2.《ネタバレ》 映像美には所々見るべきものがあるが、その内容はグズグズ。アンドロイドの性能が全体のメカ描写の中で突出しており、まともなSFとして見ることができない。人間と見分けの付かないアンドロイドは1作目に於いては「びっくり」に必要な要素として許容されるかもしれないが今回はそうはいかない。じじいが乗ってる現在と変わらない4輪デザインの車椅子とあのアンドロイドが共存する世界って発達のバランスが無茶苦茶じゃない?人工の脚とかいくらでも出来そうなもんだけど。怪しい惑星に着いたら、目的地はそこから徒歩15分くらいの近場で探検感はゼロ。あんな隣駅に行くくらいの行程ならいっそ「転送!」でいいんじゃね?物語中盤から一人の女性が突然超人っぽく活躍し始める唐突なシナリオ。そして極めつけは彼女のあの切腹描写。あんなグロテスクで不快なシーンこの作品に必要なんですかね?ちゅうかやっぱりエイリアンがそうだったようにこれも宇宙を舞台にしたホラーなわけ?だったら「人類の起源」なんて大上段に構えたテーマなんか匂わせないで欲しいよ。さらにトドメの「バンゲリスみたいなサウンドで」と注文して作らせたとおぼしきテーマ曲の安さ。いくら真似しても本物には到底及ばない底の浅〜いサウンド。監督、作曲者共に志の低さがモロバレだぞ!