1.《ネタバレ》 く、暗い・・・恐ろしく悲しく、また美しい。
ある二人のつまらぬ「虚栄」によって生まれた諍いが仇討ちを招き、仇討ち騒動が更に多くの人々に悲劇をもたらし、その中心に置かれてしまった大友柳太朗はアイデンティティが崩壊、生きる事も死ぬ事もままならなくなり狂気へ沈み込んでゆく。どんどん過激になる凄絶な演技、怖いです。一方で画はさすが綺麗で、台詞のやり取りも粋。
伝染病の様に広まり深まりゆく悲劇もお馴染みの群集シーンによって彩られ、ああこの監督の映画だなあと思わせてくれます。抗いがたい陰鬱な魅力に満ちています。僕は好きですね。。。