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パッチギ!

[パッチギ]
2004年上映時間:119分
平均点:6.76 / 10(Review 201人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-01-22)
ドラマシリーズもの青春もの音楽ものロマンス
新規登録(2004-11-03)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2022-03-31)【イニシャルK】さん
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監督井筒和幸
助監督武正晴
小林聖太郎(監督助手)
吉田康弘[監督](監督助手)
滝本憲吾(監督助手)
演出秋永政之(擬斗)
キャスト塩谷瞬(男優)松山康介
高岡蒼佑(男優)リ・アンソン
沢尻エリカ(女優)リ・キョンジャ
楊原京子(女優)桃子
尾上寛之(男優)チェドキ
真木よう子(女優)チョン・ガンジャ
小出恵介(男優)吉田紀男
波岡一喜(男優)モトキ・バンホー
オダギリジョー(男優)坂崎
光石研(男優)布川先生
加瀬亮(男優)野口ヒデト
ニキータ(女優)ナターシャ
木下ほうか(男優)ボンファ
徳井優(男優)大西の父
笑福亭松之助(男優)団子屋
笹野高史(男優)チェドキの伯父
余貴美子(女優)康介の母・さなえ
大友康平(男優)ラジオのディレクター・大友
前田吟(男優)モトキの父
江口のりこ(女優)ヘヨン(キョンジャの友達)
ちすん(女優)シルサ(キョンジャの友達)
キムラ緑子(女優)アンソンとキョンジャの母
ケンドーコバヤシ(男優)東高空手部・大西
桐谷健太(男優)近藤(大西の子分)
出口哲也(男優)安部(大西の子分)
平松豊(男優)滝本くん
趙民和(男優)キム・イル(金・太郎)
坂口拓(男優)大阪ホープ会のリーダー
長原成樹(男優)アル中のおじさん
ぼんちおさむ(男優)ボーリング場の支配人
松澤一之(男優)ラジオのプロデューサー・椿
小市慢太郎(男優)楽器屋の店主
林英世(女優)チェドキオモニ
岩崎敦子(女優)アンソンの叔母さん
加藤小夜子(女優)チェドキの叔母さん
土平ドンペイ(男優)ホープ会2
奥道志音(女優)カヤ(ガンジャの妹)
及川以造(男優)救急隊の隊長
北島義明(男優)救急隊員
日向丈(男優)全学連の男
谷口高史(男優)
原作松山猛原案「少年Mのイムジン河」(木楽舎刊)
脚本井筒和幸
羽原大介
木田紀生(脚本協力)
音楽加藤和彦
作詞星野哲郎「アンコ椿は恋の花」
サトウ・ハチロー「悲しくてやりきれない」
北山修「あの素晴らしい愛をもう一度」
松山猛「イムジン河」(日本語訳詞)
橋本淳(作詞家)「ダンシングセブンティーン」/「スワンの涙」
作曲加藤和彦「あの素晴らしい愛をもう一度」/「悲しくてやりきれない」/「イムジン河」(補作曲)
市川昭介「アンコ椿は恋の花」
編曲加藤和彦「あの素晴らしい愛をもう一度」
服部克久「あの素晴らしい愛をもう一度」(弦編曲)
主題歌ザ・フォーク・クルセダーズ「イムジン河」/エンディング・テーマ「あの素晴らしい愛をもう一度」
挿入曲ザ・フォーク・クルセダーズ「悲しくてやりきれない」
オダギリジョー「悲しくてやりきれない」(歌)
オックス「ダンシングセブンティーン」/「スワンの涙」
都はるみ「アンコ椿は恋の花」
加藤和彦「悲しくてやりきれない」(ギター演奏)
撮影山本英夫〔撮影〕
木村信也(撮影助手)
製作李鳳宇
川崎代治
細野義朗
石川富康
川島晴男
ハピネット・ピクチャーズ
S・D・P(スターダストピクチャーズ)
シネカノン
企画シネカノン
プロデューサー李鳳宇(エグゼクティブ・プロデューサー)
祷映(ラインプロデューサー)
石原仁美
制作杉原奈実(制作担当)
シネカノン
配給シネカノン
特撮ビル横山(ガンエフェクト)
岸浦秀一(特殊効果/操演)
美術金田克美
松井祐一(特殊造形)
ヘアメイク下田かおり
編集冨田伸子
録音白取貢
北田雅也(音響効果)
照明高村智
字幕翻訳根本理恵(字幕)
その他坂崎幸之助(協力)
金田敬(協力)
都はるみ(協力)
東京現像所(協力会社)
角川映画(資料協力「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968年)/「悪名十八番」(1968年))
読売テレビ(映像協力)
あらすじ
1968年、京都。東高校の二年生、康介はある日出会った朝鮮高校の女子キョンジャに一目惚れしてしまう。しかし東高と朝鮮高校の生徒は常日頃対立・衝突を繰り返し、キョンジャは朝鮮高校の番長アンソンの妹だったのだ。康介は彼女の気を引く為朝鮮語を学び、また彼女が学校で演奏していた曲が「イムジン河」であることを知り、ギターを手にして練習に没頭する。ある日意を決してキョンジャをコンサートに誘った所「私たちのコンサートに来る?」と逆に誘われるのだが・・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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30.《ネタバレ》 毛沢東の豚野郎も金正日のファッ金ジジイもソ連もアメリカにも「パッチギ!」をブチかましてやりたい!それがこの映画である(違います)。  全方面に喧嘩上等な素晴らしい馬鹿映画。高らかに歌って歌って歌いあげる、「どちらも等しく馬鹿野郎だ!」な映画です。 カメラマンは「容疑者Xの献身」や「県庁の星」でも素晴らしかった山本英夫!  冒頭からバンドが歌いまくるかと思えば失神する女たち、そうかと思えば群衆スペクタクルで叫びまくってバスをブッ転がす! 川という“境界線”のせいで根強く残る差別意識が、負の連鎖が生んだ憎しみ合いが繰り広げられる小さな“戦争”。それを娯楽映画のアクションとして切り取った場面だ。  子供たちは暴力によって加害者とか被害者とかいう下らねえ“意識”を互いにリセットし、罵り合う。 時には同じ民族どうしで殴り合い、仲間の死因は“人間”じゃないものが決定打となるやりきれなさ。 それでも彼らは同胞のために戦う覚悟を拳に込めて押し寄せ、一方も拳で応じるのである。話をつける(物理)。 あのクライマックスを飾る河を挟んでの殴り合い!ナースが飛び蹴りを決めるのは新しい命の誕生を告げるため。  文句がある奴はみんなブン殴るわ蹴るわ飛び蹴るわセメントぶっかけるわゴールデンボール(キン●マ)をICPMでストライクするわギターもブッ壊すわ。 やられたらやり返すのエンドレス。誰も女に手をあげない謎の紳士振り(乳首は見せないがおっぱいはがっつり揉む姿勢は素晴らしいですね)。 もちろん両国人にとって、どちらかがボコボコにされる光景を何度も見るのは嫌なものだ。その合間で民族を超えて交流する人々の美しさ、「リムジン河」の音色の美しさよ。   危険がひしめく校舎に、甘い花の匂いに蝶が吸い込まれるように、美しい音色に誘われてくる主人公。 彼らはロシア人も朝鮮人も日本人もない、ただの“人間”として語らいあう。その親も流す人は流してしまう。何故なら同じ人間だから。   この映画よりも真摯に人種差別問題に踏み込んだ作品はいくらでもあるし、本気でこの映画の暴力が嫌だ、考えとかが嫌で低評価なら解る。言われても仕方がないさ。  井筒は朝鮮も日本もない、“人間”として最低のゴミ野郎だが、この映画は面白い。超ムカツクことにな。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2015-06-02 20:10:41)(良:2票)
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29.《ネタバレ》 王道 プロットは良くあるものだが すべてが丁寧だから安心して見ることができるいい映画
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-05 00:16:17)
28.《ネタバレ》 井筒監督がここで描くのは単なる暴力ではなく、あくまでコミュニケーションの一形態としての喧嘩だ。たとえ不毛ではあっても、血気盛んなアンソンたちにとって喧嘩上等はある種の身体言語であり、彼らなりのせいいっぱいの自己表現なのだ。アンソンの弟分チェドキが主人公康介に打ち明けるように、本当はそれが怖かったとしてもだ。だからこの映画が描くアクションは、一つのこらずそんな彼らの「生きる」そのことに直結している。生きるということはつまり、この困難な世界にそれでも頭突き=パッチギをかますべく立ち向かう、そのことにほかならないだろう。時に流血するほど過激にエスカレートする彼らだが、その姿が一方でどこか清々しいのは、解りあえず敵として立ちはだかる憎き相手もしかし自分と等しく生きるべき人間なのだということを、当たり前のこととして野蛮なはずの彼らが知っているからだ。人間はそれでも等しく人間なのだ、と。この映画が終始一貫ひたすらに語ろうとするのは、つまりそれだ。友情を誓いあったチェドキの葬儀の席で「お前は日本人だから」と遺族に糾弾される康介。一人涙にくれ、橋の欄干で大切なギターを叩き割る彼の姿は、朝鮮部落のみすぼらしいあばら家の、チェドキの棺も入らぬ小さなその入り口を、泣きながら懸命に叩き割るアンソンの姿にぴたりと重なる。日本人であることと朝鮮人であることが、同じ大切な友人を失ったこの二人の等しい悲しみすら別次元に分断してしまう現実。それぞれにその厄介な現実にどうしようもなく打ちひしがれる二人は、けれどそれでも同じように傷つき、そして同じように涙をこぼすのだ。そんな中、急速に浮き上がってくるのは、アンソンとの子を身籠る桃子の存在だ。ライオンと豹のあいの子レオポンをしきりに見たがった彼女の出産は、まさにこの物語の軸となる。そうしてイムジン河の「分断」から「融合」としてのレオポンへと、堰を切ったように雪崩込んでいく大団円。それぞれの熱くほとばしる血潮が一つの心臓へと巡っていくように、桃子の腹に宿る生命めがけて、映画はいつしか漲る力強さで確かな鼓動を脈打ちだす。それは日本人だからでも朝鮮人だからでもなく、人間がただ人間として生まれ来る上で等しく奏でる、逞しく尊いその心音だ。井筒はそうして、生きることを、生き抜くことを、つまりはパッチギることを、惜しみなく、ただひたすらに祝福するのだ。
BOWWOWさん [映画館(邦画)] 9点(2010-03-14 00:45:30)(良:3票)
27.《ネタバレ》 よかったです。この映画ずっと前から気になっていて、やっと見ました。・・・もっと早く見ておけばよかった。青春映画やらせたら井筒監督の右に出る人はいませんね。すばらしいです。ユーモアも豊富。ストーリーもすごいよかったです。感動しました。あと沢尻エリカ演技うまい!いいコメントできへんでごめんなさい。
天国のコロさん [DVD(邦画)] 9点(2008-02-03 01:12:48)
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26.《ネタバレ》 この映画、間違いなく娯楽作品ですよね。 社会性はあったとしても政治的主張なんて、私はまったく感じられませんでした。 主人公はただ純粋にヒロイン(沢尻エリカが実に可憐)に恋をして、自分の思いを伝えたくて、彼女の国の言葉と歌を覚えただけ。例えばそれがタガログ語であっても、またスワヒリ語であったとしても一生懸命覚えたんでしょう、彼は。 そんな切ない純愛に影を落とす、日朝の間にも流れる「イムジン河」。 そんな川なんか、ずぶ濡れになっても乗り越えて行こうよ、と。メッセージがあるとすればそれだけじゃないかと。どっちがいいとか、実はこうだとか、一言も言っていなくて。 ゆえに、それぞれの青春にどっしり横たわる問題は、何一つ解決されていないまま、新しい命に一縷の希望が託されるという放り投げっぱなしみたいな結末(唯一キチンと解決したのはモトキの仮性包茎だけか?)も当然のことなわけで、だからこそ、ラストのクロスカッティングは、ほんとにベタだなぁ~と思いつつも胸が熱くなる。 それにしても陰惨ではなく、むしろ爽快な暴力シーンはなかなかの迫力。ビー玉を口に入れるあのシーン、私がかつて聞いたハナシでは折った割り箸やつまようじが使われたとか…イタタタタ。 
poppoさん [DVD(邦画)] 9点(2007-09-16 15:09:54)
25.人生の切なさ、甘酸っぱさ、辛さ、喜び、悲しみ、誕生と死、といった様々な要素を暴力と歌と恋といったエンタメ要素満載の中にちりばめた映画。2時間があっという間にすぎてしまう。登場人物と一緒にハラハラしたり怒ったり泣いたりして、最後にカタルシスを味合わせてくれる傑作。政治的な部分でいろいろと意見もあるでしょうし、メッセージへの賛否があるのはわかりますが、そういう部分を抜きにして、例えばこれを遠い外国の物語として見れれば(まあそれも難しいですが)非常に完成度の高い娯楽作品じゃないでしょうか。今の日本にこれだけのエンタメが取れる監督なんてそうはいませんよ。
Seanさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-08-10 11:56:05)(良:1票)
24.《ネタバレ》 昔の大阪というのはああいう感じで時間が流れていたんや、と感じました。在日韓国人との問題を取り上げているんですが、今の陰湿な差別に比べると真っ向から力でやりあうこの時代のほうが、素晴しいと感じました。この映画は差別うんぬんというより井筒監督の現代っ子に対するエールではないでしょうか。
垢抜け戦隊さん [DVD(邦画)] 9点(2007-08-01 15:34:19)
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23.真木よう子演じる女がみせる、奇跡的な”飛びケツ蹴り”は”大脱走”のマックイーン演じるヒルツが友人を助ける為にみせた、飛びケツ蹴りのかっこよさを抜いた!あの女性のキャラクターに心底惚れた!大友康平演じるディレクターに惚れた!ラスト、病院の出産シーンで、父親が赤ん坊を抱いてからの、セリフのたたみかけは奇跡的なできばえである。やってくれるぜ! 名作!それから、すべて”ものごとの歴史や真実”は、映画館に行ったってない、図書館や、書店に、それにとても近いものがあるだけだ。ぜんぜん関係ないが、やはり、世の中には”戦争”をしたい人間が ”大勢”いるんだなあ。ということを、いまさらながら、深ーーーく、思う。言うまでもなく、戦争も人間の行う”遊びの一種”にすぎない。大勢を巻き込む”死の遊び” だ。
男ザンパノさん [DVD(邦画)] 9点(2007-05-18 23:45:01)
22.《ネタバレ》 ひたすら「イムジン河」を歌い続ける姿に、なぜか心打たれた。(歴史認識ってこの青春映画においてそんなに重要だった?)
ホシさん [DVD(邦画)] 9点(2007-05-07 00:26:24)
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21.《ネタバレ》 井筒監督がとうとう言動に負けない強烈な作品を撮った。出来れば朝鮮についてタブーだった時代に風穴を開けて欲しかった。ただ問題作でもある、朝鮮寄り過ぎるのである。「嫌韓流」を読んでいなければ、強制連行についてそのまま信じてしまっただろう。真にどちらがとは言えないが、日本人自体がもう一度、歴史認識について考えるいい機会にはなると思う。あと別にケンカは一般人に迷惑を掛けさえしなければ好きにやればいいと思うのだが、小銭泥棒だけは別の問題である。何処の国だろうが犯罪は犯罪、こういう行為が差別を更に生むのである。結局この作品が好きな理由は、沢尻エリカと「イムジン河」に尽きる。主役の男も実にいい雰囲気で、人が良いだけではなく葛藤の様子が良く描かれていた。沢尻エリカの容姿であれば、正直国籍など関係ないし、そういう環境の子を好きになる自分が好きだったりするもの。私は単に京都弁の女性に弱いので参ったのが大きい。 
まさサイトーさん [DVD(邦画)] 9点(2007-01-13 01:40:37)(良:1票)
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20.《ネタバレ》 最近見た邦画の中ではめちゃめちゃ良かった。微妙に説教臭いとこもあったけれど、そんなところが気にならないぐらい、人の心の流れが良かった。詩のような美しい青春とかではなくて、結構泥交じりの生臭い青春なんですけどね。後半に行けば行くほど、それぞれの登場人物に感情移入しだして、最後は泣けました。 どのキャラも立ってて、印象に残ってます。これはかなりお勧めですね。
りょうさん [DVD(邦画)] 9点(2006-10-15 14:05:46)
19.《ネタバレ》 世間が北朝鮮問題でゆれる今、この映画を作った井筒監督はすごい。在日の人たちの思いを真正面から捉え、予想以上に深く考えさせられる映画だった。特に葬式の場で「お前らは何にも知らん」と彼らの思いが語られるシーンは身につまされた。しかし、映画全般はあくまでも痛快な、私的には気持ちのいい「恋愛」映画だった。トレーラーで「日本版ロミオとジュリエット」なんてうたってたけどなるほど納得。でも気持ちのいいラストシーンだったのでなおよかった。ひたすらアツイ映画だけど、素直にこっちも熱くなれたのでこの点で。
gooseさん [DVD(邦画)] 9点(2006-09-09 10:10:52)(良:1票)
《改行表示》
18.この映画の舞台となっている時代にはまだ生まれていなかったのに、 なぜかノスタルジーを感じてしまいました。 暴力シーンはやや過激ですが、 人物描写は温かいというところがいいですね。 近年は、右を見ても左を見ても、 美化された爽やかな青春映画ばかりなので、このような タイプの映画は貴重です。
Rubyさん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-19 04:07:57)
17.バラエティなどでおなじみの井筒監督。あのおっさんがどんな映画を撮るんだろうと思って観ました。前半は暴力シーンが多すぎて、ちょっと合わないなーという感じでしたが、後半になるに連れて話にどんどん引き込まれまていきました。そして葬式のシーンからクライマックスにかけては思わず涙が・・・。こんなに熱い映画を観たのは久しぶりです。イムジン河をはじめ音楽の使い方も最高ですね。あのおっさんは只者ではなかったんだというのが正直な感想です。在日朝鮮人という政治的なテーマを扱ってはいますが、青春エンターティメントの傑作です。
ジムさん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-20 19:21:24)(良:1票)
16.《ネタバレ》 北野武とか黒沢清の作品は「無国籍性」(外人が見てもけっこう楽しめる)があるのかもしれないが、「パッチギ」はもう、国内一本勝負。敬意を表します。間違っても外国で評価されることはないでしょうし、最初から狙ってないに違いない。今の若い奴は一回は見なさい。「そんなに日本がイヤなら来なければよかったじゃないですかー」とか言ってる子、実際に居るんだよ。「だから来たくて来たわけじゃないから」って言ってる私自身も情けないよ。井筒ものは初めてでしたが、感心しました。「問題解決のための暴力を持たない少年」が「別の方法」でなんとかしようと「他民族が祖国を慕う歌」をみんなの前で歌ってみせる。という、それだけならクサいストーリーなのですが。この康介少年の周りでは、ワーワーワーワー、皆が右往左往しているわけで、その中でぽつんと役立たずに見えた康介が、ラストで歌ってしまうことで意外な一石を投じるわけだ。歌にどれだけの力があるのか私には分からないし、「歌う」は「クサい」ことにはちがいない。「暴力がダメな男」康介にとっては、今の所これが自分にできることだったわけだ。井筒監督はケンカ上等だったらしいので、康介というのは「存在しなかったもう一人の自分」なのかもしれない。大人の男たちが情けなくて皆面白い。先生、オヤジ、笑えます。モトキの浪岡一喜が素晴らしい。オダギリが演技しているところをはじめて見たが、なんだかあやしいフェロモンが出ていた(でも坂崎幸之助だなんて美化しすぎ)。番長役の高岡蒼佑が、あまり雰囲気がなかったところが惜しい。ミスキャストと思う。朝高の番長がハンサムではダメ。
パブロン中毒さん [DVD(吹替)] 9点(2006-01-18 18:00:29)(良:2票)
15.《ネタバレ》 最後の鴨川を境にケンカするシーン、分娩室、ラジオのスタジオ、リムジン川の歌とシンクロする部分が「風、スローダウン」に似てるなあと思ってたら、風~も井筒監督なんですね。知らんかった(島田紳介だけと思ってた)。重いテーマを痛快に描いていて好きです。葬式でのじじいのだるいセリフ、オダギリジョーの寒い「アイハブアドリーム!」以外は何度見ても、楽しめる。沢尻エリカがかわいい。アンソン、バンホーら脇役陣がしっかりしている。空手部の近藤君が実にいい味を出している。
MARTEL1906さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-06 15:26:19)
14.ラブ&ピースであり、痛快であり、青春であり、ちょびっと社会派で、感動作。隙がない。暴力描写のナンタラも、当時、実際に混沌とした熱量っていうか、がな。実際あんなカンジやったんやろなぁ、と、感じざるを得んなぁ。笑。80年代当時の学生時代にクラスの二割が、二・三人のツレが在日三世やったんで、こういう物語の面白さと大事さは、身に沁みる。傑作。あと、一部の関西弁で「頭突き」のコト「パチキ」っていうのも、語源はコレなんやな!?と、新発見。
aksweetさん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-04 09:46:16)
13.《ネタバレ》 【シザーハンズ大好きシザーハンズ大好き(ぐるぐる)】さんのレビューを読んで、すばらしい!!と思って見てみました☆井筒監督さんの作品、初めて見ました。ホントこのサイトでも高得点の通り、すばらしかったです。。。アツイ映画でした!『イムジン河』もサイコー!!沢尻エリカさんもサイコー!!番長もサイコー!!大友康平さんもサイコーでした!!(【心に残る名台詞る】に書き込もうと思ったのですが^^;) 私は韓国に旅行に行ったとき、おじいさんに道を尋ねたら日本語で教えてくれたので、「日本語お上手ですね」と言ったら「それは昔ね…」と去って行かれました。そのとき思い出したくない日本のことがあるんだなって思って、何かせつない気持ちになりました… お葬式でコウちゃんが言われていたときにしみじみ思い出しました… やはり私たちが知らない日本の過去のことがいろいろあるのだなと感じました。
makoさん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-12 12:39:48)(良:1票)
12.《ネタバレ》 民族間の争いや確執を、「こういう個々人のレベルから解消していけたら」という大義的な意味では共感できるし、美しいと思う。 ただ怖いのは、あのおじいさんの、葬儀中の主張。 思いっきり泣けるシーンだけに、彼の一方的な主張にそのまま押し流されてしまいそうになる。 「ちょっと待って、それってホントなの?」と自分の歴史認識を「必ずもう一度しっかり」確認しましょう。 でないと、ただのプロパガンダになってしまうよ。 侵略? 植民地支配? 強制連行? 強制労働? 違うっしょ? そんな歴史はありませんよ? 決して「自虐的日本人」になって観たりしないで欲しい。 そこがポイントではないから。 あくまでも「歴史や思想に翻弄される思春期の青少年達が、その大きな溝と対峙しながら突き進む」という青春群像劇。 背景にあるイデオロギーや思想の「あり方」を廃して観たら、思いっきり泣けます。 俳優陣の関西弁も素晴らしい。 画面から吹き出してくるパワーも凄い。 本当にいい映画だと思う。 そして、もう一歩。 いや、だからこそ、もう一歩! 彼ら青少年達がこんな苦労を強いられることになった根本がどこなのか、貴方が知ってる(つもりになっている)歴史は「本当に正しい」のか、それぞれが深く踏み込んで勉強してみてはいかがか、と思うのであります。 在日「外国人」の人々が弱者(もしくは虐げられた人々)なのではなく、「民族間の確執に苦しむ『青少年』」が弱者なのであり、彼らが、彼らの立ち位置で、彼らなりの(徒手空拳の)スタンスで戦うから、この映画は素晴らしいのである。  もう一度言います。 決して、安易に「自虐的日本人」になって観たりしないで欲しい。 そこで思考停止しちゃ絶対に駄目。 くれぐれも「焦点」を見失いませぬように。 ね? 井筒さん、そうだよね? ね? w
とっすぃさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-12 02:12:16)(良:6票)
11.とにかく面白い!最近の邦画では自分的には一番。見てよかったと素直に思えるし、友達に勧めることの出来る映画。とにかく個性的な出演者達に一目惚れですよ。在日朝鮮人のお話だし、やや説教くさいシーンもあるが、ひとつのドラマとして、そのエンターテイメント性を堪能できる。音楽も耳に残る。印象的な場面も多くあるが、全体を通してのあの時代の雰囲気も心地よい。一見の価値があることは間違いない。むしろ必見ですね。
exectiveさん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-08 06:48:02)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 201人
平均点数 6.76点
083.98%
121.00%
241.99%
383.98%
494.48%
52110.45%
62612.94%
73115.42%
84019.90%
93014.93%
102210.95%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.82点 Review23人
2 ストーリー評価 6.25点 Review32人
3 鑑賞後の後味 6.22点 Review31人
4 音楽評価 7.73点 Review30人
5 感泣評価 6.44点 Review27人
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