《改行表示》20.《ネタバレ》 まず発想が凄い。「ロボット同士の恋愛をテーマに話を一本つくれ」と言われてゴミ回収ロボットと探査用ロボットのロマンスなんて普通思いつかない。私だったら外見は人間そっくりだけど内面は機械そのものの男女を主役に据えて、仲介役に本物の人間を用意する。この人間を通して、人間らしい感情を教わって…みたいな流れで話を展開する。この映画とは真逆といっていい。この映画のセンスがうらやましい。 そしてキャラクターの動かし方も凄い。ウォーリーが廃材の円盤を帽子に見立ててダンスしたり、ビーチパラソルロボットに盾やトランポリンの役割を演じさせて活躍させたりと、動作の一つ一つがアイディア満載で観ていて楽しい。日本製アニメーションで機械や動物を描くと、人間がそれらのコスプレをしているような見た目と言動、あるいは内面が人間そのもので人外である意味がないんじゃないか、というキャラクターが多い印象がある(個人の感想です)。対して海外のアニメーションは外見を人に似せるという安易な手段を取らず、機械は機械のまま、動物は動物のままでその特徴を生かして人間の共感を得られる動作を何とかさせられないか…という部分に尋常でない執念を燃やしているように見える。その成果だろうか、主演の二人にはセリフらしいセリフがほぼないにも関わらず、考えてることが手に取るように分かる。消火器の噴射の反動を利用した宇宙遊泳シーンや、防犯カメラの映像でイブがウォーリーの献身を知るシーンなんかは、どんなセリフを並べたってここまでの感動を観てる人間に伝えることができなかっただろう。この辺の表現力が凄まじいと感じる。 セリフがないからこそここまでウォーリーとイブに感情移入できたのかもしれない。セリフから二人の性格を読み取ることができないから外見と動作に注目する。製作された技術レベルが明らかに違う外見から住む世界の違う二人なんだろうなとか、役割の違い(ゴミを片付けて住む環境をよくする、単独で飛行して植物の痕跡を探す&危険を感じたらビームをぶっ放す)から内向的だけど心優しい男の子と活発で勝気な女の子の話なんだろうな、とか、二人のキャラクターを観てる人間がある程度肉付けする余地が与えられている。二人のキャラクター形成にこちらが積極的に肩入れしてしまっているから、もうこの二人を命を持った存在以外のものとしてみることができなくなる。台座に圧し潰されるウォーリーを見て「痛そう」だとか、パーツ交換後の姿を見て「まるで感情のない機械みたいになってしまった」なんて印象を機械に対して持つとは思わなかった。ボキャ貧で申し訳ないが、「凄い」としか言いようがない。 違和感があったのは人類の描かれ方。ウォーリーをただの機械ではなく「ウォーリー」と名前で呼んだカップルとか、回収された苗を見て「よく頑張ったなぁ」と声をかけた船長とか、体を自力で起こすことすら放棄するほど肉体的に退化してる割には精神が高潔すぎる印象を受けた。記録映像の政府要人っぽい人物はとんでもないロクデナシっぽかったのに。「人間の精神は退化しないと信じてるぜ!」なのか、「お前ら(現在または近い将来の人類)には何の期待もしてないが、未来の人類は目を覚ましてくれると信じてるぜ!」なのか、製作者がどう考えてるかでこのあたりの描写の意味が全く違ってくると思うけどどうなんだろう…。 【池田屋DIY】さん [DVD(吹替)] 9点(2017-07-01 10:38:29) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 「イーヴァ」。ウォーリーとイヴの胸キュンラブストーリーを中心にSFおなじみの「人間とロボット」を優しく描く。が、優しい中にも人類への警鐘ありでなかなか奥深く。「2001年宇宙の旅」へのオマージュもぷんぷんで良。 【すたーちゃいるど】さん [地上波(吹替)] 9点(2014-08-03 23:38:15) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 このころのCGアニメって複数の会社が同じ題材の映画を作ってましたよね。ピクサーが「ニモ」を作ればドリームワークスは「シャークテイル」を、「ウォーリー」を作れば「ロボッツ」を・・・ってなぐあい。パクリだなんだと非難する気はないですが、おかげでスタジオによってストーリーテリングやキャラ造形を比較することが出来て、なかなか面白かったです。 ドリームワークスは人間社会のパロディとして魚やロボットの世界を描いていました。対してピクサーは人間社会はちゃんと描きつつ、それに関わり合う魚やロボット、おもちゃ、虫の世界を描いてきました。個人的にはやはりピクサーの方が好みです。 キャラクター造形も、アニメートする上で今までのメソッドが通用しないデザインになっていて、創意工夫の跡が感じられます。ただ単に手足があって、目鼻口がついてる顔のような、型にはまったデザインは一つも出てこない!これは結講大変な手間ですよね。 そしてキャラクターの行動原理が終始一貫しています。それぞれのロボットは(悪役も含めて)、与えられた命令を忠実にこなすことしか考えていないのに、その行動の積み重ねが見事に絡み合いストーリーを物語っています。これは見事としかいいようがないです。汚染物質を見つけては消毒するだけのクリーナーロボットが、結果的にウォーリーの危機を救う場面は拍手喝采モノです。 ただ、登場するのがロボットが大半なせいか、絵やアニメーションが「リニア(直線的)」なものが多く、少々堅苦しい感じがするのが少し残念。そもそもそういう題材だから、仕方ない面もありますけどね。 【ゆうろう】さん [試写会(吹替)] 9点(2013-04-29 03:55:04) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 名場面だらけの大傑作。 序盤は台詞なしで主人公の孤独感、世界観を入念に描いていて、ウォーリーがイヴに対する気持ちにより共感できます。機能が止まってしまったイヴに献身するウォーリーは本当に可愛い。 そして後半は舞台が変わりニート人間だらけの宇宙船へ。「私たちは生き延びたいんじゃない、生きたいんだ!」という艦長の台詞がいい。 コンピューターがダンスの解説をしながら、ウォーリーとイヴが宇宙空間を飛び回るシーンなんて最高です。 ここまで無駄なくエンターテイメント性とメッセージ性を兼ね備える脚本は本当にすごいと思う。 【ヒナタカ】さん [映画館(吹替)] 9点(2010-07-26 19:26:45) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 ほのぼのとしており大人から子供まで楽しめ、メカなのに人間よりも人間らしいというか、純粋な心を持ったウォーリーの優しい映画。お約束のアメリカンなコミカル要素も満載。 中盤以降は、全てが機械化 / 自動化されて人々が堕落した未来の様子を風刺した描写のあとで、ウォーリー自身の健気さや心というものを目にし、他の人々やメカが今まで見ようともしなかったことに気づき自立していく様子が、堕落のアンチテーゼとして描かれている。また廃棄人工衛星などの宇宙ゴミの散乱という、人類が残している今後の課題についても考えさせられた。 こういう作品を小学校の教材として採用し、子供が楽しんで見た上で 作文を書いて発表しあうと、自己啓発や新しい発見につながるかもしれない。 【シバラク・オバマ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-07-17 12:47:20) |
15.見たまんまの面白さの裏に実はもっと奥深いことを言いたそうな、それを匂わす程度に抑えてるのがいい。 【michell】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-06 00:12:10) |
《改行表示》14.「無機質」に魂を吹き込む。それがまさにアニメーションだと思う。 そのアニメにおける核心を、どれほどに映像技術が進歩したとしても忘れず、クリエイトし続けることが、ディズニー映画の偉大さであり、普遍的なエンターテイメント性だと思う。 荒涼と朽ち果てた地球で動き続ける無機質な掃除ロボットに対し、みるみるうちに感情を覚え移入していった。 キャラクターをいたずらに擬人化せず、あくまで“ロボット”であることに固執した設定が、これまでにない愛すべきキャラクター性を生んでいると思う。 某日本のアニメーション監督の作品では、必要以上に複雑な世界観の中で、精巧なアンドロイドが人間と同じ様に感情揺れ動く様が描かれていた。 しかしながら、いくら観ても感動を覚えない。 一方、言葉もろくに発することが出来ない作業用ロボットのアドベンチャーとシンプルな「想い」には、涙が溢れる。 つくづく、人間が感動するということは、与えられるものではないと思う。 たとえ稚拙なストーリーやキャラクターであっても、そこに観る側本人が入り込めるスペースがあって、登場するキャラクター達と同じ感情を持てるということ。 そういうことだと思う。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-10-17 12:50:28) (良:4票) |
13.《ネタバレ》 あー、CGっていいなぁと素直に感動できる作品。 まあ、そこがピクサーの真骨頂なわけですけどね。 そりゃあ極めて御都合主義だし、とてつもなく楽観的すぎるプロットな上に、お約束の範疇を超えないありきたりなストーリー展開。 でもさ、んなこたぁ言われなくても分かってるって。大人なんだもん。 無粋なこと言いっこ無しってことで。 オマージュ、パロディ、ギャグ。。。色んなもんを目一杯詰め込んで、それでいて雑にならず、本筋を見失わずに、みっちり濃密に丁寧に作られてる。 大いに笑って、いっぱい泣いた。 子供も大人も大喜びできる映画って、こういうのなんだよなぁ。 こりゃあ名作ですわ。 【とっすぃ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-01 06:52:16) |
12.最高でした。普段、アニメーションはほとんど観ない(ディズニー・ピクサー作品も今回が初めて)私でしたが、感動しました!人類への警鐘ととれるシークエンスも数多く含まれて、個々のキャラクター起案やカット割、描写など知る人ぞ知る設定がふんだんに盛り込まれ遊び心も満載。子供向けというよりは大人向けな作品に仕上がっています。とっても難しいことは考えず観るのが吉。ウォーリーやイヴの仕草のなんともカワイイこと。心の底から癒される映画です。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-28 09:54:36) |
11.《ネタバレ》 高層ビルのように積み上げた圧縮ゴミの山の数々、これだけでウォーリーの700年の孤独が伝わってきますね。植物とゴキブリを発見しますが、それだけでは心が満たされません。ビデオを見ることによって感情を覚えました。ミュージカルは「ハロー・ドーリー!」。田舎町から出ることのなかった貧しい青年が、都会に出てお金持ちのふりをして、女性に求愛します。ウソがばれ、青年は別れようとしますが、女性は「そんなこと最初からわかっていたわ」と手をつなぎ、愛を受け止めます。これを知っていて観ると鳥肌ものです。もう一つの重要なモチーフは人類の進化を扱った「2001年宇宙の旅」。同じ音楽を使い、コンピュータが反乱するという筋書きで明らかですね。靴と植物が「モノリス」です。靴はエンドロールで判明しますが、ゴッホの初期の絵で、労働者の象徴として描かれたもの。未来人は一生座ったままで生活するので、立つことも難しいし、靴を知りません。船長が壮大な音楽と共に立ち上がる場面は、人類の更なる進化の象徴。すなわち原点に戻り、地球を再生させるために歩き出すことを表しています。わかりにくかったは、修理ロボット達のふるまいです。ウォーリーが誤射して修理室の電源が切れました。これで修理ロボット達は自由になったのです。メインコンピュータ「オート」からの開放であり、その後の展開を予見させます。それでウォーリーを持ち上げて大騒ぎ。最後は頼もしい味方になります。特にモー、グッジョブです。けなげに働くロボット達の姿は心なごみますね。排出口からの生還は「エイリアン2」のオマージュ。だから声優にシガニー・ウィーバーを使っています。遊び心たっぷりです。子供の世話もロボットがする社会。船が傾く場面で、落ちてくる子供たちをジョンとその恋人が守る場面がありました。とても印象的です。ウォーリーの記憶が戻る場面ですが、あれはイブの愛情がそうさせたわけです。元々、ウォーリーの感情によってイブにも感情が生まれました。イブの電流によってウォーリーがぽうっとなるシーンがありますね。あれが感情であり、伏線となっています。子供達には深読みができないので、ちょっと退屈するかもしれません。大人になって観返したら、きっと感動するでしょう。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-17 22:03:27) (良:3票) |
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《改行表示》10.《ネタバレ》 ピクサー映画はなんとなく敬遠しており、まともに観たのは今回が初めてでしたが・・・ 絵作りの巧さに感激しました。特に前半部のウォーリーとイヴの二人?芝居は、チャップリンの無声映画を彷彿させる。ロボットの微妙な感情?表現と美術館級のCGの美しさ。そのシチュエーションごとに切り替わる挿入音楽との調和。まさに「プロの仕事」! 後半からは「2001年宇宙の旅」をパロってのドタバタ劇になるのだが、キューブリックより遥かに理解しやすい素直な構成に好感度。 退化と進化を繰り返す人類と、進歩の過程で“人間らしさ”を醸成してしまったロボット。創造主が自ら作り出した機械から「人類のアイデンティティ」を啓示される大いなる皮肉を、さらりと描いています。映画好きの大人ほど十分楽しめる秀作です! 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 01:51:00) (良:1票) |
9.ピクサーいつもながらの、スタッフたちの角突き合わせてのカンカンガクガクたる議論を想像させる、これでもかと練りに練り計算し尽くしたストーリー展開、小ネタの盛り込み!ただそれだけに、この尺での詰め込み感は否めない。もう少し間を取るところは取って緩急をつけてもよかったような気がする。若い頃感動した「サイレント・ランニング」を懐かしく思い出しました。 【とと】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-02 21:14:21) |
8.《ネタバレ》 昔見た「ドラえもん」の某映画+「ショートサーキット」って感じです。WALL・Eが何気なくイヴと手をつなごうとして、モジモジしているシーンはホント人間味があってかわいい。どんな人も初めてのデートの時はあんな感じなんだろうな・・・。その他のロボットも所々の仕草がとても個性的でかわいらしく、ちょっとおバカなところがまたイイ味出してます!人間の登場キャラも機械に頼りきっているわりには、みんな気持ちの良い連中でした。過去作品の「モンスターズインク」「Mrインクレディブル」にも負けないぐらい面白かったです。いつも通り、スタッフロールまで楽しめました。ピクサー映画はホント子供に見せたい映画ですね~! 【とむ】さん [映画館(吹替)] 9点(2009-01-12 22:26:35) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 ピクサーの映画のなかでもトイ・ストーリー1と並ぶ・・・かそれ以上か。の超傑作。 小さな子供では飽きてしまうストーリーですが、小さな子も映像にかじりついていました。 最初にエバが登場するシーンでは、明らかに人類的な技術で動作する「機械」から出現するあたり、人類がなんらかの形で介在していることが映像できちんと書き込まれているところに釘付けになり、最初の人類の映像が滅んでしまった人類の置きみやげではないのではないか、と受け手を疑心暗鬼にさせるところがもの凄く新しかったです。 これまでのSFで人類がいない荒廃した地上という設定では、生き残りが人類の残した物を巡って物語りが始まりますが、うーん新しい。でもうっかりエバの登場シーンで仕掛けを見逃したとしても、無人の宇宙に連れて行かれたウォーリーがどうなるのかとかなりはらはらするはず。 それから全編にあふれる脳天気なキャラクタ達の諦めなさや、前向きさ、ストーリーの優しさに大満足でした。 CGだというだけでバカにする人もいるかも知れませんが、ボタン一つでコンピュータが勝手に絵を作り出すのがCGではありません。 手で紙にかかれた原案が、様々な工程に乗って少しずつ人の手によって積み重ねられ、最終的にコンピュータに陰影を付けさせる製品です。 そうして作られたキャラがそれぞれに違ういろいろな意味の大切な物を、それぞれが大切に守る。それに理由が必要なんだろうか、いちいち考えなければ分からないものなんてそれは大切ではないのではないだろうか。そういう気持ちを素直に確認させてくれる、心にズシンと来るテーマではないかと思います。 こういう生活サイズのテーマにもかかわらず、直球勝負で重い。立派! たくさんの人に丁寧に心をこめて作られたキャラ達が、休む間もなく動き、物語をつづる様はCGのもつ、人が作った暖かさにあふれています。 これほどの作品をCGアニメーションで作り上げたということの凄さは、一つのブレークスルーではないでしょうか。 もの凄いインパクトです。 【黒猫クック】さん [映画館(吹替)] 9点(2009-01-01 16:47:06) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 やっと戻ってきたような気がします、本来のピクサー作品。人の世界の脇役を主役に持ってくるピクサー本来の作品作りの本領が存分に生かされている素晴らしい作品だと思います。時代設定をこれまでにない、遠い未来に持ってきたことで初めて成立するストーリーテリングで、全てに置いて“巧い”という感想を抱きました。人もロボットもみな同じ、生きる目的がないと生きていけないものです。ウォーリーがひたすらゴミを集め続けたのは、本来の“掃除”ではなく、“宝物探し”が目的なのではないかと思いました。彼は宝物の何かを700年間探し続けた末に、イヴと出会うことができました。ウォーリーとイヴの喜怒哀楽や恋など、あるはずのない彼らの感情に入り込むことができる物語作りに感動しました。人間という存在は脇役に、主軸はどこまでいってもこの作品ではロボットです。プログラムされた目的よりも大切なことに気づいていく、その姿に涙涙。ロボットだからこそ持つ感情。葛藤。そこにはすごく当たり前だけど、見落しがちな大切な思いがたくさん詰め込まれていました。人間の醜い姿にリアルを感じ、ロボットたちもいつの間にかリアルへ。ラストの地球へ向かわせ方と、終わらせ方が見事です。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-12-31 09:51:43) (良:1票) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 船長が立ち上がる時、ツァラトゥストゥラがかく語り拍手。 最後、ウォーリーは復活して、それはそれで感動的なハッピーエンドだったんだが、もしかしてあのまま復活しないでも映画として閉じれたに違いない。ウォーリーと人間とロボットたちを後に一人地球を去っていくイヴの小さな光も泣けたろう。 |
4.映像のクオリティがすごかった~。人間ころころ。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-12-29 19:43:52) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 まず、圧倒的なスケール感のある映像に息をのみました。 セリフを極力排除しながらもキャラクターの動き、表情で感情は存分に伝わってくるし、むしろそれが功を奏していて、感動を誘われました。 物語は流石に説明不足な部分が多く、深味には欠けますが、この映画にとってはそれほど重要な部分ではないですね。テンポは良いし、何と言っても世界観のセンスは抜群で、見た目にも決して飽きさせるところはありません。 ところどころの手をつなぐ描写にぐっときました。 お掃除ロボットが異様に可愛かったので、一台欲しいっす。 傑作SF純愛アクションラブストーリー。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-12-24 01:49:03) |
2.チャップリンの映画を見ているかのような気がしました。それ程良くできた映画だと思います。何せ、主人公たちに台詞がほとんどないんですから。ただ、映画館から出てきた小学校低学年くらいの子が、「意味わかんない」と言ってました。大人には良くても、子供には面白くないのかも。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-12-22 17:41:52) |
《改行表示》1.《ネタバレ》 何が理由かは分からないが、植物がまったく生えなくなってしまい、人類が見捨てて廃墟となってしまった地球で鉄屑収集ロボットのウォーリーがただひとり、ひたすらにスクラップの山を積み上げているシーンから物語は始まる。ウォーリーの友だちはゴキブリ一匹のみ…。 そんな孤独な日常の中に真っ白な無敵ロボット・イヴが突然現れてウォーリーは彼女に夢中になるのだが…。 何が新鮮かって、これまでのツルツル・ピカピカCG一辺倒のピクサー・アニメでは考えられなかった古びた鉄屑のサビやガラクタが醸し出す何とも言えないリアル感…。 観ていて思いだしたのは今から30年前にスターウォーズを初めて観たときの衝撃と感動。 ハンソロ船長のミレニアム・ファルコン号といい、ルーク・スカイウォーカーが乗っていたランドスピーダーといい、それまではピカピカの宇宙船がデーン!と出てくるのが当たり前だったSFの世界観を一気に変えてしまったあのリアルな感動が再び蘇って来ました。 そういえば、ダストシューターでゴミの中に放り込まれてしまうシーンなんかも実はスター・ウォーズへのオマージュだったりするのかも?レーア姫とイヴのツンデレぶりもどことなく共通しているし…(笑) ほとんどセリフらしいセリフのないこの映画。ストーリーが進むうちにグイグイ物語の中に引き込まれて行き、しまいにはウォーリーの恋が成就するようにと祈るような気持ちで観ている自分がいました。(^^; 【ライアー】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2008-11-13 03:45:27) |