7.《ネタバレ》 J・J・エイブラムスは「スタートレック」シリーズが今のところ最高の映画だと思うけど、この映画も大好きだ。
葬式の場面から始まるファースト・シーン。
母親らしき人、駆けつける男、それを怒りながら止める男。ここから既に伏線が張られていた。人が死んだ話をしながら平気で食事をする子供たち。
俺も今は抵抗が無くなってきているが、子供でその領域はどんだけ修羅場くぐったんすか君たち。流石アメリカ、銃社会だけあるわ(物凄く不謹慎な発言)。
数年後、成長した子供達は映画祭に出てホラー映画を撮るという。
監督を目指すチャールズは面白い奴だ。
「クオリティ」とかおめえは何処のオーソン・ウェルズだよ。体系まで後期型のウェルズだ(初期のウェルズはスマート)。
見た目は重量、しかし映画造りへの情熱と行動力は最高にスマートな少年だぜ。
70年代のポピュラーミュージックが彩りを添える(特に「マイ・シャローナ」と「おしゃれフリーク」は最高!)映画を見終えた後のあの心地良さはなんなのだろうか。
文字通り主演女優のアリスが可愛い&カッコイイ。
序盤は映画の撮影をめぐる冒険ドラマ、列車の事故が起きる辺りからSF映画に。
大惨事にも関わらず、妙にリアリティが無いのはCGによる演出のせいか。
惨事後の散らばった列車の破片が実物だっただけに、余計にCGが目立ってしまっている。
それ以外は特に不満な点は無い。
フィルムを見ただけで感情移入してしまう少年の強さ(流石警官の息子)、“先生”が傷だらけでベッドに横たわり蝿が飛んでいる妙な生々しさ、回り続けるビデオカメラが捉えたもの、謎のキューブ(ルービックキューブは1980年代に発売)、次々に起こる怪奇現象、電気が消える中影響を受けないウォークマン?、医療行為による“殺人”、「出てけ!」→マジで出て行く→本当に出て行くとは思わず慌てて娘を追う→「俺が悪かった!」→事故る→うめいている間に娘誘拐。言っちゃ悪いけどこれ何てギャグ?
ラストであえて手を離す“過去との決別”シーンも良い。久々に楽しめる映画だった。
女性の会話も面白い。
「アメリカはお先真っ暗よ!」→「真っ暗は黒人」→「人種差別!」 バロス。
エンディングのチャールズによるゾンビ映画も必見。
流石に事故の音がセルフってのはどうなのよ(狙ってやったかヤケクry)。
しかし本当に怖いもの知らずだなコイツら。