92.《ネタバレ》 ○予想に反してコメディ要素の多い映画であった。ただ、コメディ要素は本筋とは少し逸れたところにあった。○本筋はご都合主義が多く、説明不足が目立った。妻が主人公の仕事に理解を示すシーンは、銭湯のおばさんが亡くなったから成立したのである。そのために登場人物が一人死ぬというのはさすがにいただけない。また、その後主人公の父親も亡くなる。親子を引き合わせるのが死ぬ時というのは監督の意図した皮肉と言うより、ご都合主義と取れる。○キャストに関して、山崎努は素晴らしかった。本木雅弘は無難。広末は適役でないと感じた。○久石譲の音楽がしつこかった。主人公がチェロ奏者と言うのが彼の音楽を引き立たせるためとも思えた。○アカデミー賞を取ったのも日本の文化が外国人を惹きつけただけとしか思えない。詰まらなくはないが、アカデミー賞とは程遠いように感じた。 【TOSHI】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-05-10 21:31:26) |
《改行表示》91.《ネタバレ》 アカデミー賞を取らなかったほうが幸せだったかもしれない作品。取らなければ、それほど話題にもならなかったかもしれませんが、一方で風呂屋のおばちゃんや父親の死ぬタイミングがご都合主義過ぎる、特に風呂屋の場合は1日でも前か後ろにずれていたら夫婦再開も虚しく離別していたでしょうし、それにさらに父親の時と偶然が2回は都合よすぎだよね、という程度で許してもらえて、結構泣けるそれなりの映画だよって言われ続けて地味ながらも一定の評価が残ったかも。しかし、天下のアカデミー賞となると、外人には日本の儀式が珍しかっただけなんだろうね、この程度の話は昔の邦画にはいっぱいあるよってな感じのほか、妻の突然の「ケガワラシイ」発言はそれまでの妻の性格描写からするとボティスナッチャーにのっとられたのかというような性格変化でないと違和感ありとか、いきなり火葬場のおっちゃんかよという細かいところも許してもらえなくなり、お涙頂戴のための無理やりな設定と厳しくつっこまれてしまい、かえって一段低い評価となりそうです。 妊娠して帰ってきた広末の腹の出方は、数ヶ月前に家を出て行く前に受精したとするには目だたなすぎで、子供は別の男あるいは宇宙人のものかもしれないぞ、だまされるなよと本木くんに忠告したくなりました。 【ダルコダヒルコ】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-05-10 18:24:09) (良:1票)(笑:1票) |
90.ハズレくじを引きにくいことから海外の映画祭で賞を獲ったような映画は率先して観る自分なので、本作もアカデミー受賞を知って映画館に観に行きました。本作は真面目に作られた好感の持てる内容ではあると思いますが、別に賞の権威を見下して自分を高みに置いて悦に入るとかでは全くなく(少なからず私はそういう心情が働きがちなゲスな男ですが)、どうにも高評価できません。思うに、ご都合主義が悪いかどうかは映画によって相対的なもので、例えば楽しいミュージカル映画のご都合主義を誰も批判したりはしません(好き嫌いあるにしろ)。死という深刻な題材を扱った本作でさえも演出次第では相当ご都合主義が許容されると思います。汚いところをあえて描かなくても別にかまわないとも思います。しかし、多くの方から散々批判されてるヒロスエの唐突な「けがらわしい!」が後の翻意の展開を無理に作り出していることに見られるように、本作(特に後半)のご都合主義と泣かせに走る作為の不自然さは、ちょっと度を越しているのではないでしょうか?(最後はやりすぎ)。あそこまで違和感があると悪い意味で「あざとい」「わざとらしい」「お涙頂戴」とはっきり言っちゃっていいのではないでしょうか?。私は前半、主人公が納棺の儀式を行う所作と、それを遺族の人々が見守る様子を見てるだけで、大切な人の死の悲しみが伝わってきて泣きましたけど、それは単に題材の選択とモックンの努力の結晶である演技が良かっただけです。信仰に支えられたキリスト教国家と言っても過言でない(言いすぎ?)ようなアメリカの人々からすれば、日本人の宗教的寛容さや死生観は驚きであり、見たことないくらい不自然で大仰な演出(日本では珍しくないんですけど・・・)が妙に新鮮だった。これが受賞の理由ではないでしょうか?(そんなわけないか・・・)。あるテレビ番組で、某テレビ局の社員が自分の局がこの映画に貢献してることを自慢げにしゃべってましたけど、はたして大マスコミ様がこの映画に良い方の影響を与えてるんですかね?(映画の中身と全然関係ないけどヤな感じがしたので作品の評価が下がっちゃうんだな、困ったことに・・・)。私はこの映画の栄誉はイヤ~な方向に日本映画界を導きかねないとすら思います。まあ、そんなこと自分にはどうでもいいんですけど・・・・。 【しったか偽善者】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-05-07 23:38:08) |
89.アカデミー賞を受賞したからといって良い映画とは限らない。こんな公式は映画ファンなら誰もが承知していることだろうが、やはり邦画が受賞したとなると嬉しい気持ちがないわけではない。受賞直後に本作の興行成績がうなぎ上りに上昇したことは記憶に新しいが、こういったコテコテの純日本産の作品が世界で認められたというのは日本人としてはやっぱり喜ばしいことなんではないだろうか…。話が逸れたが、実際のところ映画の出来自体は平凡なものだ。しんみりと感動したいと思って見てみたら、じわじわと感動出来て良かった、といった程度のものであろう。だがこの作品の偉業はそこではなく、やはり“納棺師”というテーマに着目したことにあると思う。こんな職業があることなんて日本人の多くは知らなかっただろうし、そもそも「死」というものに進んで興味を持つ人はあまりいない。そんな取っつき難いテーマを、前半の程よいユーモアを交えて見やすく知れたというのが、本作を見て良かったと思える部分だろう。職業差別を受けるところなどはやや過剰な気もしたが、全体的にウソ臭さもなく映画にすっと入っていけた。そして何より、劇中に出てくる食べ物がおいしそうなのだ。考えてみれば、我々は「命あるもの」を食しているわけなんだが、この鮮やかな描写も実に心地よい。認められて然るべき作品だとは思う。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-05-04 23:25:26) |
88.納棺師という職業があるのは知りませんでした。映画の中では、職業差別を受けるシーンもありましたが、職業の存在自体を知らなかったので、「そういうものなのかなあ」とリアルに感じられませんでした。私だけの感想かもしれませんが、本木さんの演技はどこか無理に演技している感じがして、現実感がないような気もします。映画にするほどのテーマがあるとは思えないし、かと言って娯楽性があるわけでもなく、私にとってはつまらない映画でした。 【ぽじっこ】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-05-04 19:52:29) |
87.《ネタバレ》 この作品での「納棺師」はあくまでもビジネスとしてのそれであって、高額な見返りが支給されなかったら成立していないような気がする。主人公が数ある仕事から「納棺師」を選んだ訳をもう少し情熱的に表現して欲しかった。妻役の広末は論外。 【Keicy】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-05-03 17:49:55) |
《改行表示》86.《ネタバレ》 いい映画なのに残念。テーマもいいし、本木雅弘や大御所らの演技もいい。淡々とした雰囲気もいい、ユーモアのセンスもいい。ただ、人間描写にリアリティーが感じられない。妻や友人、周囲の人が"納棺師"に対する偏見を、あんなに露骨に表すのは現代社会では不自然。あんな偏見があることを私は知らないし、もし、偏見を持った人がいたとしても、それを表面に出してはいけないことなど、現代の社会人ならわかっていて当然。"納棺師"の仕事を目の当たりにして、理解を示すようになる彼らの心の動きも、取って付けた様で違和感をおぼえる。彼らはバカなのか、とさえ思ってしまう。こういった真面目なテーマの映画は、もっと微妙な表現をして、現実みをおびてこそ、本当にいい映画なのではないかと私は思う。特に妻の役は、非常に難しい演技が求められる役どころ、もっとどうにかならなかったのか・・・。 【Gang10】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-05-01 23:18:27) |
85.《ネタバレ》 主人公の本木雅弘が、銭湯の女将さんの納棺を広末涼子や杉本哲太の前でするシーンで自然と涙が出てきました。納棺師という職業の世間的な理解の低さがよく描けていたと思います。肉親や身近な人を亡くしていると、その当時をつい思い出してしまう。いい映画だと思いました。 【ホースケ2号】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-30 14:23:52) |
84.タコさんにもお化粧してあげてください.投げ入れる前に普通気付くでしょ! 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-24 23:38:49) |
83.《ネタバレ》 広末涼子という人はつくづく運の強い人だと思う。たいした演技力(演技が単調)も無く私生活では結構ハチャメチャな人生を歩んでいる割には作品に恵まれる。特にこの作品で、アカデミー賞のレッド・カーペットを歩けるなんてついてるとしか思えない。この映画での広末も「なんだかな~やっぱ“ひろすえ”なんだよな~」みたいな感じだった。山崎努の最後あたりのシーン「好きな物(棺桶)持ってけ」もちょっと引けたし、「夫は納棺師なんです」の台詞も“え~なんだよ今更”みたいな感じだった!期待して観てしまっただけにいちいち鼻に付く場面があった。 【みんてん】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-24 16:26:49) |
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82.洋の東西を問わず葬式の本質が、残された者の為の儀式とすれば、納棺ほど適した様式はないのではないか。 【michell】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-23 22:07:05) |
81.《ネタバレ》 笑いの要素と、情感的な要素のバランスがいいですよね。もしこれ以上笑いを増やすと、死者を冒涜してばかりの不謹慎な映画になっちゃうし、逆に笑いを減らして情感の部分だけにすると、真面目くさったつまんない映画になっちゃう。その配分が凄く成功してるな~って思った。ある意味では過剰にも見えるもっくんの演技が、外国の人からしたらわかりやすくてよかったんじゃないかしら。久石譲の音楽も相変わらずぴったりでよろしい。ただ一点だけ、チキンの馬鹿食いをどアップで長々と見せるシーンは少々くどいかな~、と個人的には思ってしまった。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-22 22:43:39) |
80.前評判のせいか、「え!?これで終わり?」という感じでしたが、随所で泣けるシーンもあり、なかなかよかったです。ただし、広末涼子はいただけない。主人公の妻役がもっと演技力のある女優さんだったらいっそう素晴らしい映画になっていたはず。 【あおみじゅん】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-22 14:20:18) |
79.《ネタバレ》 死人で飯を食うと遺族から蔑視され、汚らわしいと家族から忌み嫌われ、自分でも納得いかないまま始めてしまった納棺士を通して、死というものを見つめなおすという着眼点が新しく、また清々しいものに仕上がっている。「死は門である」。死、そして葬儀というものを、誕生から始まり、例えばお宮参り、卒業式、成人式、結婚式、還暦…などと続く人生の節目の内の一つとして捉える。そしてその葬儀を厳かにけれど暖かく演出し、遺族の悲しみを少しでも癒すことが出来たら、納棺士とは素晴らしい職業だろうと思う。確かにここでのモックンはチェリストにせよ納棺士にせよ所作が美しく、そして嫌な部分はコミカルなオブラートで包み隠しているのは確かだが。賛否両論あるとしたら、キレイな部分だけ見せて美化しているところに否を感じる見方もある。しかしこの作品は納棺士の紹介ではなく、日本人特有の死や葬儀に対する姿勢や文化を世界に紹介し、また忘れかけている日本人に思い起こさせることに成功した。そういう作品として素晴らしく、世界で認められた功績も讃えたい。 【ちゃか】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-04-21 17:36:31) (良:1票) |
《改行表示》78.すごく淡々としていて、ストーリーそのものも捻ったところもなくシンプルそのもの。贅肉をそぎ落とした、そのシンプルさが逆に題材にマッチしたのだとろう。ドキドキもワクワクも笑いもほとんどない作品なのに不思議と2時間を超える上映時間が長いとは感じなかった。 よくぞこの題材を映画にしたなという着眼点を覗けば、ここが良かったと特筆するところはないけれども、見終わった跡は素直にイイ映画だったなといえる作品。 【万年青】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-04-15 22:06:33) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 アカデミー賞なんてプロレスのチャンピオンベルトと同じです。 何の価値もありません。 近年アカデミー受賞作を知ってる人なんて、どれくらいいるのでしょうか? でもそれとは関係なく本作は素晴らしいです。 セリフと演出で納棺師の仕事を魅力的に描き、モックンが成長していく過程は感動的です。 モッくんのフンドシ姿、「シコふんじゃった」の頃と全く変わってませんね。日本を代表する役者です。 峰岸徹さんは死体役で終わっちゃうのかなと思ったのですが、あの一瞬のフラッシュバックで最高の存在に変貌します。あの瞳を開いた表情には胸が締め付けられました。 本作は最高の役者が揃いました。 広末涼子の評判が悪すぎますが、メディアが作り上げたイメージが先行してしまっているのが原因だと思います。芸能人に疎い私でさえ違和感を覚えました。この悪評を覆すには、あと10年はかかるでしょうね。 本作がアメリカで評価されても、日本映画自体は相変わらずレベル低いです。きっと近いうち、似たような葬式映画やドラマが沢山作られていくと思いますよ! 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-15 13:13:19) |
76.納棺師という仕事が外国の人達には奇妙で興味をそそられる題材であったのだろうか?私はこの作品がアカデミー賞を獲ったのでどんなものなのかを知るために観たのですが期待が大きかったせいか少しがっかりしました。あまり人にはおすすめできません。 【映画】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-04-14 20:00:15) |
75.《ネタバレ》 日本の美が感じられる点を評価したい。言葉や作法のひとつひとつが美しいと思った。納棺士に対して遺族の人が感謝する場面,「有り難う御座います」との感謝の言葉に対して,黙して語らず目で応えるというシーン。こういうのも,いかにも日本らしいと思い良かった。また,納棺士に対して差別的な見方が変容していったのも,この映画の見所のひとつ。納棺士の仕事に反対していた妻が,身近な人の納棺の儀を見て見方が変わっていく。心のこもった扱い方に,表面的な見方をしていた自分に気づく。同和教育としての教育的価値の高い映画であると思った。 【なかがわ】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-04-14 04:25:53) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 アカデミーを取ったからかなり楽しみにしていたものの、普通だった。 とりあえず広末は場違い感満載でした。 ストーリーうんぬんっていうよりは納棺士の仕事での仕草が芸術的のように見せている撮影の巧さはいい。言霊を石に込めてプレゼントするっていう昔の人の習慣はよかった。 評価が高いのが不思議な映画。面白いかどうかと聞かれれば面白くはない。 |
【guijiu】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-08 14:35:32) |