1.《ネタバレ》 これ本当に映画館で上映したんですか…?これは映画ではないです。学生の自主制作フィルムや、関西深夜にやってるお色気コメディドラマの方がまだマシなんではないだろうか。ダサい、臭い、チャチい、唐突、意味不明、加えて下品。唾吐くゲロ吐く屁こく、猫目が何か食うたびに汚い音がグチャグチャと、大変不愉快。そもそも表題からして間違ってる。これは猫目小僧ではなく「猫目小太りおじさん」だ。子役にメーキャップを施せばまだキャラ萌え要素を獲得出来たかも知れない。内容に関してはもう突っ込む気すら失せる頭の悪いシナリオ。肉玉の顔をした猫目をただの変質者認定したと思ったら、素顔の猫目を肉玉扱いする村人。しかも彼ら、唐突に「肉玉を見なければいい」と言い出して自らの目を潰す。いつの間にそんな対症療法が沸き出てきた??こうして下手に原作をなぞって説明不足で辻褄合わせすら出来ていない上、猫目の情が垣間見える名シーン・妖怪ないないとの別れが省略されてるし。謎のおばさんが唐突に通りがかりの男を呼び止めて「肉玉を封印してくれ」と懇願し、どんな方法を指南するのかと思ったら思い出話だけ語って「肉玉を封印する方法は無い」って何だそりゃ。直後に肉玉と愛し合い始めるし…もう挙げたらきりがない。ご都合と言うにはあまりにも滅茶苦茶。誰が許可したんだこのシナリオ。そしてこういう駄目映画に必ず挟まる余分な恋愛要素。恋愛とか人情はちゃんと描かないと臭いだけ。デートに誘った男が「出くわしちゃった」とかって無関係の女を3人も連れてくるとか有り得ないでしょ。学生が勝手に遊園地のアトラクション動かして乗ってたり、リアリティ無さすぎ。せっかく女学生が多数いるのに着替えも入浴もなく、お色気による加点ポイントも無し。0~10の11段階評価なので、真ん中の5を基準に加点・減点していますが、これはマイナス3くらいを付けたいですよ。強引に加点ポイントを挙げるとしたら、ヒロインが可愛いのと、学校で肉玉に囲まれた辺り(そもそもなんで学校に逃げ込む?)でホラー的な怖さをちょっと堪能出来たのと、ヒロインが「顔にアザがある私を好きになってくれましたか?」の後に肉玉で醜くなった男が「俺の顔が目当てだったんだろう!」と返したのは少しだけ唸った。以上3ポイント加点で強引にマイナス3点から0点に浮上。原作とは比較しないで映画を楽しむタチだが、比較しようがしまいがこれは駄目だ。