでのネルソンとの思い出も、1798年のアブギール湾の海戦を指すと思われますが、15歳程度の海尉に向かい「キミと同じ年のころ…」と語るジャック艦長は20代前半!?とメチャクチャ冷めまくりました。百歩譲ってネルソンのアガメムノン艦長時代に出会ったとしても20代後半。ゆえにジャック艦長は会った事も無いネルソンに会ったと嘘をついているのだと思ったほどです。とまあ、細かいところに目が行ってしまった私でしたが、戦闘シーンなど見ごたえがありました。女性と見るという映画ではないんでしょうけどね。 【クルイベル】さん 6点(2004-03-02 13:41:57) |
8.《ネタバレ》 やられちゃいました。予告編・CMの印象が強かったため、悪い意味で期待を裏切られた。。。絵や音が迫力あるのはわかるのですが、それだけって感じがします。ラッセル・クロウが少年達に男の生き様を教え、最後には少年をかばい壮絶な死・・と妄想していたためか(笑)ストーリーがちぐはくなのが、印象的でした。 【luminox】さん 5点(2004-03-01 23:34:09) |
7.まず言いたいのは、決しておもしろく無いことはない…(>_<)//むしろ砲撃シーンや嵐のシーンは迫力満点で、Wow!!っていう感じになった;…だがだが、何もうったえるものを感じなかった…というよりそんなことに触れてもいない(T^T)..つまり、ただドンパチOnlyの映画(ーー;)=まじめな歴史もので、そんなのは僕は見たくないです!!…しかしアクションに救われた映画ということで、5点を献上しますm(__)m@@一言、、残念…。 【ジャンキー】さん 5点(2004-03-01 22:04:09) |
【たま】さん 6点(2004-03-01 18:45:22) |
5.私は予告で泣いてしまうことがある。これも予告で泣いてしまった・・・。だってさーあんな純の語りみたいなナレーション卑怯!しかし、本編では泣けませんでした。感動作じゃないじゃん。ユウヒさんも言ってますが、配給会社は詐欺ですね。でも、映画としては楽しめました。とにかく映像が凄い。ラッセル・クロウ三昧ですが、かっこよかったです。あと、LOTRのピピン役の人を見るたびピピン、ピピンと思ってしまった。 【ぼんてん】さん 8点(2004-02-28 20:23:25) |
4.《ネタバレ》 すみません、自分はこの映画の鑑賞法、完全に間違えてました。「うおぉぉー!!すっげー大海原!そうだよな、やっぱ海は男のロマンだよなっ。何い?フランス軍がこの船の居場所を察知して攻撃しに来る?そっか、この船の中にフランスのスパイがいるんだな?出て来い!そんな奴はラッセル様が退治してくれよう!へえ~、ガラパコス諸島にゃいろんな珍しい動物がいるんだ、こりゃ船医さんもしばらく滞在したくなるのも無理ないよ・・・ってところでスパイ退治は・・・?えっ?えー!?これでおしまい?」・・・よーく考えたら、無線も何もないこんな昔にスパイ行為なんて出来る訳ないんだった。 |
3.この監督らしからぬ娯楽劇でビックリ!ラッセル・クロウが「俺です」「ラッセル様です」とばかりクドイぐらいに画面を牛耳って、大画面で見る彼の顔はいっそうふてぶてしくデカいっす。 【mimi】さん 7点(2004-02-21 15:29:00) (笑:2票) |
2.ラッセル節炸裂!な映画。砲撃シーンはド迫力で必見です。しかし、この映画の特徴の一つである少年兵たちの存在がイマイチ。別にこのストーリーでは少年兵が出てくる意味は大して無かった・・・。 【ゆうろう】さん 7点(2004-02-18 22:11:14) |
1.予告で見た「フランスとの戦いで、兵力不足のイギリスは幼い少年達を船に送り込んだ」という印象から、人間ドラマを想像していたのですが...。子供たちは既に乗船していて、乗船までのドラマは皆無。あとは強いラッセルクロウに従っていくだけ。ラッセルクロウの漢っぷりだけでしたね。 個人的余談ですがアカデミーにノミネートって騒ぐ映画ほど見たときの落胆が大きいと感じる今日この頃です。 【tantan】さん 6点(2004-02-17 21:27:12) |