5.《ネタバレ》 傑作。
アンヴィルか。あの記録でしか知らない巨大ムーブメント。HMとHRの時代を生きたバンドのうちの一つか。あの時代の残り香を発掘するように、古代の貴重な遺跡や装飾品を探し出すように学校の仲間とCDを買いあさった日を思い出す。
あの時代がすでに過ぎ去っていたあのとき、あのバンドってどこ行っちゃんたんだろうね。なんて笑ってたわけだ。そのアンヴィルがさ、アンヴィルがですよ、アンヴィルがまだアンヴィルやってた!
それを物語にせずに、キチッとドキュメンタリにしてきた。剛速球で。
興奮である。もうそりゃあ興奮である。この映画の狙い的にダンガリーディスのプロデュースでシーンに舞い戻す企画だったのかもしれないし、しっかりその効果で売れたのかもしれないが、この男たちの気持ちの持ちようは真っ正面、剛暴である。
この男たちの生き様に不覚にも頭上に拳を振り上げていたのだった。