1.《ネタバレ》 宇宙船での移動や遺跡内調査の『起承』部分は1や2を彷彿させるが、シーンの1つ1つが長くダレる上、『砂嵐に巻き込まれピンチになるが何とか助かる』等それにより人物同士の関係や心境が変化する事も無く、本当に何のために入れているのかわからないものも多い。
終盤ようやく事件(転)が起こるが、『変な薬飲んで変死』『変死した男と交わった女性が何故かエイリアン身ごもるが切開で助かりエイリアンも閉じ込められる』『フェイスハガーっぽい奴に襲われた男が何故か蘇生凶暴化するがすぐに焼却処分』『友好的と信じていた宇宙人(創造主)も変に暴れてヒロイン追いかけて上述したエイリアンに寄生され死亡』等どれもパッとしない上整合性も無く、起こると同時に解決してしまうので旧作にあった様ないつどこから襲われるかわからない恐怖が無い。たぶん『スフィア』みたく恐怖が押し寄せてくる的演出だと思うのだがとにかくショボくて印象も弱い。
オチ(結)に至っては脇キャラに『地球のために死んで』と言っておきながら自分はちゃっかり生き残り旅を続けるヒロインと後味最悪。
パクってはいないだろうが、宇宙人の設定もまんま『ガイバーの降臨者』だったのでインパクトゼロ。
登場人物にも悪人がおらず、エイリアンVS主人公VSお持ち帰り希望組と言う『お約束の三竦み』が無く、目的もエラく庶民的(軍事利用や儲け話ではなくただ単に永遠の命が欲しい)で全員『薄い』。
多分本作で一番描写が細かいアンドロイドも、その描写を活かす(自制心が目覚めたり、命令より良心を優先する)事無く普通に主に従い殺され『2』の状態になり終了。
デザインは基本微妙で、良いと思ったモノに関しても『どっかで見たことある』感が強い。
総評
相変わらず撮り方は上手く映像も綺麗なので見てる最中は退屈しないが、視聴後集中して見れた割に思い出すと全然面白くなかった事に驚く。
『VSプレデター』を含めたエイリアンシリーズの中でも1番詰らないし、独立したSF映画として見ても全く独創性が無く、なにより中途半端にエイリアンっぽくしているのも駄目。
余談
女雇主の宇宙服姿がどう見ても『結び目が少し下になっているゼロスーツ着たサムス・アラン』だったので是非次回は彼女を主役にした『メトロイド』を作ってほしい。