3.《ネタバレ》 前作より起承転結がはっきりしているプロットが好きです。
ただドタバタしている感の強かった前作と比べると、より目的意識がはっきりしているように感じられます。
それにメッセージ性もある。しかもわかりやすく。
ランドールの変化を見ていると、環境が人を創るというのがよくわかります。
サリーを見ていると、うまくいっていそうな人にだって、人知れず抱えている悩みがあるっていうのがよくわかります。
そしてマイク。今回はかなりオイシイやつ。
前作はサリーの好感度が抜群に高く、どちらかと言えばサリー中心のストーリー構成であったのに対し、今作の主人公は完全にマイク。一心不乱に目的達成のために頑張ることがいかに格好良いかってことを、小さい体でこれでもかっていうくらい見せつけてくれます。
ラストなんて感動もの。
大学を追われた二人が郵便係からスタートし、驚かせ係になるまでをダイジェスト形式で紹介してくれるシークエンス。しかもロッカーに貼る写真を使いながらってセンスが素晴らしい。
今作は、前向きに、当たり前のように未来を信じて頑張れば、どんな夢でも叶うという力強い応援ソング。
そういえば、最近惰性で仕事をして、知らず知らずのうちに不平不満が多くなっていたかもしれません。これを観て、もう一度初心に還ろうと思います。
ただ今作を子供に見せるのは、考えものかもしれません。ともすると、真っ向から学歴を批判しかねないオチのつけ方なんですよね。
とは言え、もし次回作ができるとしたら、次は二人が驚かせ係になるまでを見てみたいものですね。