1.《ネタバレ》 最初、ラブホテルのシーンから始まって、ちょっと嫌だなあと思った。
「地上波キー局でTV放送した後、大メジャー化」なんて夢を、自ら放棄したようなもんだから。
その後は、淡々と淡々と話が進む。
ということは、必然的に話だけに集中して見ることになり、間延びした高校生活風景に多少退屈しながらも、クライマックスに向け、期待できる展開だった。
ところがだ。
クライマックスのミュージカルの直前、なんとヒロインの女子が逃げ出してしまう。
いくらなんでも、これは無いわ。
監督と脚本家、何やったか分かってる?
「ヒロインの目的は、自分の声を取り戻すことではなく、主人公男子との恋愛成就だった」ってやったんだぜ。
自分が同級生でミュージカル手伝う立場だったら、絶対こんな女許さない。
このシーンの後は、もうすっかりどうでもよくなった。
主人公、逃げ出したヒロインを追いかけてって、お前も役割放棄かよ。
ヒロイン共々無責任も甚だしいな。
ヒロイン、逃げ出した場所は潰れたラブホって、本気かよ。
制服着たままのヒロインが、父親が不倫していたラブホのベッドに寄りかかる。
劇場用アニメ史上、最低最悪のおぞましいシーン。二度と見たくない。
ヒロインが戻ってきたら、先生、笑顔で迎えてミュージカルに参加させるって、それでも教育者かよ。
そこはまず説教で、当分の間、課外活動参加禁止が当然だろ。
野球部の男、ヒロインに告白って、それでもスポーツマンかよ。
それまでの正義感や潔さはどこに行ったんだよ。
とにかく最後まで腹が立って仕方無かった。
人生で2度目の0点映画。