1.退屈を通り越して見るのが苦痛な映画。
監督は印象深い映像にしようと悪戦苦闘しているが、イマジネーション不足か、大して印象的な映像がない。
その上、緩急もない。全体的に単調な映像の羅列。
その単調な映像に意味深な言葉をぽつぽつと載せて行っているだけ。
展示会場でよく目にする、環境映像をバックに時々言葉をのせているパターン。
「無だ」という科白の背景映像がただの谷川の水とか・・・・
演技して人が科白をしゃべる部分が非常に少ないから内容がわかりづらい。
演技も嘘っぽいデフォルメと糞リアリズムのごちゃまぜ。
やたら臭いをかいだり、汚らしく食べたり、異様にべたべたとくっついたり、叩いたり蹴ったり、おおげさに痛がったり。
乙女も下手に純真無垢を演じようとしているから興ざめ。
映画全体に悪臭が感じられて、汚らしくて見ていられなかった。