83.後で知りましたが、この二人本当はかなりの悪人だったそうですね。作品では同情を得るように描かれているので少し冷めました。ラストシーンは今の映画ならいくらでもありそうな感じがするが、何か違う。やはり本作は映画史を語る上で必要不可欠な作品でしょう。 【hrkzhr】さん 9点(2004-01-13 23:10:05) |
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81.見る前はこの邦題から感じることは、どれもマイナスな事ばかりだったんですが、見終わった後に再び考えてみると、これほどまでに深い題名というのもそうそう無いものだと思いました。折しも時期は世界恐慌真っ只中。堅気の仕事をするより自由な生き方を選ぶクライド、この退屈な生活からいつか抜け出す事を夢見るボニー、そして、彼らの考えに同調して集う仲間たち。彼らには明日はない。今日を生きることだけに必死になっているのだから。明日の事は明日考えれば良い。そして、そんな生き方をする彼らをあるものは無法者として扱い、またあるものは英雄のように歓迎する…。そのあまりにアウトローな生き方をする彼らですが、それは恐慌という時代背景が手伝っての事。彼らが“生きる”ために導き出した一つの答えのような気がします。結果、2人は87発の銃弾を受けての壮絶な最期を迎えますが、それでも尚自分の行き方に正直だった彼らには、ある種の共感が持てました。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-01-05 01:42:03) |
《改行表示》80.初見は中学の頃かな。どんどん追い込まれ・傷ついていく彼らを見ていると、暗い気分になってくる。「いったいどうなっちゃうんだろう?」と心配が続き、最終的には裏切りともいえる理由で殺されるので本当にツライ。実話なので仕方ないが。2人は別にカッコよくもなく、ロマンもないのだが、「昔こういう人達がいたんだなあ」と、とても印象に残る映画。 <追記>18年ぶりに再見。こういう若者の反体制&滅び(の美学?)に共感するには少々年をとってしまったが、かといって体制に素直に順応できたわけもなく、でもどうにか生きてこれた自分の人生は彼らとは何が違っていたのだろうと考えてしまう。人生の途中で道を誤って犯罪に手を染めてしまう人間は数多いるが、何がそれを分けるのだろうかと。環境か?教育か?性格か?その他か?彼らの場合は「明日はない」との覚悟で突っ走ったのだろうが、殆どの人間にはそんな覚悟はないからね。 |
79.実在のギャングを、まるで民話のように、哀惜さえ込めて描いているところにアメリカという国の不思議さ、不可解さを感じる。ラストの壮絶さは言うまでもないが、その直前ボニーが車の中でリンゴを齧る場面で、ああ聖書だな、アダムとイブを下敷きにしてるんだなとわかった。禁断の木の実を齧ったために楽園を追われた男女にダブらせてるところに、やはりキリスト教の匂いがある。青春映画として秀逸。ラストの銃弾の雨は、好き勝手にマシンガンをオモチャ代わりに、「自由」に生きてきた2人への教会の祝福の鐘の音だという、どなたかの指摘は鋭い!考えても見なかったよ。あの凄まじいラストで2人は真に結ばれたということなんだな。そんな2人への祝福であり、同時に罰でもある。「おめでとう!」と笑いながら「でもやったことは、やったことだ」という刑の宣告でもある。日本の御伽噺にも残酷な話が多いけど、それと共通する質感があるなと思った。優しく諭すように語りながら、その奥に怖く厳しい戒めを含んでいる。本当の自由なんてものがあるとしたら、それはこういう最後と引き換えにするべきものなんだという厳しくニヒルな教訓だ。 【ひろみつ】さん 8点(2004-01-02 23:54:08) (良:1票) |
78.ラストシーンだけ印象に残りました。あとはハックマンぐらいかなぁ。 【ゆきいち】さん 6点(2003-12-21 18:32:05) |
77.《ネタバレ》 ただただ雰囲気を味わって終わり。ストーリーはだらだらしている。見所はラストだけ。ただ本当に素晴らしく印象に残るラストだ。当時の若者がデートで見るようなファッション的価値のあった作品かもしれない。フェイダナウェイを見た後じゃ、自分の彼女がブサイクだったことだろう。 【ぷりんぐるしゅ】さん 5点(2003-12-18 07:47:10) |
《改行表示》76.月並みですが、ラストのガガガガシーンの印象がすべてです。 あれ、撃たれる前に一瞬二人が眼と眼で通じ合うーかすかにUm-色っぽい、芝居をしますが、あの一瞬の静とそのあとの豪快なシーンとの対比がね。でも「明日に向かって撃て」などと同様、こういう無軌道な小悪党主人公物映画は、好きな映画じゃない。 【あばれて万歳】さん 5点(2003-12-12 14:59:57) |
【笹】さん 7点(2003-12-11 06:20:39) |
74.名作と言われているものの良さを分からなかったとき、とてもレヴューし辛いです(笑)。個人的に好きな話しではないので、あんまりコメントしたくないのが事実。タイトルは斬新でインパクトがあると思う。若いということの苦さ(?)も伝わってきました。でも……暗い。 【もちもちば】さん 5点(2003-12-10 03:05:59) |
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73.ウォーレン・ビーティーとフェイ・ダナウェイはともかく、脇を固める役者が良かったと思う。で、全員ルーザー(負け犬)なのよね。とりえもなければ、才能もない、性的不能な若者が強盗になることでアイデンティティみたいなものを獲得するわけです。ボニーとの出会いがなかったら獲得できなかったことなのかも。ちなみにボニーの衣装はかっこいい。フェイ・ダナウェイのシャープな美しさに似合ってる。ボブにしたヘアー、ベレー帽、ウェストをベルトするジャケット、ボックスプリーツのスカート、スカーフ。そして葉巻とマシンガン。かっこいい。 【yukaori】さん 9点(2003-12-08 05:07:26) |
72.実際の射殺シーンをテレビで見ましたが、映画も全く同じように撃たれていてまた衝撃でした。そんなに撃たなくてもいいだろうよー。半分は見せしめだったのかな? 【あずき】さん 6点(2003-12-07 14:23:06) |
71.世に「アメリカン・ニューシネマ」という言葉を登場させたという意味では文字通り歴史に残る作品。ケチな小悪党のクライドに飛び着いて行かざるを得ないほど、退屈し切ったボニーのけだるい眼差しが良い。独立小資本による低予算、スター不在、アンチ・ハッピーエンドの作品がハリウッドの大作志向に一石を投じたという点は評価できるが、残念ながらこの映画により突破口を開かれたニューシネマの後続作品からこれを上回る傑作が続出したために作品そのものの価値は埋もれてしまった。この作品がアメリカン・ニューシネマという一つのムーヴメントに果たした役割はあまりにも大きいが、アンチ・ハッピーエンドがそれほど衝撃的な珍しさを誇らなくなった現代においては、いささかストーリーの陳腐さは否定できない。実際には大女優シャーリー・マクレーンを姉に持つウォーレン・ビーティが道楽で撮ったままアメリカ国内ではほとんど葬り去られようとしていたところが、ヌーベル・バーグの下地を持つヨーロッパの観客の目にたまたま止まったにすぎないのがこの作品。初めの一歩、という意味では確かにエライが、実は不運にも埋もれてしまっただけでこの作品の代わりになる物はいくらでもあったんじゃないだろうか、と思う時がよくある。たとえばロジャー・コーマン&フレンズの当時の作品など。そうやって考えると、「普通に面白い」という以上の価値をこの作品に見出すことは案外難しく思えて来たりする。かの有名な「死のダンス」は、女優フェイ・ダナウェイの底力を見せつけられるという意味で一見の価値があるとは言えるのだが。 【anemone】さん 7点(2003-12-05 01:50:03) (良:1票) |
70.歴史的にも大変意味ある映画ですがそれを抜きにしてもこの映画の価値は高い 破滅に向かって走る姿が悲しすぎますね。 【たましろ】さん 8点(2003-11-27 22:44:51) |
69.あの衝撃のラストは映画史に残る名シーンであることは間違いない。でもこの映画、何度見てもラストシーンしか印象に残らない。州内でしか動けない警察に変わり登場したFBIの存在が描かれてはおらず、追っ手の描写があれば変わっていたかもとも思う。 【R&A】さん 6点(2003-11-27 11:58:40) |
68.やっぱりラストの銃撃シーンだよね。かなりショッキングだった。ウォーレン・ビーティーは、ちょっと好みの顔じゃないけど、フェイ・ダナウェイはオシャレだなあー。きれいだし。でもあんなに撃つこたぁないだろって思った。 【fujico】さん 7点(2003-11-25 21:51:34) |
67.ウォーレンビューティとフェイダナウエイが素晴らしいです。ただその一言です。映画って本当に素晴らしいです。あの密告した、仲間のちんぴらの親父が許せないです。トホホ。 【yasuto】さん 10点(2003-11-19 23:45:05) |
66.フェイ・ダナウェイがまだ若いねえ。反社会的な行為をしている人間がヒーローになるというストーリーはよくあるものですし、パトカーを引き連れてのロードムービーというのもありがちですが、この映画の場合、あまりにも有名なそのラストシーンが衝撃的ですね。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-19 22:05:12) |
【kazusun】さん 6点(2003-11-19 11:21:02) |
64.予備知識なしでみたのですが、最初っから破滅にむかってるのが醸し出されててわかったので「やめてー!」とつらかったです。フェイダナウェイのファッションがとてもスマートで素敵でした。お兄さんの嫁のきんきん声にはうんざりで、あの女優さんはわざと人の神経を逆撫でするキャラを演じているにしろうますぎです。ラストのシーンはある意味美しかったです。実話なんですね、これ。実話映画にはない面白さでした。ボニーとクライドの本物の最後の写真を見たけど、まるっきり一緒でした。最初から最後まで映画的な逃走劇だったんですね。 |