167.《ネタバレ》 アクションという言葉一つでくくるなら、私は「破壊」などで表現されたドハデなアクションが好み。しかしこの映画でのアクションは明らかにそれらとは異なっていた。登場人物が剣を振るう(あるいは筆を振るう)ことは、意思の表現であり、一手一手に怨みや懐疑など、様々な想いを込めている。だから剣を交え相手を討つこと、それを解決の手段としている場面が多々あった。しかし結末、無名は剣を振るって解決する事の是非を問う事となる。ここに一つのメッセージがあると考えられなくもない。だがこの無名らの意思が私の心に響かなかったのは何故だろうか?それは、そのアクションが美しすぎるからであると思われる。血や暴力を一切感じさせないその優雅な表現は、この映画の売りでもあるが、私はそれが逆に結末の面白さを損なわせているように思えるのだ。 【じゃじゃ丸】さん 6点(2004-05-03 15:21:51) |
166.《ネタバレ》 確かに、対決ごとにコンセプトが変わる色と景色の撮り方は非常に美しく、息を呑んだ。そのまま中国観光局でPVに使えるほどだと思う。が、同じ人間の対決シーンが延々続くので、後半はいかんせん飽きてきた。早送りしなかった自分を誉めてあげたい(by有森裕子)。ジョン・ウーも真っ青なほどスローが挿入されるし、ちょっと恥ずかしくなってしまうほどワイヤーアクションしている。ジェット・リーが自分の剣術の披露する場面は、やりすぎていて思わず笑ってしまうシーンもあった。ただ、今になって振返ると、そういう俗世間的な見方をしてはいけないのかも知れない。作品世界と一体になれれば、東洋の精神世界の凄さを再認識できると思う。今回の自分はそこまで一体になれず、退屈を感じてしまったのでとりあえずこの点数。落ち着いたときにまた再見しよう。 【カシス】さん 4点(2004-05-03 12:09:29) |
165.《ネタバレ》 かつての中国映画とは、一線を画する映像美、佳脚本の作品ですね。長空VS無名以外の格闘シーンはダンスのようなのが多少不満ですが、策略あり、登場人物各々の平和への思いありで内容もしっかり詰まっていたように思います。個人的には何百本もの蝋燭の火が刺客の心の迷いを表すシーンが見事だと思いました。 【SN】さん 8点(2004-05-03 02:41:43) |
164.場面ごとに変わる色の使い方が綺麗だった。中でもイチョウの葉が舞う女同士の戦いのシーンは本当に綺麗だと思った。だけどそれだけ。つまらなくはないけど、後に何も残らなかった。 【civi】さん 6点(2004-04-30 11:37:47) |
163.これは酷い。格好つけすぎ。格好つけすぎてワイヤーアクションなんてダサさすら感じる。同じ輩同士で何度も戦う場面ばかり、しかもなぜ戦っているのかが分かり難くて飽きる。キャラに魅力もない。格好だけ気にして実力のないナルシストなミュージシャンのPVを見たときのような、むず痒さと虚しさ。CGとかワイヤーなどは、スパイスとして使用するのが正しい使用方法だと思います。スパイスを主食にして飯を食べろと?びんぼっちゃまか。 【VNTS】さん 0点(2004-04-26 21:06:10) |
162.《ネタバレ》 純粋スペクタクルアクション系を想像していただけに、まったく異なる作品性格に驚いた。 この映画の白眉は、なんといっても始皇帝という存在に対する新解釈に尽きるだろう。トニー・レオンの残剣がなぜ「始皇帝は生かしておかねばならない」とこだわったのか。その理由を知ったとき、見る者は「あっ」となり、すぐ「そうかもしれない」と納得させられるものがあった。この1点によって、本作に一気に深みが与えられ、机上論的理想を追求するだけでは理想は実現しない現実の難解さを物語る深遠さを得た。 また、始皇帝にも始皇帝なりの正義があったと設定したところもよかった。彼が「結局、自分を理解してくれるのは、刺客の残剣だったとは」と嘆じるシーンは印象的。単なる勧善懲悪ものに終わらない魅力がある。 お決まりのワイヤーアクションもほどほどに楽しめ、あれぐらいでよかったという気がする。演出素材として水を活用してあったのも、私には効果的に思え、好感を抱けた。頭の中の戦いについては、あんなふうにできるのか、という声も聞こえてきそうだが、ま、あれはあれでええんでないかい、といった感じ。 別角度からの感想としては、中国・香港映画もここまで洗練されたか、という印象も残った。どこか荒削りでB級っぽいイメージはもはや過去のもの。そこに中国・香港映画の原点を求める人にとっては、決別の作品となったかもしれない。 【delft-Q】さん 8点(2004-04-24 12:24:15) |
161.《ネタバレ》 本作は、私には黒澤の「乱」や北野の「Dolls ドールズ」を彷彿とさせる。李連杰の映画で、久しぶりに楽しい思いをさせてもらった。CGやワイヤーアクションを駆使することに批判があったりするが苦手なら観なければいい。人民解放軍を大挙動員しての人海戦術もあるし、もちろん、役者個人の魅力も十分に感じられた。カメラや脚本がおかしいなどという批判は笑止! 絵を見て心を観ていないのである。赤い風に舞い散る女心、青の湖面での静かな戦い、緑の宮殿での疑念、白い真実。そして黒の葬列。梁朝偉、張曼玉、章子怡、陳道明などの内面の葛藤が見事に描かれているではないか。武道を学んだものならわかるだろう。剣の道の究極の目的は、己を究極まで高めること。その境地に達すれば、もはや剣など必要もない。秦王のことばはそれを物語っている。春秋戦国の世を統一し、平和をもたらすために剣を捨てる刺客の思いは理想的すぎるのかもしれない。しかし、この崇高な思想を学ばないものは、イラクにおけるアメリカの愚行を賞賛するものなのだろう。 <2004年4月23日追加>蛇足ながら、本作の設定はあくまで秦王”政”の時であり、”始皇帝”の段階ではない。つまり、卑近な例でいえば、豊臣姓を名乗るにいたって暴君になってしまった男が、まだ羽柴を名乗っていた頃には人間味がある人物だったというのと同じ感覚であろう。理想主義と権力という相容れないものの将来を考えるのも面白かろう。その片鱗は、ラスト前の政の逡巡にも現れている。 【オオカミ】さん 8点(2004-04-22 23:42:24) |
160.《ネタバレ》 圧巻な矢のシーンに度肝抜かれました。色の対比は黒澤監督の「影武者」の冒頭シーンにも使われていたかと思いますが、なかなか美しくていい感じです。ストーリーもOKでした。わたし的には「ラストサムライ」と同じ評価です。 【kenz】さん 7点(2004-04-16 23:27:09) |
159.美しい。色と時間をリンクさせ、その色と景色の美しさの共演がさらに惹き立てあって、幻想的である。そしてやはり剣術シーン。これはアクションではなく紛れもなく「舞」である。美しすぎる。 【ちーた】さん 8点(2004-04-13 18:29:03) |
158.ジェットリー・チャンツィイーファンとしては見なくてはならないでしょう(^^) 静と動を表す部分が美しく、絵画的な雰囲気があり良いのだが、 最初から最後まで同じような表現で、見ていてストレスを感じましたね。もう少しポイントを絞っての表現ならばもっと素敵な作品になったのではないでしょうか。 最近はワイヤーでの慣れのせいか、ジャッキーの昔ながらのアクションの方がみていて楽しいですね。 ジャッキー映画最近みてないなぁ 【風太郎】さん 5点(2004-04-13 17:13:33) |
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157.多くの人が言うように、原色を強調した画面の色使いは一度見て損のない美しさだと思う。けど、ストーリーはいまいち。10年間修行し、達人に死んだふりさせてまで王の暗殺を請け負ったにも関わらず、いやにあっさりと英雄だから殺さないとは納得いかない。そして一番やっちゃった感が強いのはワイヤーアクション。不自然な動きで飛び回りすぎで、既に殺すとか殺されるとかの戦いではなく、単なるダンスに終始している。ここ何年かのCGを多用したアクション映画の多くに言えることだが、格闘が綺麗に展開し過ぎ、相手を仕留めると思わせるような重みを感じなくなった。過ぎたるは及ばざるが如しだ。 【次郎丸三郎】さん 6点(2004-04-12 20:31:10) |
156.単純に面白くなかった。眠かった。映像も最初きれいだなと思うけど、だんだん慣れてしまって、最後は退屈だった。脚本も複雑なわりには奥行きがなかったなあ。せっかくこれだけのキャストやスタッフを集めたんだから、奇をてらわずに正攻法の大河ドラマ風にしたほうがよかった気がします。 【ころりさん】さん 4点(2004-04-10 02:35:27) |
155.中華王朝は東アジアの老舗なんだから、”B.C.~”みたいな欧米キリスト教社会に媚びたみたいな暦はいれるべきではない。プライドを持て! 【Waffe】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-04-02 22:46:06) |
154.ストーリーは子供騙し的なものを感じましたが、衣装や映像が素晴らしい!!目を見張るものがありました!ちょっぴり甘いけどここだけで9点つけちゃいます |
153.あれ?けっこうおもしろいとか思いましたけど。自分がアクション慣れしてないから?色がきれいし、水の落ちる音とかも臨場感あった。ジェットリ-の動きはいつ見てもすごいです。あんだけ動けたら大したもの。 |
152.あっちの国で何故にそこまでウケるのか、ちょっと分からない。確かに映像やセットはすごくいいと思うけど…やっぱり不自然なアクションシーンや、子供だましのストーリーにはついていけない…。いくら四千年の歴史があったって、あんなこと、無理でしょ…。 【桃子】さん 5点(2004-03-29 13:39:37) |
151.いくつかの決闘シーン。ダメだ…笑いが…こらえきれない。あのアクションが…どーしても皆、滑稽に見える。ストーリーもあらかじめ知っていた知人を横に置いて、説明してもらって鑑賞しなければ、まったく理解出来なかっただろう。(今でも理解したのか微妙だが)どーも私にはこの手の作品は向いていないのね…。 【西川家】さん 4点(2004-03-28 16:16:20) |
150.《ネタバレ》 映像も綺麗でストーリーも良い☆ただ、人それぞれ好き嫌いがあるので評価は大きく分かれる作品。少なくともジェット・リーのアクションシーンに期待していた人には残念だっただろう・・・。ほとんどが回想シーンで構成されている異色の作品とも言える。清国の矢が一番のオススメシーン・・・凄くリアル。ラストのウーミンの死に方が切なく感動。 【マーク・ハント】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-03-27 23:24:55) |
149.《ネタバレ》 ジェット・リーが映画の宣伝を見て純粋なアクションかと思いましたが全然違いましたね。この作品は歴史・ファンタジーでアクションは味付けでした。まぁ、監督が「初恋の来た道」や「至福の時」の監督ですからね。純粋なアクションを期待する方が間違いだったのかもしれません。まぁ、肩透かしを喰らったおかげでちょっと拍子抜けしてしまいましたが、実はアクションは満載なんです(どっちだよ?)。ただ最初からワイヤーアクション全開で、見ていて飽きてしまうのです。そして途中から戦っているのではなく舞いを踊っているように見えるのです。ストーリーはというと、王の命を狙った暗殺者の3人を殺したと見せかけて王に近づいて行くという発想は面白いと思いました。ただ、想像や虚構の映像に重きが置かれていて、無名と王の駆け引きにそれほど見応えが無かったのが残念ですね。無名は結局王を殺すのを止めるのですが、殺すか殺さないか無名が迷っているようには見えませんでしたから、王を殺さないという決断がそれほどドラマチックに感じられませんでした。ただこの映画の一番の見所は「アクション」でも「ストーリー」でも無く「映像の美しさ」だと思います。映像は本当に綺麗だったので是非DVDでご覧になって頂きたいです。 |
148.たしかにアクションは見ごたえがあったが、アクション以外ではセリフも少なく、途中寝ました。原色を使い幻想的な世界に仕上げている点は評価できると思います。あんなにきれいな映画は初めてです。 【TEZZ】さん 5点(2004-03-25 17:11:26) |