9.《ネタバレ》 鑑賞中,今までにないタイプの感動を覚えた作品。見方によっては,終盤でのネバーランドの表現など,「ありえない」なんて思ってしまいそうだけれど,本作ではそうは思わなかったです。表現の仕方云々ではなく,目に見えるもの,そして目に見えないものを自分がどうとらえるかによって,ものの見え方は変わるんだということを知らされたような気がします。厳しい現実から目を背け,想像の世界のみに生きるなんていうことは賢明ではない。けれども,たとえ悲しい結末が見えていたとしても,希望をもち,信じることで救われることはあるんじゃないかと考えさせられました。ただ,失ってしまった愛する人に心の中ではいつでも会えるとはいっても,やはり愛する人を失うことは悲しいことですよね。でも,いつまでも心を豊かにもち,目に見えるものを口先だけで批評するよりも,美しいものを美しいと素直に言い,ささいなことにも感動を見いだせる人間でいたいと思いました。 【ぺこりんぐま】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-12 15:37:15) |
8.全編にわたる美しい映像。ジョニーの輝くほどに眩しい表情。素晴らしいです。この短い上映時間の中にぎっしりと詰め込まれたメッセージの数々。シンプルかつストレート。子供の心とは、大人になっても忘れないことが大切なのではなくて、常に持ち続けることこそが大切。そして、ネバーランドは、きっと誰の心にもあるものなんですよね? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-16 02:14:04) |
【はりマン】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-16 23:11:02) |
《改行表示》6. 俳優陣の演技はもちろん、脚本、演出すべてが良かったです。特にジョニーデップ、素晴らしかった。実在人物である劇作家ジェームズ・バリやピーター少年とは本当は違うのかもしれないけれど、そんなゴシップはどうでもいいです。映画を語る上では意味はない。 ネバーランドは御伽の国の話。それを誰もが子供の頃は信じているけれど、いつしか御伽の夢の世界を自分で排除しようと努めるようになる。でも、本当は現実に向き合っているようで、失望と慄きから目を背け、感情を押し殺し、それを「大人になった」と自己暗示で無理やり納得しようとしている。大人になった方が傷付かない? そんなことはないよ。遠ざければ遠ざけるほどリアルな世界はそこにあるんだ。 胸が痛い。「大切なのは信じる力だ」とジェームズ・バリは言う。少年に降りかかる悲劇はそれを体験したものでしかわかり得ない。どんな言葉も励ましにはならないけれど、それでも「信じる力」なんだ。説得力なんてないよ。でもそうなんだ。自分の弱さをどこまでも感じる。僕は大したことじゃなくてもすぐに信じることをやめる。でもそんなに大したことじゃないんだ。信じてみよう。信じよう。 【ひろすけ】さん 9点(2005-03-22 15:26:47) |
5.僕が『ピーター・パン』と出会ったのは、ちょうどピーターと同じ年のころ。当時、コマ劇場で榊原郁恵さんがピーター・パン役で公演した舞台を見に行ったのが最初でした。子供心にとても感動し、2回も見に行きました。映画の中のピーターとその頃の自分がリンクし、何か忘れかけていたものを思い出し、自然と涙が出てきました。映画の内容としては、描ききれていない感は残りますが、目を見張るようなきれいな映像、役者それぞれの個性、何気ない一つ一つのセリフもとても印象的でした。ティンカー・ベルを救うため、ピーター・パンの呼びかけに、夢中で手を叩いていた純粋な気持ちを思い出させてくれました。人それぞれの価値観により、どこに共感できるかで評価は分かれると思います。しかし「妖精を、ネバーランドを信じまか?」、バリのそんな問いかけに答えるとともに、いまいちど僕はこの映画に拍手を送りたい。 【城太郎】さん 9点(2005-02-06 08:57:50) |
4.お~もしろかった~。バリ役のデップ様、ふつ~(?)の人でした。劇中のピーターパン、かわい~。4人の子役にデップ様を食ってました。バリの豊かな想像力に脱帽でした。 【海賊】さん 9点(2005-01-26 18:36:15) |
3.まず何よりもひさかたぶりに「The End」で終わる映画だったことを強調したいですね、何年ぶりだろ。特筆すべきはデュ・モーリエ夫人役のジュリー・クリスティ。彼女を最初に認識したのはトリュフォーの「華氏451」なんですけど、クールな感じでとても好きでした。娘や孫の生活に干渉するきつい役柄ですが、真っ先に拍手させるシナリオ、演出、そしてそれを見事に演じきってて、その瞬間涙があふれてきました。「トロイ」でブラピの母親になったときは完全な老女でさみしい気持ちになったのですが、いやあすばらしい。ジョニー・デップはあらためて言う必要もございませんし、ケイト・ウィンスレットも「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」よりはまってましたね。満点つけないのは、前半眠くなってしまって、それが睡眠時間が足りなかったからか、ビールを少し飲んだせいか、本当に退屈だったのかが判断つかないからです。あ、でも寝てませんよ。 【shintax】さん 9点(2005-01-17 16:42:27) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 序盤でのジョニー・デップ演ずるジェームズと子供達との心温まる絡みは、幸せな気分と楽しい気持ちにさせてくれた。子供達の笑顔やジェームズが語る幻想的な物語の数々、ロンドンの美しい風景や繊細で美しい音楽など、いくつもの素晴らしい演出が絶妙に混ざり合い“映画”という形でしっかりと僕の五感に届き、本当に幸せな気持ちで心を満たしてくれた。しかし、中盤頃からそんな幸せなストーリーに少しずつ悲しい影が入りこんでくる。胸が締め付けられるように切なく、悲しい。そして、終盤でシルヴィアと子供達はネバーランドを目にし、そんな彼女達の幸せそうな姿と、その映像の美しさのあまり、僕の目からは止めど無く涙が溢れてきました。切ないけど、嬉しい。嬉しいけど、やっぱり悲しい。だけど、人を信じ、夢を信じ、希望を信じる事の大切さを、改めて深く考えさせてくれました。この信じる事が何より難しくなった世の中で、こんなに“信じる”という事を強烈に意識させる映画が出てきた事はとても素晴らしい事だと思う。そして、今まで観た事のないジョニー・デップの演技にはとても感動しました。でも、デップ以上に、ピーター役のフレディ・ハイモア君の演技には、終始感動させられっぱなしでした。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-01-16 19:49:23) (良:1票) |
1.いい映画を観た後の満足感というか充実感を久々に味わえて幸せな気分になりました。私の心の中にもネバーランドがあったみたいです。 【たま】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-01-15 17:12:31) |