10.《ネタバレ》 この映画の売りは何と言っても、作品全体に漂う熱と血生臭い不気味さ。
悪魔という存在を登場させていながら、過剰な表現も無くあくまで現実世界のサスペンスドラマの枠の中で物語が進んでいく。
少しでも漫画チックが表現があれば全てが台無しになってしまうが、それが全く無い。
だから恐ろしく感じるのだ。
悪魔という存在をこれ程ごくごく自然に人間世界に登場させた作品は他には無いのではないか。
上に書いた通り、あまりに普通のサスペンスドラマテイストなのだが、ミッキー・ロークと、ロバート・デ・ニーロのアクの強さがスパイスとなって、薄すぎもなく、濃すぎもなく非常に良いバランスの味を醸し出している。
このジャンルでこの作品以上のものはまだ見ていない。