《改行表示》60.あの「ダークナイト」の「クリスチャン・ベール」がジョン・コナーに扮するということでワクワクしながら劇場に足を運んだレビュワーの方も多いことでしょう。ところが幸か不幸か私「バットマンシリーズ」は全く観たことがなくて、彼の主演映画で唯一観たのが「マシニスト」だけ。「スカイネットが支配してる世界じゃそりゃ食料不足にもなってガリガリに痩せるわなあ。」と、てっきり骨と皮だけのヒョロヒョロのジョン・コナーが出てくるもんだとばっかり思ってました。 そんなわけで機械が支配する世界の方が若干栄養状態がいいことに多少抵抗があったもののまあ楽しく見させていただきました。 このエンディングは「スターウォーズ」のエピソード4とよく似ていますね。「デススターをやっつけたんだからこれで反乱軍の大勝利。めでたしめでたし」と思っていたら実は「帝国軍の一部分をやっつけただけだった」っていうあたり、続編作りの王道と申しますかそんな感じで「次も見ようかな」って思っちゃいますね。 |
59.3までは「ターミネーター」だったけど、これは別物だな。 □ □ ジョン・コナーは絶望に沈む人類を導いた。。ということになっていたはずだけど、本作では一部隊長。ちょっとイメージが違いすぎる。 本作の主人公と言ってもよいマーカス・ライトは、投げかけるテーマが重すぎて、ほとんど料理できていない感じ。私は消化不良を起こして、なんとなく不快感だけが残りました。 シリーズ4作中、最低かな。 【駆けてゆく雲】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-06-21 21:15:46) (良:2票) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 新シリーズの序章としてはよかったと思います。ただ、ちょっと2時間にしては詰め込みすぎな感じもします、まだ抵抗軍の「リーダー」ではないジョン・コナー、過去で処刑された人間と機械のハイブリッドであるマーカス・ライト、そして少年カイル・リース。ばらばらだった3人が少しずつ絡み合っていくストーリーは悪くはないですが、その分一人一人の内容が薄い気もします。とにかく続編に期待します。 あと、ファンとしてT3の続編なのか、SCCの続編、なのかはっきりしてほしい。 【kuus32】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-21 20:21:58) |
57.《ネタバレ》 これは酷い。マイケル・ベイの映画かと思った。派手なCGアクションと陳腐なストーリー。確かにこれでもかというくらいの怒涛のアクションはそれだけで十分見もので料金分は楽しませてくれるが、ストーリーはありえないくらい酷い。語るものが何も無い。評判の悪い”3”だって目標を失ったジョン・コナーがダメ人間になっているって設定が印象的で、人類への批判的メッセージが見え隠れしていたのに。大体スカイネットってなんでこんなまどろっこしいことしてんだか。コンピュータって頭悪いな。いや、人間とただ戦争ごっこしたいだけなんじゃないか、とも思う。進化して”戦争する楽しみ”まで覚えてしまったスカイネットが人間をいい遊び相手と認識した、とかそういう話にすればよかったのに。この映画は設定とロボットで遊んでるだけのバカ映画ですよ。 【GO】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-06-21 07:26:04) (良:2票) |
56.《ネタバレ》 マーカス・ライトという存在がどうしても受け入れられなかった。これまでは人類vs機械という構図がはっきりしていたが、このマーカスの人間の心を持った機械って何なの!ターミネーターシリーズはもっとシンプルに楽しませてくれればそれでいいのに。 【黒めがね】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-21 02:24:22) |
55.ラズベリー確定、収益は3以下、続編危ぶまれると悪評が絶えなかったので心配してはいましたが予想以上に面白かったです!編集のせいか朝と夜がころころ変わったり変なカットがあったりしたのは若干気にはなりましたが、世界の終末感や無慈悲な機械と人類の死闘は大迫力でリアルに描かれていると思います。エンターテイメントに細かい突っ込みを入れるのは野暮ってもんです。人間と機械の間で葛藤するマーカスもとてもかっこよかった(彼は今後仕事が増えそうですね)。新3部作の第1弾と聞きました。続編も見に行きます。ただケイトが設定も役者も中途半端・・・もう少し白黒ハッキリした人にやって欲しかったですね。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-20 19:30:31) |
54.ターミネーターは思い出の深い作品で、続編なんてありえんだろうって思ってた(3は未見)が、この作品を観ると、意外とアリだなと思った。シュワちゃんT-800が出て来た時は、心の中でおーっと叫んでしまいましたよ。次回は、T-1000あたりが出て来るんでしょうか。もう再会できまいと思ってた人に、再会した気分にさせてくれるこのターミネーターの新作は1ファンとして嬉しく感じます。 【Yoshi】さん [映画館(吹替)] 6点(2009-06-20 01:25:12) |
《改行表示》53.もはや別モノですが特にこのシリーズのファンだったわけでもないので面白ければそれはそれでOKだと思います。3よりかはマシと聞いて安心して観に行ったのですが十分満足のいける出来でした。 これトランスフォーマーじゃね?とかそういう余計な突っ込みは入れないで観てれば、すんなり楽しめます。 【ケ66軍曹】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 00:59:26) |
52.もっと絶望的な戦いをしているのかと思えば、マシーンの基地に攻撃をかけるシーンから始まってびっくり。 【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-19 00:27:47) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 期待しすぎていた分、満足度は高くなかったけど次第点。シリーズ通してみた物語の矛盾やジョン・コナーの人物像、マーカスという新しい登場人物についてなど既に他のレビュアーの方々が挙げているので控えます。 ただ、パート1、2を鑑賞した時に想像した未来戦争の画とさほどかけ離れておらずその世界観は見事だったと思う。ザラついた質感の画は荒廃した未来世界を表現するにいい技術だと思ったし雰囲気がよくでていた。モトミネーターやターミネーターのプロトタイプがでてきたりと機械好きには堪らない。 &シュワが登場した瞬間は鳥肌もん。マッチョな若い肉体での登場と拳で殴られた時のあの画はたまりませんでしたね 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-18 11:23:27) (良:1票) |
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50.《ネタバレ》 不完全燃焼。もともと主演がクリスチャン・ベールというのは、いかにも「バットマン」を思い出してしまうかと思ったが、そこは心配したほどではなかった。【ややネタバレ】それより気になったのは、妻役のブライス・ダラス・ハワードだ。ああ、今、妊娠中でさらに子供が生まれる設定なんだな、と思っていたら、全然そんな場面がなかった。ってことは、太ってただけなのか?(スパイダーマンのときはいい感じだったのに) 夫婦愛もほとんど描かれることがなかった。【超ネタバレ注意】マシン側は、カイルを暗殺リストのトップに置いているなら“認識ばかりしてないで、とっとと殺しておけ”という場面が多い。そもそも、(“鑑賞している我々”は誰もが知っていることだけれど)カイルが重要人物であることを、なぜ“マシン”側が知っているのか。カイルの過去での存在は、マシンが登場するはるか前の一時のものであり、その存在(の重要性)は、サラ・コナーからジョン・コナーに秘密裡に受け継がれているはずだ。せっかく捉えていたのに重要性に気付かず取り逃がした、という方がよかったのではないか。さらに言えば(細かいことは忘れてしまったが)カイルが通路で見つけた武器代わりの鉄棒(?)など、伏線につながりそうなものが、あまり活かされないままだった。スターの“活躍”も、背景の描写がないので、ただ偶然うまくいっただけに見えてしまう。コナーがマーカスを見て「自分を信じ切っている目をしている」といっても、それは機械の眼じゃないか。吐く息まで人間臭いはずの“マシン”に騙されないのがジョンじゃなかったのか。皆を従わせる“感動的な演説”も、その背景が描かれていないので陳腐に感じてしまう。あと、あのエンディングはまずい。マーカスは問題なく“生きて”いるのだから、すんなり“取り替える”とは思わなかった。映像は、お金をかけただけのことはあるけれど、登場人物に感情移入できない点では凡作。T3がそこそこいいと思っていただけに残念。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-18 02:28:39) (良:1票) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 あんなに巨大なターミネーターとか、バイク型とかでちゃうとトランスフォーマーと差別化できなくなってしまうんじゃ・・・とか気にしなければ、造型自体は好み。しかし、ちょっと爆発につぐ爆発の豪快なアクションが多すぎで内容が薄すぎる。世界がほとんど滅びてんのに兵器だけは、ものごっついのがイッパイあるんだな・・・。 世界観や雰囲気はまるで別物ですが、3なんかと較べるとターミネーター愛は格段に感じるんだが、なんか浅い。物語やキャラクターが浅い。マーカス君もただのイイヤツだし。 T2ファンとしては、ジョンがT2でのT-800との友情を思い出し、マーカスを認めていくみたいなくだりがあれば、グっときたんだけどな。せっかくシュワちゃん無理矢理出してんだから、会ったとき一瞬でもいいから何かしらリアクションしてあげてもいいんじゃないか?(よくよく考えると、本作でのジョンは、T2のジョンが大きくなったってことではなく、むしろ、T2より前のジョンであって、T2の世界の未来ではスカイネットはぶっこわれてるから、T2の未来ではみんな平和に暮らしているというパラレルワールドが発生している可能性があるわけなんですよね。要するに本作は、T2より時間的には未来の話ではあるが、T1、T2より順番的には前の話ってわけであるという解釈で落ち着けばよいのだろうか。しかし、そうなるとサラ・コナーのメッセージに説明がつかなくなってくるわけで・・・以下ループ) ともかく、ジョンに全面的に魅力がないのが痛い。 期待を裏切るようなものではなかったですが、心に残る一本にはなりえなかったです。 続編というよりは外伝っぽいので、原題であえて外している数字を入れて「ターミネーター4」とした邦題には不満。ドラゴンボールでいうところのトランクスの未来編っぽいし。 出来の良い娯楽作ですが、続編はもういいかな。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-17 12:14:40) |
《改行表示》48.《ネタバレ》 この映画は、「ターミネーター」という映画シリーズのSF性をどういう風に捉えているかによって、その是非は大いに変わってくるのだと思う。 まず理解しなくてはならないことは、この映画シリーズの各作品は必ずしも一連の時間軸上で連なってはいないということだ。 今作はそうしたシリーズのSF性を、根底に据えた上で、過去の名作に依存しないオリジナリティーをもって描き出されていると思う。 コンピューターに「自我」が芽生えたことに端を発した終末戦争のおいて、人類としての「自我」を忘れまいと戦いに臨むジョン・コナーの姿は、過去の作品において「未来からの情報」として語られつつも、決して描かれることのなかった抵抗軍指導者の圧倒的なカリスマ性を見事に表現し切っている。 そして、過去と未来、更に未来と過去を繋ぐためのキャラクターとして登場するマーカス・ライトの存在性は、まさにキーパーソン。その役割は本作のみにおけるものだけでなく、シリーズ全体をある意味において繋ぎ止める重要なキャラクター性を秘めている。 そして、崩壊し乾き切った空気の中で繰り広げられる圧倒的にメカニカルな迫力性は、明らかに独自の世界観を構築している。 シリーズの各作品それぞれで描かれる「未来を変えるための戦い」とその顛末は、結果的に幾つもの”パラレルワールド”を生じさせたのだと思う。 第一作目の「ターミネーター」で、ボディビルダー上がりのアクション俳優が、文字通りの「殺人マシーン」として過去に送られた時点で、未来のパターンは無数に枝分かれした。 美少年のエドワード・ファーロングがジョン・コナーである「T2」も、醜男のニック・スタールがジョン・コナーである「T3」も、それぞれが枝分かれした時間軸での“別世界”だと考えれば、途端に納得しやすくなる。 今作の最大の価値は、そういった一連の時間軸上に存在する様に見えて、実はバラバラの世界観を描いていた映画シリーズを、更に全く違う時間軸と、世界観を描き出した上で、繋ぎ止めてみせたことに他ならない。 密かに期待していたT-800(=?)の絶妙な登場シーンも含め、色々な意味で楽しみがいのある秀逸なエンターテイメントだ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-17 01:15:15) (良:2票) |
47.《ネタバレ》 もう別物といった感じですね・・・戦闘シーンは迫力有りますがストーリーは内容が殆ど無かった。マーカスの心臓を、うなずいて当たり前のようにもらってしまうジョン・コナーも主人公として「なんだかな~」と思いました。 【より】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-06-16 19:23:53) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 アクション、CGの出来が素晴らしい。飽きさせない演出、新しいターミネーターたち、ファンの事を考えて作られているなと感じた。私としてはシュワちゃん登場には笑ってしまったが…。しかし、内容がない。登場人物たちの感情が伝わってこない。ただ、忙しい映画という印象です。 【雪駄】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-06-16 19:05:24) (良:1票) |
《改行表示》45.過去の作品と比較してどうのこうの言ってる輩がいますが、わかって無いなと思う。そもそも舞台設定が完璧にちがう。あくまで個人的な戦いだった1~3と違い、これからは未来が舞台のマシーン軍団対人間の大戦争映画なのです。今までのターミネーターと比較するのはお門違いです。 今回の4は1の続編ってイメージなので僕的にはとても納得出来る映画でした。だからネットでさわがれている「矛盾」などはぜんぜん感じませんでした。1→4として観ると実にしっくりときます。 個人的には思い切ってマーカスを主人公にしてもよかったのでは、と思います。結局ジョン・コナーとマーカスがほぼ同等に描かれているのが評価を分けている要因だと思います。マーカスを今後の3部作の主人公にしちゃえばうよかったのに。、良いキャラだと思うのですが。 個人的には凄く良い映画だと思いました。充分面白い。しかしそれはあくまでSFマニアが観ればという意味で。一般客にはシュワのようなヒーローが登場しないとだめなんだろうと思います。 【shun-pop】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-16 14:14:19) |
44.《ネタバレ》 飛行機型、バイク型、ヘビ型、めっちゃデカイ型、シュワ型(ど~やって撮ったんだろう)と色んなターミネーターが見れて面白かった。映像も迫力があり、特にバイク型に追跡されるシーンは、疾走感が出ており、かなり臨場感のあるシーンだった。ただ気になったのはストーリー。今までの前3作品にあまりストーリーに関与していない感じがして、ただの通過点の作品という印象をうけた。前3作品のあのシーン、言葉はこういうことだったんだ!!という関心させる展開がほしかった。また終盤は急な展開になり、かなり突然エンドするので、尻すぼみ感が・・・。せめてマーカスが最後、相打ちで瀕死の重傷になって、ジョンにドナー提供にすればもっと感動したかな~。悪いことばっか書いてますが、DVDになってもまた見たい作品です。 【とむ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-16 01:05:30) (良:1票) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 タイムパラドックスも、細かい疑問も抜きにして面白かった。というか、観た後、いろいろ考えて疑問が出てくるぐらいでアクション映画はいいかと思う。 もはやジョンとカイルが生き残ることが物語りの芯であることが分かっているので、あとは考えないようにというか、考えるヒマもないほど盛りだくさんなアクション満載でした。 「ターミネーター」とはいいながら、この作品から別のジャンルの映画になってしまったという感じはあります。 今までの作品の核は、「ある日、殺人機械が追いかけてきて、他の誰にも理解されない恐怖」というコンセプトがはっきりあって、「ターミネーター」シリーズは実はアクションというより、日常に潜むサスペンスとホラーの要素が強かったと思います。今作からは、ついに堂々たる戦争映画になってしまいました。 とはいえ、戦争映画的な迫力は満載で、冒頭のヘリが浮上して撃墜されるまでの1カット長まわしの、特撮じゃなかったらカメラマン死んでるだろうという、カメラワークはびっくりでした。 次から次へと出てくるターミネーターのオンパレードはすごいです。 あのトランスフォーマーみたいな奴まで出てくると、T-800を作る必然性や、機械軍の兵器は何故、装甲が弱そうなフレームむき出しのロボットが多いのか疑問が出てきますが、第一作のシュワルツネッガーの外皮からロボットが出てくる意外性ゆえの産物を踏襲せざるを得ない苦しさは感じます。 後に作られるであろう、T-1000や女性型T-Xや、今回の人間機械半々のアンドロイドのどれが優秀で先に作られているのか、わからなくなってきてますが、次なるターミネーターのアイデアが楽しみではあります。 今思えば、T-1000は最強過ぎて、どんな新兵器もかなわないと思うので、製作者はそれこそ歴史を変えたいかも知れませんね。 「3」があったゆえの「4」ですが。強引にしても「3」のようなバッドエンドではなくてよかったと思います。 後々考えると、「3」で出会ったジョンの彼女が、妻になってたということにやっと気がつきました。(「3」についての会話がなかったからでしょう) 今回で、「ターミネーター」シリーズは容易に続編を作り続けられる世界と設定を得てしまいました。 マンネリでもよし!「007」のように「TERMINATER WILL RETERN」とエンドロールについてもいいかと思います。 【どっぐす】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-16 00:51:18) (良:2票) |
《改行表示》42.《ネタバレ》 やたらマーカス・ライトの心臓であーだこーだやるなと思っていた。川辺では鼓動も聞いた。半分マシーン半分人間ということの強調かと思った。ところがジョン・コナーの胸部にT-800が金属片を突き立てた瞬間に移植という展開が一気に露呈した。 そして終盤、スクリーンに映し出されるすべてを疑った。この戦争の指導者は死ぬわけにはいかないから心臓を移植しましたでは、マシーンと人間との差異を描いてきたこのシリーズの根底を覆すことになるだろ。マシーンのパーツ交換じゃねーんだよ。「2」では修理すれば生きれたシュワちゃんだって自ら死を選んでんだぞ。シリーズを通しての物語の整合性など興味はないが、本質的に何を描くのかを見失っているのではないか。 そして「1」「2」の不安感は一体どこへ行ったのか。「1」「2」には、日常世界に見た目は人間だが中身がマシーンの殺戮兵器が未来から来て、反撃しようともくたばらず、執拗なまでに寡黙に追い掛けてくるという、底知れぬ恐怖とサスペンスが滲み出ていた。審判の日を経たため日常世界は消滅したのだから、同じことを求めるのは阿呆な話だが、あまりにも無意味で能天気なアクションシーンに緊迫感や不安感はなく、何よりもターミネーターに対する恐怖感が皆無だ。サラ・コナーが半狂乱になってまで恐れた終末世界ってこんなもんなのか。 これは戦争映画だ。それは正しい。マシーンは離脱や融合を繰り返し人々を襲う。これも正しい。しかし恐怖はない。ただの迫力のあるシーンだ。でかいマシーンはスピルバーグの「宇宙戦争」のトライポッドと同じ音を発し、これもまたトライポッドと同じ行動だが、人々を掴み籠へと入れるが、「宇宙戦争」にはあった不安感がここにはない。ジョンがカイルを救出するために端末をいじりながら侵入するが「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントかと思う。モトターミネーターの目を使うところなどは「マイノリティ・リポート」じゃん。ジョンをトム・クルーズがやったらとんでもなかったろうに。 T-800とのバトルで、高低差のある工場内のような場所をわざわざ選んだのは「2」のバトルシーンへのオマージュだが、ここでの緊迫感はジェームズ・キャメロンのあのシーンには到底及んでいない。 悪いところばかりではないが、「ターミネーター」はシュワちゃんと、だっだっ、だっ、だだん!があればいいわけではない。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-06-15 23:58:11) (良:4票)(笑:1票) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 何だこれ?ターミネーターも結局こういう映画になってしまうのか。 話が進むにつれ、だんだんジョン(=アメリカ)の論理が腹立たしくなってくる。 T2が映画史上の傑作であることは否定しようもないが、そもそもあの続編からしてストーリーがおかしな方向に行ってしまっていたことが今になって分かった。 なんだよ結局人間て奴は、機械さえ利用して、あのボタンも押しちゃって、最大の被害者ともいえる奴の命まで頂いてでも、生き延びて行くのかい。 どこまで自分らが可愛いのよ?正しいのよ? 1作目の心振るわせるサスペンスやロマンスはどこ行った? 確かに、ちゃんと見せるとこは見せてるし、アクションは見易さを心掛けてるし、お約束はあるしで水準の出来ではあるけれど、それ以上の何かがあるわけでもない。 おまけに色んな映画のシーンがチラつきまくりのてんこ盛りだ。 もうこれターミネーターでなくってもいいですよ。 3の続きから(反逆軍が出来上がっていくドラマとジョンのカリスマ性)が観たかったんだけど、ジョンは性格変わっちゃってるし(というか元に戻ったのか)、肝心の演説も何でみんながあれに従うのか分からんってくらい惹き付けるものを感じなかったし、あのボタンは押しちゃうしで、個人的には3以下の(というか3のラストには足元にも及ばない)作品だった。 しかしあれ、やっぱ押すんですね。 映画だから仕方ないのかもしれないけど、あの瞬間悲しくなったのが私一人だけではなかったことを、切に願います。 Viva!America. 【xxx】さん [映画館(字幕)] 3点(2009-06-15 22:42:23) (良:3票) |