1.《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画が好きだからという理由で、ツタヤのドキュメンタリーコーナーで、適当に手に取った1枚をレンタルしてきた。
これが近年、稀にみるほどムナクソの悪い作品だった。
アメリカにおけるキリスト教原理主義を追ったドキュメンタリー。
子供をとにかく洗脳する。
そこに選択の余地は与えない。
そもそも、選択の自由自体を否定していて、選択することの意義を完全に否定される。
私が今の日本に生まれたから、選択の自由を支持しているだけで、それ自体が間違えているという気持ちさせられるところが怖い。
まさしく洗脳ドキュメンタリーで、多少、反対派の意見も映像には出てくるが、実にひ弱な印象。
幼い子供を学校には通学させず、キャンプに送り、洗脳の毎日。
政治的なつながりもある。
こいつらの一番怖いところは、笑顔と幸せそうにしているところ。
現代社会でストレスにさらされ、いつもコウベを垂れている人間がこの作品に登場するヤツらをみたら、影響されるやもしれない怖さ。
洗脳されてもいいから、幸せな気分になりたい。
そう思っても仕方ないパワーを持った内容。
そういう意味で、非常に危険な洗脳ドキュメンタリーである。
結局は個人の価値観なのだが、私はコウベを垂れてでも、選択の自由を支持する。
幼少期にこんな洗脳キャンプに行き、自分の人生を周りの大人に決定されたくない。
選択の自由により、自分が選択した道だからこそ、障壁があっても後悔はしないからだ。
幼い頃、洗脳を受けて、その道に進み、人生もたそがれの頃、自分の歩んできた道に疑いを感じたら、それこそ不幸の極地だ。