《改行表示》17.《ネタバレ》 間違いなく仁義なき戦いシリーズの一本、という位置づけの作品ではあるのですが、菅原文太は脇に回り、物語の中心にいるのは北大路欣也。しがない若者の哀しき生き様が描かれます。一方、ワルそのもの、といった印象の千葉真一も光っていて。 ラスト近くのザラついたような映像が、凄惨とも言えるような迫力を出しています。降り続く雨の絶望感。追い詰められて自ら命を絶つ北大路欣也の姿には、戦場の暗い壕の中で自決していった若き兵士たちの無念が重ねられているのでしょうか。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 9点(2021-12-05 21:30:12) |
16.群像劇っぽくもあった前作と比べると、今回は北大路欣也が実質的な主役。そういう意味では前作よりも分かりやすいかも。北大路欣也は、現在のザ・大物役者といったイメージしか知らなかったのだけど、こんなにかっこいい男前だったんですね。まるで触れると火傷しちゃいそうなギラギラした雰囲気が凄かったです。クライマックスはシリーズ全体で言っても、もっと言えば歴代邦画の中でも屈指の名シーンでしょうね。前作でさえスター俳優が次々死んでいったのに、新たなヤクザが次々現れ思わずクラクラしてしまうのも、続編ならではの魅力だと思います。菅原文太の出番はその代わり少なくなってしまったけど、その存在感はさすが。表舞台に舞い戻るキッカケも、「金に困った子分たちから、野良犬の肉を食わされた」という現状からなのが憎めません。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 9点(2014-01-22 10:38:00) |
15.《ネタバレ》 前回主役の文太さんは脇に回り、本筋の話とは外れた外伝的な立ち位置。今回主役の殺人鬼山中がどう見たって殺人鬼に見えるのが凄い(笑)。相当ヤバイ眼つきしてて、いまにも人殺しそうな顔してます。内容はスカーフェイスみたいにどうしたって破滅するしかない男の物語ですが、女性に一途であったり、仁義に熱かったり人間的な魅力があるのが少し違うところ。ラストはあまりに悲劇的で哀愁を感じさせます。それと主演の女優さんがもの凄く綺麗な方で見惚れてしまいました。タランティーノが惚れ込むのも納得ですね。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-05 23:00:17) |
14.千葉真一のクサレ外道っぷりが最高。前作に勝るとも劣らない完成度と面白さ。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-12-11 16:42:59) |
13.どうしても山中正治や大友勝利にばかり注目が集まるが、個人的にはやっぱ梶芽衣子様演じる戦争未亡人・上原靖子が忘れ難いです。ホステスやママばかり出てくる『仁義』女性陣の中でもかなり異色の存在だし、なによりもお美しい(『修羅雪姫』や『さそり』よりもこっちの方が好み)。お話自体も非常に切なくて大好きなんですが、こういう存在感が強い俳優がどんどん出てくる映画ってやっぱいいなぁと強く感じました(昨今の映画でここまで出演者が豪華な映画ってほとんどないなぁ)。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-09-08 21:08:01) |
12.ここから千葉真一にハマリました。作品も文句なし! 【ジダン】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2007-10-14 12:01:20) |
11.山中のぎらぎらと光る眼が忘れられない。凄まじい暴力性、心の内に炎のような激しさを持ち、最後には謀略にのせられ、内なる炎で自らをも焼き尽くす。彼がヤクザの中で伝説的な存在になったのも納得できる。 ただ、妻と子供に対しては優しかったことも印象深い。組長を信じて一途に尽くす純粋な一面も持ち合わせていた。もちろん彼のしたことは許されないし危険な人物だったことは確かだが、彼が伝説的な殺人鬼である前に、一人の人間だったこともわかるのだ。たとえ犯罪者でも、その過酷な運命には胸を打たれずにいられなかった。 そして狂犬のような大野勝利もやっぱり忘れ難い。暴力を振るうことにまったく躊躇せず、人間の死体を銃の的にし、父親に絶縁を申し渡されてバックを失っても「かまわん、わしがほしいのは広島じゃ」とせせら笑う。勝利には山中のような人間らしさの欠片もない。 この二人の若い男の刹那的で危険な生き様には、一見の価値があります。 【no one】さん 9点(2005-03-01 00:13:57) (良:1票) |
10.この広島死闘編を何回見たことか。北大路欣也かっちょえ~。梶芽衣子きれ~(こんな綺麗な人いませんぜ)。成田三樹夫シブ~。代理戦争の次に好きです。 【モチキチ】さん 9点(2005-02-08 03:01:26) |
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9.仁義なきシリーズの中では広能の出番は限られ番外編的な映画だが、ヒットマン山中のヤクザとしての苦悩、靖子との恋の行方、使い捨てされる男が死してなお伝説の男として使いまわされ姿を憤りを感じながら哀しく見守る広能、渋すぎる! 千葉ちゃんキレすぎる!梶芽衣子キレイすぎる! 【亜流派 十五郎】さん 9点(2004-11-23 16:31:30) (良:1票) |
8.皆さんがおしゃっているとおり、これもまた傑作でした。ヤクザモノがこんなに良いとは。。山中正治は悲しすぎますね。極道の世界と女。。 そして、勝利の狂いっぷりもさすがです。。また、広能も貫禄が出てきましたよね!!うーん、早く続きが見たいです。見てない方は、とにかく見たほうが良いです。ヤクザモノは~といっている方、もったいないです。熱いものが好きな方は是非見てみてください。それにしても実話ってのがさらにすごいですね。 【シュシュ】さん 9点(2004-10-06 03:49:10) |
7.仁義なき戦いシリーズは通して何度か観たが、やはりこれがダントツで一番面白いと思う。単品で作品として充分面白い。一番の見所はやはり北大路欣也と千葉真一のパワフルな演技。 【デューク】さん 9点(2004-07-29 23:49:26) |
6.仁義無き戦いをシリーズとして見ると同じヒトが何回もでてくるのでショボく感じるが単作としてみると広島市死闘編のみ傑出しているのがわかる。単作でカンヌとかに出せばよかったのに。 【膝小僧】さん 9点(2004-02-28 00:10:04) |
《改行表示》5.文太さんは脇にまわっても漂ってくるオーラはすごい。千葉真一演じる大友の切れっぷりは迫力があった。主役を取り囲む成田三樹夫、室田日出男、梶芽衣子、川谷拓三、小池朝雄、、などなどすごいメンバーがキッチリそれぞれいい仕事してくれていました。山中役の北大路欣也の哀愁漂う生きざま、死にざまはすごいと思った。鳥肌立った。 【fujico】さん 9点(2004-02-23 22:07:01) |
4.笠原和夫と深作欣二との世代の違いが、そのまま山中と大友という2人の人物像に投影されているという。特攻世代に近い笠原と戦後派の深作。笠原がどうしても描きたかった人物像こそ山中であった。それに反発する形で大友という旧秩序破壊的キャラクターが深作の手によって肥大化していく。脚本家と監督のイニシアティブをめぐる争いがそのまま作品に反映しているようで面白い。ちなみに、僕はどちらかと言えば、笠原=山中に共感する。 |
3.5部作中『広島死闘編』が一番好きです。今も「広島ヤクザの鏡」と言われている山上(劇中は“山中”)を主人公にした一作を、と笠原氏が熱望した結果でしょうか。「仁義なき」のブランドがなくても(ありえない話ではありますが)十分イケる実録映画だと思います。 【猫と猫】さん 9点(2003-11-06 14:55:57) |
2.文太は脇にまわり山中役の北大路欣也が主役を張る、シリーズモノにしたら異色作。シリーズを離れ一本の作品としてもかなり完成度が高い。大見得切の乱暴者のくせに慌てふためく様が滑稽な大友のキャラクターがまたいい。 【R&A】さん 9点(2003-10-09 12:52:24) |
1.やくざ映画とおもっているみなさん。この映画は青春映画ですよ。青年のじりじりとした焦燥感と破滅への転落。生きること、死ぬこと(死生観)をこの映画を見て感じて欲しい。泣ける映画だ。 【POS】さん 9点(2002-06-29 00:43:07) |