37.公開当時、ハンセン氏病の知識もないほんのガキンチョだった私ですが、画面から受ける圧倒的な迫力と、胸苦しいほどの哀しさに涙しました。子供のくせに加藤嘉さんの大ファンになったのもこの映画を見て以来。生き続けることは、もしかしたら死ぬことよりも苦しいのかもしれない、でも生きているというだけで尊いということが、理屈ではなく感覚として迫ってきたんだと思います。 【Rei】さん 9点(2003-07-08 21:22:45) |
36.いわゆる「原作もの」だが 脚本がシンプルに洗練されていて よい出来だと思った やはり映画の基礎である脚本に徹頭徹尾こだわるべきだ 日本映画の復興のためにも若い映像作家はこのような映画をもっと研究し見習って欲しい 【ねぎ坊主】さん 10点(2003-06-23 10:33:43) |
35.私は放浪するシーンがメインの後半より前半の捜査のシーンが断然好きです。特に東北弁の「かめだ」の謎が分かる所とか見事です。後半はやはり加藤嘉の「そんな人、知らねぇ」に尽きます。 【まりん】さん 9点(2003-06-09 01:17:17) |
34.出だしから物語に引き込まれ、そのまま最後まで観ることができました。特に、「宿命」の調べに乗せて繰り広げられる親子の放浪の場面からは目が釘付け状態でした。加藤嘉のすがるような目と「そんな人、知らねぇ!」のシーンには絶句です・・・。脚本や他の配役もさることながら、ここまで衝撃を受けたのは加藤嘉の演技によるところも大きいかもしれません。 【こまち】さん 10点(2003-05-06 18:44:32) |
33.ネタバレ:子供は親を選べない、という科白に尽きます。原作よりだいぶ簡潔にしてあるようですが、十分よくできています。ただ血のついたハンカチをちぎって車窓から捨てたりしますかネ。偶然の積み重ねで事件が解決するのはあまり好きではありません。勿論映画が悪い訳ではありません。 |
32.私は見終わった後、ものすごく切ない気持ちで深く落ち込んでしまいました。あまりにも悲しい話に涙も出ないほどでした。前半は丹波さん演じるベテラン刑事と森田さん演じる若手刑事が、ひとつ謎を解いてはまた別の謎にぶつかり、そうして少しずつお互いの謎を解くうちに次第に事件の真相がうっすらと表れはじめ、見ている私はどんどん映画に引き込まれていきました。壮大な音楽にのせて描かれる後半になり、ある男の壮絶な過去が少しずつ明らかにされ、どんな理由があろうとも人が人を殺してはいけないと知りつつも、事件のおおよその真相を語りながら涙ぐむ丹波さんの演技にものすごく心が痛みました。後半はとにかく見ているのが苦しくなり、見終わったあとは大きなため息がひとつ出ました。 【はがっち】さん 9点(2003-04-22 00:18:44) |
31.傑作と思います。それぞれの気持ちがなんとなく理解でき、それだけにやり切れない悲しい気持ちになります。父が見ながら号泣してた。 【たーしゃ】さん 9点(2003-04-02 22:47:06) |
30.邦画としては何十年たった今でも屈指の名作。貧しい親子の放浪の旅を美しい日本の四季とバックの音楽で見せるところ、ハンセン氏病の父が子供のことを「知らない!」と叫ぶところは涙なしには見られない。加藤嘉、一世一代の名演技を見せた。美しい風景をとらえたカメラ、親子の絆をテーマにした脚本、盛り上がる音楽、そしてこの加藤嘉に感動させられた。 【キリコ】さん 10点(2003-03-28 20:49:26) |
29.丹波哲郎と森田健作の組み合わせというのは、映画史上に残る珍妙な刑事コンビではないか?それから、原作よりも映画はかなり落ちると思う。「壮大で退屈」という点では、「八つ墓村」とおっつかつ。どちらも野村芳太郎監督である。もう一点。TBSは放映時に、丹波哲郎による犯人の動機説明部分、「癩病」というセリフを音声カットした。この作品の根本部分だろうが。音声で流せないというなら、視聴率目当てで放映してはいけない。作品への侮辱だ。 【happy1】さん 3点(2003-03-17 14:14:57) |
28.映像と音楽と演出に感動しっぱなしです。が、ここでみなさんのレビューを読んだら考え方が変わりました。殺人の動機が「差別」だと思い込んでたんです、、、今ごろ判りました「宿命」の意味。きっと私は殺される側だなぁ。 【のーまん】さん 10点(2003-03-15 03:50:17) |
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27.DVDで最近見ました。映像の美しさに感激。付録映像でロケハンの苦労が語られていましたが、この時代の機材でここまで、と驚きました。スタッフ、役者共に一級で、細部までこだわった作りは日本映画の誇りだと感じました。完璧ではないけれども、この水準の映画をもっともっと見たいと感じました。 【モリブンド】さん 9点(2003-03-09 00:01:43) |
26.日本映画史に燦然と輝く傑作「飢餓海峡」に通ずる、まさに日本の戦後史の一段面を描いた力作。邦画としてはまだ珍しいイベント大作として製作され、公開当時大ヒットを記録した。松本清張の原作とは違い、映画はいわゆる推理ドラマとしてではなく、人間ドラマに焦点をあてた事で我々の感動を呼んだ。これは、橋本忍・山田洋次の脚本と脚色の功績であり、さらに当時、脂の乗り切った野村芳太郎監督の力技ともいえる演出が冴えわっていた事も、大きく貢献したようだ。特筆すべきは、幼いときの犯人と父親との二人が辿る遍路の道行きを、四季の変化の中で捉えたシーン。主人公の心情とその哀切感を鮮やかに描き切った、日本映画屈指の名場面となっている。ただ、俳優たちの何故か過剰な演技がやたら気になったものだった。 【ドラえもん】さん 8点(2003-02-12 01:04:41) |
25.DVDで見ましたが。こんな程度では泣けません。ラストの30分の評価が高いようですが、日本の四季の風景のイメージ映像に過ぎない。千代吉は36歳で村を出ているのですが、加藤嘉があれで36歳というのはちょっと興ざめ。親子というより祖父と孫です。昭和30年代生まれとしては、バックに流れる風景がなつかしく、そんな細部にばかり目が行く映画でした。(例えば後ろを走る特急電車が今はない「あまぎ」号だったりとか) 【akiray】さん 6点(2003-02-09 17:05:20) |
【セクシー】さん 10点(2003-02-09 04:56:46) |
23.監督の演出が、観客を泣かそう泣かそうとしているのが気になるが、それでも泣かされてしまいますね。下で「へちょちょ星人」さんがおっしゃるとおり、加藤嘉の素晴らしさに尽きます。 【るーす】さん 8点(2003-02-07 21:15:31) |
22.面白い日本映画を見るのが好きです。これは名作。当たり前だけど役者が役者な映画ですね。 【venom】さん 9点(2003-01-15 03:45:39) |
21.作曲家が逮捕されるラスト、親子の過酷な過去がよみがえり、音楽が感動を呼んだ。本当にすばらしい映画。 【四次元大介】さん 10点(2002-12-29 11:03:17) |
20.原作も良かったけど、映画はそれ以上です。俳優の表情一つでここまで伝わるものが違うのかと驚きました。内容的には不条理でもないのに、痛すぎる人間の性というものを痛烈に伝える内容となっている。 【恥部@研】さん 9点(2002-12-25 18:21:24) |
19.素晴らしいの一言につきます。原作を読んでからここのレビューを見て、ビデオを借りて来ました。原作を超えてますね。親子二人の旅シーンでは本当にぼろ泣きでした。どんな状態であれ、少年にとって父との生活は何にも変えがたいものだったのでしょう。しかし、駐在所から家出したときの少年の涙は、「よくしてくれたのに申し訳ない」という気持ちからだったようにも思えます。怨恨殺人というよりは、病気に対する間違った社会通念を根底にした「どうしようもない犯罪」のような気がしました。 【いかみみ】さん 10点(2002-11-30 10:11:45) |
18.私がこの映画を始めて見たのは同じ清張原作「鬼畜」との2本立でした。もう強烈すぎて一緒に見た友人とは今だ日本映画史上最高傑作と確信しています。 【キャンディ-ズ】さん 9点(2002-11-19 01:27:22) |