3.初めに、これは映画ではありません。なぜなら完全に製作者の主観で作られており、観るものに、思考させることをしないからです。オリバーストーンや「靖国」と一緒です。まず前提として、イルカや、クジラなどを多くの日本人が日常的に食する習慣がないこと。このことは強く訴えたい。そのうえで、なぜ豚や牛、馬、鳥を食べることは良くて、イルカ、クジラを文化として食することを否定するのか?多くの日本人の素朴な疑問であり、半ば、ハリウッドセレブや金持ち連中、果ては政府までが環境テロリストの支援を行うことに疑問を感じます。この作品の中では、まず食物連鎖により水銀が体内に蓄積されて行き最終的には人間が口にするんだぞと、まったく本編と関係のない工場排水の映像などを挟む。それをやりながら、初めの脚注で水銀のデータは正確でないかもしれない?などと訳のわからぬ言い訳を入れている。初めから作品が怪しいと認めているようなものです。もう一つは、国際社会での会合で日本はアフリカ途上国などへの資金援助と引き換えに、イルカ、クジラ漁を正当化するための買収工作をしていると主張する。それをけしからんというなら現在の国際情勢の中で、アメリカや中国が行っていることすべては、どう正当化するんでしょうか?まぁ観ずして語ることは嫌なのでしっかり最後まで観ましたが、多くの日本人が想像する内容です。私はとにかく国際法に則り、正々堂々と政府間でしっかり白黒つければいいんだと思います。