戦艦ポチョムキンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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戦艦ポチョムキン

[センカンポチョムキン]
Battleship Potemkin
(Броненосец «Потёмкин» / Bronenosets Potemkin)
1925年ソ連上映時間:75分
平均点:7.08 / 10(Review 75人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものサイレントモノクロ映画実話もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-04-01)【かっぱ堰】さん
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監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
キャストアレクサンドル・アントノフ(男優)グリゴリー・ワクリンチュク水兵
脚本セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
音楽ニコライ・クリュコフ
撮影エドゥアルド・ティッセ
配給ATG
あらすじ
1905年、ロシア帝国の戦艦ポチョムキン号が反乱を起こした。理由は物資不足で、食事にウジが沸いていたため。船はオデッサ港へ寄航するが、軍隊の出動により、一般人もろとも大弾圧を受けるのだった。関連のない画像を重ねていくモンタージュ技法の実践作で、高い完成度から「映画の教科書」とも呼ばれる。後半の「オデッサの階段」シーンは、映画史上最も有名な場面の一つであり、デ・パルマの『アンタッチャブル』などで引用された。
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16.《ネタバレ》 実際に起きた反乱を元に描かれる本作。  今でこそ「モンタージュ技法なんて使い古されて新鮮味なんか無いよ」と言うかもしれない。 ただコイツを見たらそんな事は言えなくなる。  この映画のモンタージュは新鮮味ではなく驚きと興奮のモンタージュだからだ。 冒頭数分の単調さが、兵士の怒りの声が挙がるあたりから面白くなる。 ウジが湧いて腐った肉を、これほどまでに生々しく描写する。 腹が減っては戦はできぬ。 飢えた軍隊は勝てない。 軍の底を支える兵士の扱いの不当さ、上層部の傲慢への怒り。 当時のソ連社会への怒りを、食料を通じて描くその生々しさ!  それを巡って反乱が起き、その波は民衆にまで流れていく。 そして血で血を争う戦い・虐殺。 「ストライキ」を超えたカタルシス。 母親に抱きかかえられた子供。 手当をしても何をしても助からない。 命の軽さと重さ。 一体民衆が何をした。 ロシア革命から続く理不尽な市民の虐殺。 その怒りを、惨たらしく死んで行く人々の叫びで訴えかける強烈な映像! それをここまで残酷かつ力強く映していく。 画面に映る男も女も、みんな時代の波にさらされながら、力強く抗い生き残ってきたという鍛えられた表情をしている。 それだけに説得力も段違いだ。 よくもこんな凄い映画を検閲だのなんだのでカットしたり焼き捨てるなんて馬鹿みてえな事が出来たもんだ。 スターリンが悪いんじゃない。 そんな理不尽なやり方を実践できる「人の心」が腐っているのだから。 ふざけやがって・・・。  この映画は「面白さ」を楽しむ映画じゃない。 戦争に対する怒りを感じられるか感じられないか。 それを個々の視点で感じて欲しい映画である。 シベリアの雪の大地を踏み歩くロシア人の力強さを・・・!  そしてこの映画を探し出し、再びこの世の中に蘇らせてくれたスタッフに感謝したい。 音楽的には「マイゼル版」がオススメかな。 あの旗を染めた「赤」の色のように、いつまでも鮮やかに輝く映画だ。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-10 07:21:30)
15.随所で強烈な印象を残す、波間に揺れる光。亡くなった水兵を葬送するランチの場面に始まり、夕刻から翌朝にかけて推移していくオデッサ湾内の霞に煙る水面への光の反射と小船の影を映し出した画面はまさに印象派画家クロード・モネの『印象・日の出』そのままの美しさであり、「散り行く花」冒頭の霞がかった港湾のショットにも通じる美観である。また注目すべきは、戦艦を歓迎する市民のヨットの群れが水面をすべる爽快感。岸へと集まっていく群衆のロングショットの壮観。戦艦の砲撃による爆煙の迫力等〃。数え上げればきりのない画面の充実ぶりであり、「教養」以前に純粋な活劇として何度観ても面白い。滑落する乳母車の図に緊張してしまうのは、技法以前に単純に画面に漲る気迫とサスペンス感からだ。「一人は皆の為に、皆は一人の為に」これは映画の政治宣伝的主題のみならず、個々のショットと作品全体の関係をも表した台詞といっていいだろう。それだけの強度を湛えた画面が全編に満ちている。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 9点(2008-11-08 22:56:50)
14.モンタージュという技法自体は遅かれ早かれ誰かが確立したんだろうが、それを活かしきる細かなショットのコマ割り、構図が実に絶妙である。一杯のスープから始まる暴動、一発の銃弾から始まる惨劇、一隻で艦隊に立ち向かう緊張感、ここに込められるダイナミックな動きやその映像から伝わるエネルギーは強烈である。革命思想とはためく赤旗からプロパガンダと切って捨ててしまう事は到底出来ない映画である。
亜流派 十五郎さん 9点(2005-01-27 23:06:34)
13.ポチョムキンという言葉の響きが実は面白いですよね。ポチョムキン。とくにポチョってところが。でも自由を渇望する人間の熱さがほどばしる力強い名作だと思います。赤ちゃんがとにかく見ていてつらい。
no_the_warさん 9点(2005-01-24 16:50:41)(笑:1票)
12.イデオロギー云々が、観る目を邪魔をしてしまうと、只の国民意識を鋳鉄する映画と、感じてしまう、かも。でも、確かに、そういう物議は然るべき場所で、インテリ振りながら勝手にやって欲しい。甲板上の蜂起シーンで興奮、オデッサ階段で衝撃、ラストシーンで感動。これらは、ミッチリ熱い。もっさり熱い。政策じみた観点だけで撮った映画(かと言って純粋に撮られた娯楽映画とは、言い難いが)なら、こうも面白くはならないと、おもう。1925年作。昭和ですら無いじゃん。凄い。古いから名作って、言うわけでは、無いが。
aksweetさん 9点(2005-01-16 00:31:02)
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11.「オデッサの階段」ッ!このシーンに尽きます。息をするのも忘れて見入ってしまう。 またこのような虐殺を乗り越えて新しい体制が出来た後も、その新しい政権によって同じような虐殺が繰り返さていくという現実を、僕ら後世の人間は知っている。そのことがなんともやりきれない。
flyhighさん 9点(2004-04-17 21:57:16)
10.燃えた。ものすごい迫力。古い映画ということで、少しみくびっていたことを詫びたい。とにかく気合と根性がみっちり込められている。すごい。
ラーションさん 9点(2004-03-29 02:04:20)
9.オデッサの階段のシーンなど、この映画においては、新しい手法など取り上げがちだが、単純に観ていて吸い込まれるオーラがこの作品の中には充満している。「イワン雷帝」同様、セルゲイ・エイゼンシュテインの魂が込められた映画と言うことができよう。ポチョムキンという名は初めて聞くと笑ってしまいますが。
たましろさん 9点(2004-01-17 22:14:19)
8.「ド級」「超ド級」という言葉は戦艦ドレッドノートに由来するという。ドレッドノートは軍艦の歴史において革命的な戦艦だったのだ。エイゼンシュテインの『戦艦ポチョムキン』もまた、映画を革命的に変えた作品である。ゆえに我々は、『戦艦ポチョムキン』に匹敵する映画作品を「ポ級」「超ポ級」と呼ばねばならぬ。
ウーフーさん 9点(2004-01-05 22:57:01)(笑:9票)
7.どんなに斬新な手法を生み出した作品であろうとも、今観て面白くなければ評価は低くする。これが、批評家でもない一映画ファンとしての俺の基本姿勢だが、本作品は「モンタージュの祖」などという蘊蓄を知らずとも引き込まれてしまう。あまりに平凡な感想で恐縮だが、やはりオデッサの階段のシークエンスは編集のすばらしさゆえ身震いが起きてくる。エイゼンシュタインは新手法を生み出しただけでなく、最高の使い手だったことがわかる。
恭人さん 9点(2003-12-02 19:37:24)
6.主人公を軸に映画を描くという手法が80年前にあったとして、この映画の主人公はポチョムキンという戦艦と労働者階級の人々なのだろう。甲板上の銃殺未遂シーン、有名なオデッサの階段、最後の艦隊戦、大きく山が三つあるんだが、どのシーンにも無駄もなく不足もない的確な演出がほどこされている。挿入されるカットはどれも象徴的な意味を持たされていて、映画のみならずその後の映像、写真などの芸術分野に多大な影響を与えたことだろう。この映画が映画史に残る名作と言われ続けるのは、コロンブスの卵じゃないけど、エイゼンシュテインは、今は普通に使われている映像手法を最初に作った人だからなんでしょうね。映像も革命してます。
kenさん 9点(2003-06-16 05:41:37)
5.凄い。ただただ凄い。作品としては70年以上も前のものなんですが、その迫力といい、テンポのいい編集といい、時代の流れを全く感じさせず、映画の何たるかがここにはあります。
クリムゾン・キングさん [DVD(字幕)] 9点(2003-05-25 03:58:01)
4.驚いた。今見てもこんなに面白く思える無声映画があるんですね。
ORさん 9点(2003-02-09 20:24:54)
3.映画史に残る名作です。モンタージュ技法なんてよう思いついたわ・・ものすごいインパクトだった。後々の映画に新たな可能性までも見せてくれたと思います。でも流石に最近の若い人(自分もですが・・)が見たら少し退屈してしまうかもしれません。一応史実を元にしてますので、ストーリーも面白いのですが、現代映画には無い間が多くある意味新鮮です。
恥部@研さん 9点(2002-12-26 17:42:29)
2.まったく関連のないふたつの映像を連続して並べることによって画面に意味を附加していく「モンタージュ技法」が確立された作品。(わかりやすく言うと、西洋館を映す画面の直前にカラスの映像をはさむと、館に不吉なニュアンスが加わる、というかんじ)。無声映画ながら今見てもその完成度には驚愕させられる。オデッサの階段のシーンは見る者の胸に迫る。それだけでも必見の傑作。
ひかりごけさん 9点(2002-03-24 11:38:32)
1.この映画で一番評価すべきは映像技術。女の泣き叫ぶ顔のアップが写ったあとに兵隊の行進のシーンなど、うまく映像が組み合わせられてる。最後も盛り上がって終わりの、娯楽作品。
ジョンさん 9点(2001-12-27 12:15:00)
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【点数情報】

Review人数 75人
平均点数 7.08点
000.00%
111.33%
200.00%
311.33%
456.67%
51216.00%
61114.67%
71114.67%
81013.33%
91621.33%
10810.67%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.57点 Review7人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review6人
4 音楽評価 8.66点 Review6人
5 感泣評価 8.00点 Review4人
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