12.《ネタバレ》 公開当時に観て以来34年ぶりにまた観ましたが、ストーリー、映像ともに良く出来た映画だと思います。ルトガー・ハウワーの謎の殺人ヒッチハイカー、みごとにはめられていく主人公のトーマス・ハウエル、全く頼りにならないテキサスの田舎町の警官たち、そしてチャーミングなウエイトレスのジェニファー・ジェイソン・リー。キャスティングも良かったです。ルトガー・ハウアーは総勢何人を殺したのでしょうか。。。数えられません。。。いろいろな要素満載の作品でしたが、34年前に観た時から一番印象に残っていたシーンはジェニファー・ジェイソン・リーが残虐に殺された場面です。あのシーンは脳裏から離れませんでした。ジェニファーはトーマス・ハウエルに関わってしまったばっかりにあんな無残な殺され方をしてしまってとてもかわいそうでした。美人だけどどこか暗い面もあり被害者だったのが急に拳銃を持ちトーマスに加担するなど、とても難解な性格でしたがそれでも魅力的な良い娘でした。あんな殺され方は酷です。トーマスは自分のせいでジェニファーは殺されたのだから激怒するなり後悔するなり、もっと感情を出してほしかったです。あんたのせいでジェニファーは殺されたんですよ!なお、ルトガー・ハウアーは先日病気のため75歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りします。素晴らしい映画をありがとうございました。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2019-12-22 01:53:45) |
11.《ネタバレ》 ジョン・ライダーとは何者なのか。「ディズニーランド出身」のこの男は、まるで今と変わらぬ姿のまま世に生れ落ちたかのようだ。生まれながらの殺人者。彼は何年も殺人を続けながら、自分を殺してくれる人間を捜し求めていた。ついに現れた好敵手ジム・ホルジーを執拗につけ狙い、念願叶ってあの世へ送られることになる。ラスト、ジムがパトカーで追いかけてきた時のジョンの嬉しそうな顔ったらない。「来い!」とか言って、無防備に車に撥ねられてる(笑)何者にも束縛されない「堕ちた天使」ジョン・ライダーを演じたルトガー・ハウアーは、本作と『ブレードランナー』のレプリカント役で、80年代を代表する悪役となった。ところで、本作には二つの教訓がある。一つは、あまり気軽にヒッチハイカーを乗せないこと。もう一つは、フライドポテトはよく注意して食べること。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-14 21:42:51) |
10. 傑作です! こういう作品にありがちな、余計なヒューマニズムとか安っぽい哲学とか、そういった無駄が全くない! ここに描かれているのは、まぎれもない「生きた人間たち」の姿です。 【コウモリ】さん [地上波(吹替)] 9点(2007-04-20 08:40:03) |
9.《ネタバレ》 現在ならサイコパスと表現されるのでしょう。日常生活の延長の体で、親切な一家も、何ら悪いことしてない若い女性も惨殺してみせるルトガー・ハウアーは生身の人間としては映画史上最凶の何名かに入るでしょう。こんな男に見込まれた主人公は気の毒です。激突!の主人公より理不尽に気の毒です。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-05-28 23:35:44) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 すごい映画。ルトガーハウアーの異常ぶりが怖すぎる。運命のいたずらを感じさせる映画。主人公を助けたばかりに、女が最後残酷にも殺されてしまう、そのやるせなさが、この映画の異常性をますます高めている。主人公は最初、平凡な男の子であった。ところが、異常な犯人につきまとわれることで変わっていく。その人間が変わっていく様がなんともすさまじいリアルさである。最後に主人公が犯人を殺して終わり、めでたしめでたしという映画はキライなのだが、この映画に限って言えば必然であったように感じてしまう。運命の必然、そんな感じ。最後の陽がくれていくシーン、音楽とマッチして映画がおわっていくその感じがなんともいえずいい終わり方だ。本当によくできた映画だと思う。緊迫感がすごいあって、最後まで一気に見入ってしまう。 これまで、10回以上は見ているのだが、それでも見入ってしまう映画。 【なかがわ】さん 9点(2003-12-04 23:56:33) (良:1票) |
7.好みのドラマと言えば『ハイランダー』に『サブウェイ』に『刑事コロンボ』に…だから、よれよれのコートを着た男が主役格で登場する作品は相対的に点数高いす(笑)。エリック・レッドの書く脚本に出てくる野郎は『ラスト・アウトロー』ってのもそうなんだけど、こんなネチっこい男ばっかだよなあ。しかも追いつ追われつだけ(というか追われつオンリー)で上映時間のほとんどを消費…一点豪華主義のドラマツルギーですな。余計なモノを殺ぎ落とした話が、どれだけ食べごたえがあるか。サスペンスドラマの本領のみ発揮って感じです。当然ここまでやれば文句は言えん。ああ、Cラッセルが体当たりで力演した凡作『ブレーキダウン』に、『ヒッチャー』のねちっこさがあったらなあ…エリック・レッド侮りがたし。 【エスねこ】さん 9点(2003-06-10 23:49:48) |
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【はてな丸】さん 9点(2003-02-01 14:59:25) |
5.何故か追われ続ける主人公には激突にも似た不条理さを感じながらぐいぐい物語りに気引き込まれていった。ハウアーの存在感が光る作品。私は二人の友人に勧め、絶賛と酷評を貰いました。勧める相手は良く選びましょう。 【KEN】さん 9点(2002-07-03 09:52:10) |
4.映画を印象ずけるのは、内容だという見本のような映画だと思います。15年経っても名作です。ところでアメリカでは、アンカットバージョンもあるらしいです。女の子が引き裂かれるシーンを、完全に撮したもので、あまりにも過激なので、ビデオ版ではそれをカットして今のバージョンにしたらしいです。 【マンタン】さん 9点(2001-10-07 06:57:58) |
3.これはある意味映画を観ることに対する勇気を試される映画です。衝撃的なシーンの数々、暗がりの序盤から物語は一気に加速していき一旦話しは終結するかのように見せます。しかしここでこのヒッチャーは終わらない。荒削りな演出、ルトガー・ハウアーのターミネーター的な怪演、これが全て構築した傑作がここにある。 【チャーリー】さん 9点(2001-08-15 21:33:02) |
【ジョンライダー】さん 9点(2001-07-14 07:31:34) |
1.単なるB級映画と思って観たんですが・・・確かに凄い映画です。キレたサイコ野郎の映画なんですが、ジェニファー・ジェイソン・リーが死ぬあたりは衝撃的です。しかしラストに向かうにつれ、どうして主人公は犯人が脱走すると分かったのか?またどうやってあの警備の中で簡単に車から逃げ出せたのか?「さあ、掛かってきなさい!」って簡単に轢き殺されてみたり?ある映画解説者が「この犯人は殺されフェチなんだ」とか言ってましたが、一方で冒頭からヒッチャーは殺人犯としていきなり登場しており、その理由や動機は全く示されません。ある意味、この作りそのものがサイコ的であります。本作を観た当時は、ルトガー・ハウアーって凄い俳優になると思っていたんですが・・・ 【イマジン】さん 9点(2001-04-17 12:12:37) |