2.《ネタバレ》 言いたいこと(書きたいこと)は沢山ある。
これでも、ちょっとは期待してたんだよ。ちょっとはね。
数分経過したところで、「今回もまたダメだな」と分かった。
それでも、要所要所で好きなところがあればいいなとも思った。
何がダメだって、致命的なのは、物語うんぬんじゃなくて
笑いの構図がなってないところ。それは、ネタフリとテンドンである。
松本人志自身が出演してる部分があるが、一度なら良かった。
特にあの掛け合いは、好きなところのひとつ。ただ、二度目が余計だった。
ああいった登場であるあらば、あと一度か二度のネタフリが必要だったと思う。
例えば、SMプレーするシーンを覗き見られるとか、帰り道に偶然出くわす、もしくは
一度目と同様、警察に相談に行く、そういうネタフリがなく、あのまま二度目のシーン
となると、笑いでいうところのフリが効いていない。具体例がこれであって
この映画は全般的にそう。豪華な(と一応書いておく)女王様達が、次々と出てくるが
それもフリが効いていない。しかも淡白な台詞の数々。「気持ちいいんだろ、これが良いんだろ」の一点張りで言葉責めにもなっていない。むしろ何の気なしにいる名のない女王様の方に僕は興奮したが。唾液の女王様も突如として現れて、あの様。あれも、何度か、フリをはさむべき。擦れ違い様にかけられるや歩行中に空から降ってくるなど。
それもないまま、あの様を見せつけられても、笑うどころか興奮するどころか唖然とするのみ。それどころか大抵の人は引いたと思われる。その後の展開は、特撮ヒーローものような強引な展開で、スピード感は確かに増したが、もはや蛇足でしかなかった。
ラストシーン。考えつく範囲内の答えだった。肩透かしでもなんでもない、ちょっとずれたくらいの答えだった。今作が一番、胸糞悪かったし、腹立ったし、空しかった。
そして切なかった。これでも、ちょっとは期待してたんだからね。