22.主人公があんな犯罪を犯し続けているというのに、どうしてこんなに緊迫感がないんでしょう。というのは、この映画には「追う側」の視点が綺麗に欠落しているからです。追う側とのせめぎ合いを織り交ぜてドラマティックに描くか、実話に基づいてタイトにまとめるか――ともに一長一短であり、この作品が後者を選択したこと自体、責めるべきものではありませんが……。 【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-06-06 20:18:32) |
【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-05 04:15:03) |
20.オスカーを獲得しているC・セロンの演技は圧巻。映画を観ていて怖いと思った女優は、「バトル・ロワイヤル」の柴崎コウ以来。作品の方も実話をうまく再現しており、重いのと同時に大変深いものとなった。こういう作品を観ると犯罪心理学を勉強したくなるんだけど、作り手も僕と同じ気持ちだったのだろう。何故、アイリーン・ウォーノスは殺人を繰り返したのか、そこにはどういう背景があったのか。やはり人間には愛というものが必要で、愛がなければ人間でなくなってしまう。今までに愛を知らなかったアイリーンは人間ではなかったが、愛を知った途端に人間になってしまった。その愛を永久に保ち続けるためにどうすべきなのかわからなかった彼女。結局、殺人に走ってしまったのだ。やはり、愛を知らずにそのまま自分で命を絶つべきだったのか・・・。残酷な二者択一だ。とても暗い話ではあるけれど、一度は観ておくことをおすすめする。 【こばやん】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-03-20 14:27:32) |
19.内容はともかくセロンの体を張った演技に拍手です。実話なのでストーリーそのものにはコメントしにくいけど。。なんとか公正してほしかった。そんな気持ちです。 【civi】さん 6点(2005-02-03 16:11:38) |
18.この映画でアカデミー主演女優賞受賞のシャーリーズ・セロン。ただ、内心どうしても代表作がもう1本欲しいはず。なぜなら、これまでの出演作の中で後世まで語られるのはこの映画くらいなので、後世の人々はセロンを「こんな醜い容貌の女だったんだ」と誤解される恐れがあるから。それ故、女優である前に一人の女性として汚名を残さないために、是が非でも、美しい姿のうちにもう1本代表作が欲しいはずなのだ。きっと、これは今後の彼女の女優生活で最大のモチベーションとなることだろう。がんばれ、シャーリーズ・セロン。 【STYX21】さん 5点(2005-01-04 21:28:56) |
17.女優ふたりがとにかく凄い。良い。何だあの存在感!観てから、某車のCMで使われているあの歌を聴くのが辛くて仕方無い。泣きそう。 【みち】さん 8点(2004-12-11 00:33:30) |
16.狂気の中に大変な悲しさや愛のある作品でした。シャーリーズ・セロンが素晴らしかったのは言うまでもありませんが、クリスティーナ・リッチも今まで見た作品とはまるっきり違う容姿・表情を見せてくれ、素晴らしい女優さんであると感じました。 アイリーンが最後に殺人を犯してしまうシーンで、もうどうしようもないとこまで来てしまったことを悔いつつ引き金を引いてしまう彼女の姿がたいへん物悲しかったです。 【暇人】さん 7点(2004-12-10 16:08:14) |
15.一度死のうと決めた人間がわずかな光を見出し、そこに掛けてまた生きていこうと決心する。あれだけ愛に生きることに夢中になるのはとても理解出来る。ただ彼女の場合はその方向性が間違っていた。でも彼女はとても熱く駆け抜けていた。しかしいくら自由の国アメリカと言えどもやはり社会にはある程度のルールというものがあり、愛は永遠ではない、その現実に打ちひしがれていく。方向が間違ってはいたけれども絶望から希望へと向かって必死で生きていった彼女の姿、魂が揺さぶられ圧巻でした。 【ちーた】さん 9点(2004-12-04 21:19:56) |
14.《ネタバレ》 別に俺も美人女優が体重を増やし、特殊メイクを施し不細工を演じたことには何ら感慨も得なかったが、個人的にはセロンの演技には圧倒された。内容は、アイリーンは家族も(実質的には)なく、死ぬ覚悟の途中にセルピーと出会い、生きる証として彼女にすがるしかなかった。逆にセルピーは、戻ろうと思えば戻れる家族も有り、ただ恋愛の一つとしてアイリーンを求めていた。その決定的な違いが、アイリーンの殺人を許容し、助長させていたのも知れない。もし二人が偶然出会わなければ、アイリーンは最初のレイプでそのまま殺されていただろうし、もしくは5ドルをビールに費やした後、自殺していたかもしれない。そう考えるとこの二人の出会いこそモンスター出現の原因だったのではないか?もちろん愛を知らずに生きてきたアイリーンが、初めて愛することを知り、堅気に戻ろうとするが戻れなかった現実が、その愛にこたえようと殺人を犯すという因果も感じられた。何はともあれ、色々と考えるとこがたくさんあって、すごい大作だと思った。ロードショー最終日に観れて大変満足している。 【銀次郎】さん 10点(2004-11-20 01:32:36) |
13.美人女優はその美人さにプレッシャーがあるんだな、それが少し悲しい。セロンが醜女をやったと云うところは敢えて特筆すべき点ではなく、ただセロンはよい演技をしてた。特筆すべきはクリスティーナリッチ!あれは彼女の性質か演技力か、ぴたりとはまっていた。 |
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12.観て来ましたよ、やっと… 今、最も好きな女性と(汗) (手前味噌になりますが…Deep Love 劇場版 アユの物語でのレビューと同じで)“こんなことはあってはいけない”映画ですね 彼女も『私たちの知っている世界(生活圏)では有り得ないことだけど、悲しみは少なくなってほしいよね…』って… 【栗頭豆蔵】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-11-14 02:58:57) |
11.やはりシャーリズ・セロンの演技に圧倒される。これは超美女セロンが大変身メイクを をしたと言うような表面的なものでなくセロンが元々持っている「強さ」と「プロ根性」 と「向上心(露骨に言えば「上昇志向」)」がふさわしい作品を得て最高度に発揮された 結果生まれたものと思う。セロンにとっても二度とは無い一生一度の出会いであろう。 【ハナちゃん】さん 8点(2004-11-09 01:06:36) |
10.申し訳ない。いまひとつでした。期待して行ったんだけど、うるうるの「う」までも行かなかった。…確かにアイリーンの境遇は不幸であるけれども、あそこまで自暴自棄に生きる姿に共感できなかったというか。逆に「強い精神力を必要とする」とアイリーンが言う仕事ひとつで少女の頃から生きてきた「たくましさ」を彼女の持つ強さとして認める気持ちになったから、哀れに思うとか同情する気持ちは浮かばなかった。ラストの台詞は胸に響くが「同情なんかするなよ。馬鹿野郎」というアイリーンの独白と感じた。デブでブスで13歳から売春で生活して、どこへも逃げることもできず、自分を傷付けるままに任せてきた、しかし、それでも人生の探し物を最後に見つけたアイリーン。間違った生き方ではあったが、「強く生きた」とは言えるのではないだろうか。だけど……無粋を覚悟で書きますが、イラクやイスラエルでは子供の頃に両親を殺され、復讐のためだけに爆弾を抱いて自爆する人生が、この現在に、モンスターではない多くの人たちにあるわけで。セルビーに出会う前のアイリーンなら、立ち直れたはずだと思う。映画のストーリーなのにこんなこと書いても意味ないのは分かってるんですが。 【しまうま】さん 4点(2004-10-31 21:30:37) |
9.なんだか色々考えさせる映画だった。また思い出したら書こうとおもう。 クリスティーナ・リッチは綺麗な女優さんになったな。 【たこら】さん 8点(2004-10-29 20:36:56) |
8.アイリーンのおかした罪は、けして許されるものではない。ただ、あまりにも純粋な彼女には、他の選択肢は用意されていなかったんだと思う。アイリーンの愛・苦悩・後悔に胸が締め付けられ、最後の強がりにはただ言葉を失った。 【Andy17】さん 9点(2004-10-27 22:47:00) |
7.シャ~リーズセロン化けたな~!あの綺麗なお姉さんがこの作品では醜いオバハンです…。女って怖いな。街行く可愛いオネエさんたちもスッピンなったり年取ったら化けるんだろな。。 【くまさん】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-10-25 23:23:48) |
6.泣けました。涙がにじんできた。でも、何の涙か分からない。感動でもないし、同情でもない。人間の悲しさ。最初の殺人を後悔しつつ、次の殺人からは正当化・責任転嫁し、最後の殺人は「守る」ために行う。堕ちていく様は安易だが、彼女はその蟻地獄の中で確かにもがいていた。セロンの演技には感服。 【ハクリキコ】さん 7点(2004-10-23 11:56:50) |
5.すごい重い話ではあったが、これは愛に飢えたアイリーンの切ない愛の物語だったように思う。C・セロンのブクブク腹にドテドテ歩き、ガタガタの歯は見ていて迫力満点だったが、他の作品より数倍良かった。彼女が幼かった頃に、母親が父親を正当防衛で銃で殺してしまうっていう悲劇があったことを聞いた事があったから、その頃の複雑な感情とアイリーンとを重ねてるんじゃないかなと思う。 |
4.「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップや「ロード・トゥ・パーディション」のジュード・ロウ等にも感じたことですけど、最初は超美人女優がわざわざ不美人を演じることに違和感があり、単なる賞狙いとしか思えませんでした。しかし観終わってみれば、前述の男優達とは違って、この役にはシャーリーズ・セロン以外は考えられない程の説得力。また、こういった社会性のあるシリアスな作品では、とかく失敗しがちなアメリカ映画的演出が、本作では非常に効果的だったとも思います。本当に凄いモノを見せて貰いました。生きる為だけに男を殺し続ける「怪物」を造り上げたのは男達自身。だから安らぎを見出せる相手は必然的に女だった。きっと世界中に無数のアイリーン・ウォーノスがいるに違いありません、8点献上。 【sayzin】さん 8点(2004-10-05 00:19:30) |
3.去年からずっと見たくて仕方なかった作品。結果は・・・大満足。とてもとても切ないお話でした。 【kasumi】さん 8点(2004-10-04 00:38:20) |