1.文字通りの大茶番。「真実の芸術」というものの存在を四時間かけて偽証する。
作品内で「これが真の芸術ですよ」と説明さえすればその存在を証明したことになるのだろうか?
ジャック・リヴェットとカンヌ映画祭とが己の浅はかさを露呈した記念碑的映画である。
この程度の思考力の者にでも「芸術」は、形だけなら行えるという教訓として大きな価値を持つ。
つまり芸術というものがどれだけ「それらしい」ところで行われているかということの訴えとしては満点に近い。
この作品の主張が、「芸術を行うものが芸術に幻想を抱いていてはいけない」という身を挺した警告だったならば10点を付けている。