1.《ネタバレ》 近年の明るく楽しいマーベルヒーロー映画になれていたので、久々にこのようなダークな映画はとても新鮮に感じた。
終始画面が暗く、陰鬱な雰囲気の中で展開される地味な操作は、バットマンが別にバットマンである必要性を感じさせないくらいの地味な展開だが、今作のリドラーの得体のしれない嫌な空気感がとても良かった。
特によかったのは首に爆弾を仕込まれた男の場面。市長の葬儀の場面で外では悲鳴、しばらく何も絵的には起こらず、何が起こったのかわからない一定の間が合った後での車の突進、そしてバットマン登場。
この後のなぞなぞのやり取りはもうちょっとなぞなぞの答えを考える時間をくれても良かったのでは?と思うぐらいテンポが良かったが、何せなぞなぞすぐ答えるマンのバットマン、爆速で回答をしていく。あまりの回答の速さに、クイズ王か何かなのかな?とちょっと一人でウケていた。
そのあとも両親殺害の件で二転三転する話や、あっさり捕まった後で仕込んだ爆弾や信奉者らの展開など、中々先が予測できない展開が続く。
まあ一旦捕まるのは予告にもあったからなんとなく想像はついたけど、思ったより早くてそこは以外だったかな。
とまあ全般的に雰囲気や展開がとても好みで終始楽しく見られました。
3時間を感じさせないのはとても良かった。
また終始引きこもりなブルースウエインという新しいイメージも、これはこれで良かった気がする。
ただ、終盤のアクションシーンでバットマンを助けたキャットウーマン(クレジットにはキャットウーマンの文字はないけどね。ここは正直要らん配慮だなぁとは思うけど)とキスをしてたら残ってた信奉者に襲われるというベタベタな展開はちょっとイラっとしたなぁw
最後のキャットウーマンとのバイクでの並走は良かった。
とても良いシーン。
最後のT路地で無言で分かれる場面も良かったですね。
ダークナイトと比較されがちな本作ですが、あちらに比べると映画としてのバランスは確かに悪く、ダークナイトは超えられなかったのではと思う反面、作品の方向性が違うからしょうがないのかなと。僕はこういうバットマンも好きだよと。
好き嫌いだけの評価であれば、どちらも10点付けたいぐらいですね。
映画としてどうだった?と評価を求められれば、ダークナイトには及ばなかったけど、という回答。
色々書いたけど、久々にどす黒いヒーロー物を見れてとても良かったです。
冒頭にも書いたけど、最近の明るく楽しいヒーロー物ばかりだったので、ちょっと飽きてたところにこういう映画はとてもおいしく感じられました。
ラーメンで例えると、マーベルはとてもよくできたあっさり塩ラーメン、こちらは濃い味の家系ラーメンという感じ。決して具だくさんの二郎系ではない。
家系ラーメンといえば、TOHOシネマズ上野の近くにあるジェネリック家系ラーメンの店で昼飯を食べたら腹を壊した。
みなさんもTOHOシネマズ上野で映画を見た後で飯を食べる場合は注意してください。