2.《ネタバレ》 「序章」も好きだけど特に「葉門」が一番好きだ。前作を見なくても存分に楽しめるぜ。
異種格闘技!
武術vs現代格闘技!!
鉄も砕く拳vs鉄以上に鍛え上げられた肉体!!!
中国4000年vsアメリカ200年!!!!
200年といってもヨーロッパ、アジア、アフリカといった様々な国のハイブリットだ。コイツは手強いぜ。
特にボクシングは中国武術同様に「大地を蹴る」スポーツ。タフネスとスピードなら負けない。
悪態ついて挑発するのは最早常識、それが火に油を注ぐこともまた常識ですねハイ。
異国に蹂躙され続けてきた中国だが、太古から受け継がれてきた武術を犯す事は何人にも出来なかった。
戦争も終わり、平穏を得てもまだまだ貧乏との戦いは続く。
最初のこの何処かほのぼのとした感じが好きだ。
道場や工場時代の同志が真っ先に駆けつけそうだけど、そんな甘くは無いか。
拳を通じて弟子や仲間が増えていく感じが良い。
脳撃たれようとも魂までは死なず。“蘇る”シーンには不覚にも涙が。
道場同士の争い再び、
包丁の峰打ち、
不安定なテーブルの上での激しい舞闘、
髪もフサフサ&リア充で幸せ者のカム、
そして動けるデブことサモハン・キンポーが老練な武術家として命を燃やすシーンには震える!
意地の張り合い、誇りを汚す奴は死んでも許さねえ。
蹴るな=ハンデですねハイ。
何度殴られダウンさせられようとも立ち上がる葉問。仲間のため、新しい命と共に待つ家族のために。鋼の肉体を打ち破る鉄の意思、鋼の精神。
「これはホン師匠の分!」とばかりに憤怒と哀しみ混じる撃拳、撃拳、撃拳連打!!
話の解るアメリカ軍は全アメリカ人の誇りです。
ラストにブルース・リー少年を出す憎い演出が良い。
欲を言えばキン・フーの映画みたいに女性武術家が大暴れするシーンも見たかったけど(「序章」で工場の女性従業員が戦ってはいたが)、それ以外は大満足です。