1.《ネタバレ》 山男が山に登るのは、そこに山があるから、んで、映画を趣味にする人間がなぜ映画を観るのかと言えば、そこに映画あるから、しかもそれが、世界中でヤバい映画と称されてるモノなら、危険であればあるほど、観てみたい、観なきゃならないとなるのも道理。と、なんか言い訳でもしなきゃ、観てしまった自己嫌悪感に耐えられないって思うほどヤバい映画でした。とある妻と子がいる引退したポルノ俳優が、謎の男に高額なギャラで雇われ、謎の映画の主演をすることになるのですが、それがメチャクチャやばい組織の映画であり、地獄を見ることになるってのがだいたいのストーリーです。正直、最初の40分くらいはチョイ退屈でしたが、残り1時間になると、急に危険な香りがプンプンし出します。僕も、これはヤバそうと思い、そこからは映画とだいぶ距離感を取るようにして、共感のスイッチは切りました。でなきゃ、だいぶ後に残るトラウマを植え付けられてたかも。この映画、エグイわりには、構成がよく出来ていて、主役の男はある時点で、記憶が飛んでしまうんです。ボロボロになって自宅で目を覚ますのですが、何があったのか覚えてないのです。そして謎の映画監督が保有するビデオを観ることで、少しづつ記憶が蘇り、それを見てる鑑賞者も同時に映像として観る形式になっており、これにより先が気になる仕組みなのですが、どう考えても、その先には地獄が待ってる予感しかしないという。とにかく、最後まで目が離せないエグイ映画でしたが、主役の父親が家族を愛してるのがビンビン伝わるし、息子が健気で素直でかわいすぎるので、ラストの展開には、マジで気分悪くなって、観なきゃよかったって本気で思えたので、0点しかつけられませんでした。すみません。